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和書 508052 (336)



渡辺一夫 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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福永武彦 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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学生時代、卒業論文のテーマに福永武彦を選んだのはもう10年以上前。
いつも福永氏の小説や評論をバッグに入れて持ち歩き、
幾度となく読み返しては鉛筆で線をひいたり
細かく書き込みを入れていったり・・・

この本もその当時の思い出の一冊。
福永武彦の小説を読み解くとき、
キーワードになりうるであろう単語がいくつかあるように思う。
「愛」「孤独」「生」「死」「水(河・海)」・・・
本書には、これらをテーマにした小説がバランスよく収録されている。
時を経てなお、私の本棚に納まっている理由もそこにあるのだろう。

一般に長編『忘却の河』が最も小説として完成度が高く、
福永氏の代表作であるといわれるが、
例えば本書に収録されている『心の中を流れる河』も
短編ながら実にまとまりの良い作品だ。
愛を失った女性の孤独と、若さに裏打ちされた青年の情熱。
登場人物の視点が入れ替わり、時に交わり、
小説の展開に広がりと奥行きをあたえてゆく。
まるで音楽でも聴いているかのようなこの構成は
まさに福永氏の意図したものである。

全体の文章は平易でありテーマもわかりやすい。
短編になるほど、時に表現が直球になり過ぎる感がなくもないが、
小説に込めようとしたメッセージを汲み取るには
むしろこういった作品群からの方が入りやすいかもしれない―。
そんなことを感じさせてくれる一冊だ。

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でも、正直、「詩人」としての福永武彦は
個人的にはあまり好きになれないんですけどね(笑)




芥川龍之介 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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数ある著者の作品集の中では、一番バランスの取れた、良い作品集のような気がする。古典から取った題材の名作もあれば、「蜜柑」や「玄鶴山房」などのバランスの良い名作、「河童」「或る阿呆の一生」晩年の作品まで網羅。「歯車」「大導寺信輔の半生」が欠けているのが残念だが。どれを読んでも、頭抜けた才能に感服すると思う。だれしも、子供の頃からみんな親しむ作家なので、大学生より上の年代になると、却って甘く見られてしまう損な作家。文筆の才、仕上がった作品の出来栄えなど、まずは、漱石、鴎外、志賀などの大作家以上の「古典的な完成度」を示しているとさえ言いたくなる。著者の自殺を、宮本賢治や小林秀雄以来、批評家どもはコケにして、頭でっかちで、作品と生活、または現実のギャップを埋められなかった幼い自意識、と無用で腑抜けの批評を書き、「文学好き」の連中に要らない観念を叩き込んだ。そんなことより、例えばこの作品集を改めて読んでみれば、批評家どもの才能の無さとは千里の径庭がある圧倒的な出来栄えに、誰しも、本当の作家とは誰かが分かるだろう。自意識がどうだのと下らない「力比べ」をぬかして、おくれてきた連中が屁理屈を言うなと言いたい。小説は楽しめば良いんだ。




花田清輝 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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菊池寛 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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萩原朔太郎 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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長谷川四郎 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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所収の「阿久正の話」など、戦争と関係のない短編にも素晴らしいものが数多くありますが、氏の筆致の良さが如何なく発揮されているのは、やはり軍隊ものでしょう。所収のものでは「鶴」、「小さな礼拝堂」、「炊事兵」などがお勧めです。

軍隊生活の不条理や厳しさを描きつつも、どこかひょうきんな視点を失わないのは、氏の芯の強さによるものなのでしょう。いつ終わるとも分からない堪えがたい状況のなかで、きらりと光る自然との交感の瞬間を見つめる長谷川氏の心のしなやかさにただ敬服します。読んでいるうちに生きるエネルギーが湧いてくる作品集です。




開高健 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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手塚治虫西部劇傑作集―二階堂黎人が選ぶ! (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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 最近の手塚治虫の評価はやたらと人間愛を強調されてしまうところがあるけれども、それはあくまでも一面で、実は人間愛も含め様々なテーマを語るストーリーテラーだったのだと思う。
 そんな手塚の、また別の一面を教えてくれるのがこの1冊だ。いかにも典型的な西部劇から、西部劇テイストの物語まで、どれもおもしろい話ばかりだ。これもまた、まちがいなく手塚マンガだ。




テロルの系譜―日本暗殺史 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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まず始めに、目次欄にも記載のあるとおり「本書に収録した作品は、歴史的事件を題材にしたフィクションです」。気をつけないと、北海清次(「魔弾の狙撃者」に登場)や徳川貴臣(「戒厳令」に登場)が実在の人物と錯覚してしまいます。内容そのものについて云えば、各主人公が醸し出す独特の陰影がよく捉えられており、少数者の悲哀と少数者であるが故の先鋭化傾向やテロリストに一定程度共通すると思しき情念(非論理)の世界が迫力ある作画で描かれた佳作であると思います。


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