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和書 507300 (296)



唐草物語 (河出文庫―渋沢龍彦コレクション)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 始皇帝の御世の徐福伝説、紀元一世紀のローマの博物学者プリニウス、平安時代の蹴鞠の名人や文章博士など、古今東西の人物の奇行や変わったエピソードをモチーフにした物語風のエッセー集。最初のうちはその人物の奇癖や変わった嗜好を紹介する形で進んでいた話が、途中から原典を離れて、著者が自由に空想を紡いでゆくところ。そこに本書の一番の妙味を感じました。
 人物肖像画的なエッセーが、グラデーションの色の変化のように、徐々に物語へとシフトしていく一連の作品(『唐草物語』『ドラコニア綺譚集』『ねむり姫』『うつろ舟』『高丘親王航海記』)の最初期に位置する一冊。雑誌「文藝」に、1979年1月から1980年(昭和55年)1月にわたって連載された十二篇。「鳥と少女」「空飛ぶ大納言」「火山に死す」「女体消滅」「三つの髑髏」「金色堂異聞」「六道の辻」「盤上遊戯」「閹人(えんじん)あるいは無実のあかし」「蜃気樓(しんきろう)」「遠隔操作」「避雷針屋」。
 今回再読して一番の魅力を感じたのは、平安時代の陰陽師・安倍晴明と、奇行をもって知られる天皇・花山院にスポットライトを当てた「三つの髑髏」。合わせ鏡のような無限連鎖の光景、夢幻の箱の中の箱の中の・・・とでもいう入れ子の構図に、吸い込まれるような妙味を覚えた逸品です。




唐沢家の四本の百合 (徳間文庫)
販売元: 徳間書店

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躯(からだ) (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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人の体について書いた5つの短編。他人にはそれ程気にならない、ちょっとした事でも、本人にとっては重大なコンプレックスである場合がある。それを気になりだしたらきりがない。とことんそれに執着して向かっていってしまう主人公達が、滑稽でもあり哀れでもあり・・・。その一直線な思いや行動そのものが、不気味で怖い。




躯(からだ)
販売元: 文藝春秋

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体についての話だが、どれも人間の心理を深く描いた作品だ。人の弱さ、見栄、思い込み、劣等感、欲望など、そこには様々なものが潜んでいる。読んでいて、人のあまり見たくない部分を見せられているという感じがした。
自分の体にこだわるのはいいけれど、ほどほどにしないと思わぬことになってしまうという警告もあるのだろうか?ちょっと異色の短編だった。




カラフル・ピース (ノベル倶楽部)
販売元: 日本文学館

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カラミティナイト〈2〉 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)
販売元: 角川春樹事務所

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本著の特徴はその陰鬱なまでの問題点の突き詰めにある。自分の能力の根源をとことんから疑い到底受け入れることのできぬ主人公・智美。70年代のヒーローものには必ずあった、正義の味方の存在そのものに関わる葛藤が分厚いなかにみっちり詰まっていて、これを「うざい」と感じるか共感したり面白味を感じられるかで、本著の評価は著しく違ってくると思います。
本来なら爽やかで心温まるはずのシーンで、主人公が気が狂いそうになるほど怯え警戒し現状を拒絶するというその有り様が自分にはとても面白く感じられ、また共感できました。
歯切れは悪いかもしれませんが、真摯であると思います。1、3巻では結構あったコミカルな部分(大好きです)は抑え目ですが、これはこれで面白いです。




カラミティナイト〈3〉 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)
販売元: 角川春樹事務所

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ずいぶん長いこと待たされましたが、待った甲斐がありました。

1頁ごとにおかしな方向に暴走する智美と、優子の真意の吐露に萌えがとまりません。こんな愉快な筋を結構シリアスな文章で書いてくれるから、またおかしさが際立つというか。

狂気を根底に力を引き出すという設定のせいか、作者は日常を活写することで、非常に丁寧に人間関係のすれ違いという伏線を貼っていてくれるのですが、その伏線そのものが可愛い面白いというサービスっぷりで、読者としては感謝の念に耐えません。というか優子も智子もお互いのこと好き過ぎてわくわく。

で、ここまで人間関係がいい感じにねじれてきた後の、美由紀の行動が気になります。というか早く次読ませてくれないと死にそうです…。嗚呼。




夏嵐(からん)―緋の夢が呼ぶもの (集英社スーパーファンタジー文庫)
販売元: 集英社

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いままで大化の改新なんて一つの事件、歴史の一コマでしかなかったんですけど、この本をよんで変りました。
大海人王子の秘密やら額田王の恋…。
朝香先生の原点の作品です。
もう一度古代作品を読みたいです。




カラーズ〈VOL.2〉 (スーパークエスト文庫)
販売元: 小学館

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狩をするエイラ―始原への旅だち 第3部 (上)
販売元: 評論社

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孤独とともに旅立った少女エイラは、初めて会った同種族の人間ジョンダラーを仲立ちにして言葉でコミュニケーションをする社会を少しずつ理解していきます。その中で、エイラは新しい価値観や才能を持った女性として求められ、疎まれながらも個人の立場を確立していきます。

時代背景こそ原始時代にあるものの、エイラが感じるすべてのことは現代においてもなんら変わることのないもので、とても共感が持てるすばらしい内容の本だと思います。少しトリップしてあらゆる感情を共感してください。ハンカチ一枚では足りませんよ(笑)


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