和書 508052 (175)
音楽の話をしよう (新潮文庫)
販売元: 新潮社
Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)
頼りになる男、徳永二男がいい。(p.95)
-------------------------------------------------------
N響第857回定期の批評が載っている。
ソリストに予定されていた海野義雄が逮捕されたために、
急遽コンサートマスターの徳永二男が
代役を果たしたNHKホールの演奏会の批評である。
「たぶん十分な練習をする暇がなかったのだろう。(中略)
決して好演とはいえない徳永の演奏に
同情とねぎらいの拍手が長く続いたのは当然といってよかった」
こういう音楽の聴き方もあるのかと、
ぼくはこの文章を読んで暗い気持ちになった。
なぜなら、ぼくはいまだに、
あの曲あの感動の余韻を味わっているからなのだ。
-------------------------------------------------------
とはじまるこの文章は、徳永二男への批評に対して、
なかにし礼が憤然と講義をした、とても心温まる文章でした。
-------------------------------------------------------
「同情とねぎらいの拍手」?とんでもない。
あの夜のあの激しい拍手は、驚異と賛嘆と喝采の拍手だったのだ。(中略)
今日の明日という日にブラームスのコンチェルトを弾く。
度胸がいいとか心臓が強いとか、すごい奴だとか言う前に、
こういう状況を平然と受けて立てるほどの、
徳永二男の日ごろの研鑽に脱帽する思いだった」
-------------------------------------------------------
いい文章でした。
音楽の光と翳 (中公文庫)
販売元: 中央公論社
Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)
1980年に鎌倉書房から出た単行本の文庫化。
1977-79年に雑誌『マダム』に連載されたエッセイをまとめたもので、音楽にまつわる様々な体験や記憶がポツリポツリと語られている。私はつねづね、著者の魅力は「鋭すぎる切れ味」にあると思ってきた。音楽に対する著者の分析力には、恐ろしいほどのものがある。しかし、本書にはそれが不在。代わりに音楽への哀愁のようなものが漂っている。とても柔らかで情感たっぷりのエッセイだった。こういうのも、なかなか良い。
少年時代のハーモニカ、音楽を勉強するようになった頃のことなど、面白かった。
音楽の風土―革命は短調で訪れる (中公新書 (737))
販売元: 中央公論社
Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)
音楽の魔力―BGMから音楽療法まで (チクマ ヒューマン ブックス)
販売元: 千曲秀版社
Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)
音楽のヨーロッパ史 (講談社現代新書)
販売元: 講談社
Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)
音楽が歴史上、宗教上どういう意味を持っていたのかわかる。
文章はそんなに読みにくいとは思わなかったです。
音楽のんびり健康法―驚くほど心と体がリフレッシュ!! (広済堂ブックス)
販売元: 廣済堂出版
Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)
音楽ばんざい アトピーに勝った! (小学館文庫)
販売元: 小学館
Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)
音楽ライターが、書けなかった話 (新潮新書)
販売元: 新潮社
Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)
音楽を感性で聴くのであれば評論家など要らない。
評論家はその感性はもとより、その知識で聴く者にさらなる楽しさや深みを与えるために存在する。
この本には次の記述がある。
「テンプテーションズはドゥーワップを代表するグループである」
この一行を読むだけで、著者は「ドゥーワップ」という音楽の定義や歴史を知らないということがわかる。
簡単に書いておくとドゥーワップは3声以上のハーモニーでコーラスは歌詞ではなく器楽音の擬音を発する。都市部に多く見られたスタイルで、1954年〜1959年が最盛期。これを代表するグループは---いくらでも出てくる。
いっぽうテンプテーションズは、60年代のモータウンを代表するグループ。モータウンのキャッチフレーズは「ヤング・アメリカン」であり即ち50年代のスタイルを懐古するはずがない。
音楽評論家がすべての音楽について詳しくある必要はない。クラシックの評論家はこんなことを知らなくてもいい。ただし知らないことを知っているように書くのは、評論家以前の文筆家として許されない。
この本を読んで、真に受けてしまう人々のことを考えるとやりきれない。
音楽は嫌い、歌が好き (小学館文庫)
販売元: 小学館
Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)
音楽は心のことば (中公文庫)
販売元: 中央公論社
Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)