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和書 507300 (93)



青猫屋
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

タイトルと表紙の装丁に魅かれこの本を手にしたのが5年前。著者は舞台演出助手というだけあって、どこか舞台を思わせるリズム感の良い文体で、“いつとも知れぬ懐かしい日本”を見事に演出している。夢か現か幻かというキャッチフレーズにぴったりの怪しげな登場人物(?)達。歌で腕を競い合う町の人々が繰り広げる歌仕合、歌の呪力を消す人形師、廉二郎。日本ファンタジーノベル大賞受賞作だけあって、読者はこの独特な世界に少しづつひきこまれていき、物語の最後には全てが消失してしまい、まさに自分は今まで一体どこにいたのか?と狐にばかされたような呆然とした状態にされてしまう。
感動や満足というよりはどこかあっけらかんとしたラストである。

それにしても歌に人の魂がはいるという発想!は、万葉の昔から歌合戦を行ってきた日本人ならではのものなんだと感心してしまった。きっと廉二郎はじめ頓痴気、憂鬱虫達は言霊のようなものになったのではないかなぁ。




カクテル・ストーリーズ (あおばコミックス)
販売元: あおば出版

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青ひげ (ハヤカワ文庫SF)
販売元: 早川書房

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多分、団塊ジュニア世代の人達にとっては
退屈だと思います。

私の父は昭和一桁世代で、軍隊経験は無かったものの
リアルタイムで、第二次大戦を経験した世代。
(ヴォネガットは、それよりも少し、年齢が上である。)
つまり、子供の頃、最も身近な人間が、戦争体験者であるだけで
なく、学校の教師や近所の人達、そして、テレビやラヂオと言う
マスメディアでも、戦時中の体験がある人達が、沢山居た訳です。

ヴォネガットの、作家としての出発点が
戦争と言う原体験にあり、それが最初に、結実したのが、
「スローターハウス5」と考えていいと、思いますが、

リアルな体験、つまり実体験としての戦争と向かい合ったとき、
作家は、どの様に「小説」と言う虚構を構築すれば、良いのかを
示した、一つの成功例が、SH5だとしたら、本作は、
フィクションとして、ぶっ飛んだ様な面白さは、殆ど、
と言うか、「SF作家」による小説にしては、普通すぎて
「しみじみし過ぎ」てしまっていると、感じます。

多分、21歳の頃の私が、本作を読んだとしても、
SH5程の強烈な印象は、受けなかったでしょう。

「結局、戦争文学かよ。」で片付けられてしまうには、
惜しい作品なのですが、第二次大戦と言う「近代戦」だか
「前近代戦」だか分からないような、非常に特殊な
「間の時代の極限的体験」と言うのは、風化されて
いってしまうのならば、人類にとって、「一寸した進歩」
のなるかも知れないので、それでも良いのですが、
2040年代位の時点で、実は「一寸変化しただけ」で
百年前と余り、違いは無かった、と言う未来も
可能性としては、大いに、有り得るでしょうな。

(関係ないですが、私の嫌いな、最近の言葉のひとつが
「ありえねー」と言う奴です。「ありえねー」と言う事こそ、
「ありえねー」。可能性としては、あらゆる事が、起こり得る
からです。)




青山『ロブロイ』物語―安部譲二と暮らした七年間 瓔子と譲二とジャズ
販売元: 世界文化社

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この本の後の続編と、ずっと後に、回顧録のようなかたちでまとめられたものがあるが、最初がいちばん面白い。勢いがある。
自分があえて選んで読んでいるジャンルなのでパターンは同じ。 ・都心の「伝説の」店 ・(場合によっては)ヤクザ絡み ・有名人が出没 ・自伝
著者と、安部譲二氏との対談ではなく、パートごとに筆者が入れ替わる形式になっていて、そのチェンジがわざとらしかったりするけどそれは許容範囲内。
今ジャズ界を中心に、ミュージシャン等で「大御所」と呼ばれている方々の若かりし頃の「若気の至り」が面白おかしくまとめられている。
この方、3作目で、「昔の文体が恥ずかしい」みたいなことを書かれていますが、最初のほうが勢いがあっていいと思う。
ここで挙げた諸々の「キーワード」にアンテナを張っている人たちは面白く読めるだろうと思うのでおすすめできる。それ以外の方々にはおすすめできない。




赤緑黒白 (講談社ノベルス)
販売元: 講談社

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Vシリーズ第10弾は色にまつわる殺人事件。しかし、小説に模した殺人事件とか、替え玉とか、結局、殺したかっただけという結末。最後は警察相手にドンパチ騒ぎ。シリーズの最終回にしては少々お粗末かと.でもまあ、最終回なんてどんなドラマでもつまらないですからね.最後に四季シリーズへの謎掛けを残しておいて、この次のシリーズもよろしくってあたりのファンサービスは心憎い演出でしょうか。残念ながら、Vシリーズは今ひとつだったかな。




赤緑黒白―Red Green Black and White (講談社文庫)
販売元: 講談社

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実は本作でVシリーズとS&Mシリーズのつながりがわかるようになっているのだが、これが結構
わかりづらい書き方をされてるので、知らない人はそのままスルーしてしまうだろう。
もっとわかり易いものを期待していただけになんとも残念。

今回のトリックそのものはもはやS&Mシリーズや「魔剣飛翔」のような驚愕トリックは出てこない。
どちらかというとミステリーとしては地味過ぎというか、そもそも本格ミステリーとも呼べない
ようなものだ。犯人像の推測についてもわかるようなわからないような説明なので、釈然としない
まま終わった。

逆に他のレビューにあるとおり、人間ドラマ(といったら大げさだが)の方は結構ページを割いてい
る。S&Mとは違う方向性でキャラの描き方に重点を置いたのがVシリーズだったんだな、と感じた。




赤い雨 (幻冬舎文庫)
販売元: 幻冬舎

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戸梶小説で毎度おなじみのリンチ・コメディ話。凶暴化の原因はややSF風だが悪くない。
そのかわりラストは尻切れトンボ。まあ、こんなストーリーにちゃんとした結末をつけるのは
無理か。それにしても相変わらず過激な話だなあ。でもこういう自力救済は案外受けが
いいかもしれない。法律であだ討ちを合法化するとか。ただ、リンチが集団主義的なのは
感心しない。決闘は1対1でやれよ。





赤い街道の盗賊―グイン・サーガ(24)
販売元: 早川書房

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ケイロニア皇帝暗殺の陰謀を未然に防いだグインは一軍を任され、
その陰謀に絡んでいたユラニアの国境へと派遣されます。
そして、そこでの小競り合いによって出た死者が蘇り、
グイン軍に襲い掛かってきたりと、不可解な出来事が起こります。

一方、赤い街道の盗賊団の首領となったイシュトヴァーンは、
網を張っていた街道に現れたスカール黒太子を生け捕りにしようと戦いを挑みます。
この戦いによって、スカールの妻であるリー・ファが殺され、
ここにイシュトヴァーンとスカールの因縁が生まれます。
果たして、この因縁の戦い(が起こるかどうかはわからないが)はいつあるのか。




赤い髪の魔女―マジック・マスター (ログアウト冒険文庫)
販売元: アスペクト

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赤い激流―グイン・サーガ(61)
販売元: 早川書房

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