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和書 508052 (335)



尾崎翠 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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今や、嶽本の活躍ででしょうか、少女のバイブルとも言われるようになった尾崎翠。読まざるものは少女であるべからず、って感じですね。でも私は残念ながら、感度が低いためか、彼女の作品に共感できないばかりか、うまいとも思わない、一作読んでも次を読もうという気が全然しないんですね。大島弓子と、双生児のように似ているって意見にしても、どうかなとも思いますしね。
しかし、少女達にとったら、これに共感できる物だけが少女であるなんて言われたくないと思いますね。嶽本も同じくね。まぁ私は男ですから何も分かりません、もしかしたらそうじゃないのかもしれないですが、そうじゃないかもしれないのです。結局男は女には、女は男になれないのですから。




岡本かの子 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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金魚繚乱から入ったのですが、
かの子はすごい。いやまじで。

あの時代に「巴里の蝸牛養殖」に思いはせちゃったりさ。
高い空の話して、中くらい高い空見て、花壇きて、え、最後「○○」??とか。
                     しかも生まれたてなんだ!!みたいな。
(ネタバレ防止。。でも…あーー、言いたい!!)

最初は金魚繚乱(PIE「きんぎょ」収録)から入ったんだけど、
さすが、金魚〜以外も、経歴を裏切らない、美しく狂った作品です。

まずは青空文庫あたりからお試し下さい。




幸田文 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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文庫本になっていない幸田文の短編が多数読める。
幸田文に関する出来事の、時間軸の隙間を埋めてくれる本だ。
大きめの文字に、灰色でふってあるルビも読みやすい。

「雛」。
有吉佐和子の「針女」に続いて、折れ針が体に刺さる話に出会った。

(「針女」文中では「出針」という言葉が使われていたが、出針とは正しくは「出かける前に着て出る服に針を入れること」だそうだ。)
針は体に入ると血管を巡って心臓に至り、人を殺すという。
「寸鉄人を殺す」の寸鉄は短刀であろうが、私には針である。
いたずらにも針を持つ人間として、針の始末だけは常に細心の注意を払わねば、と心に刻んだ。

同著者の「月の塵」には露伴が「子供の福分をむやみに使い果たすな」と叱ったことは出ていたが、義母が「あまりに完璧な支度なので、自分が手を出す隙間がなくて淋しい」と言った話はここでしか見られない。

疎開の荷物に雛を入れるかどうか露伴と著者が相談するくだりで、娘は「雛よりも1冊でも書物を運ぼう」と言ったとある。

著者の文によく「世間狭く生きてきた」とあるが、娘はもっと狭く、痛々しいほど母と祖父に気をまわしている。
小さな子供に、雛よりも祖父の本を、と言わせる露伴家の一種普通と異なる雰囲気を感じる。

「段」。
この文章の一部に、中学受験の模試の例文として出会ったことがある。

水槽の中の死んだエビを、売り子が生きているように装って売りつけようとするのを、生きたのをくれと主人公が声を荒げる。
模試の文章はここで止まっており、にっちもさっちも行かぬ場面で文章は切れていた。
この後、別の客の采配で、主人公は無事に生きの良いえびを入手した、とこの本で初めて知った。
ほっとした。

これは露伴の受勲のお祝いの準備の一こま。
この後、誤って客にメチルを飲ませてしまう事件が続く。
このくだりは「月の塵」にも出ており、冷たい月が出ていたという。




折口信夫 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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折口信夫の業績が一冊にまとまったお買い得な書。詩、小説、評論と一通り収められている。なかでも「古代研究追い書き」は他で入手するのが困難なのではあるまいか。(中公クラシックスの『古代研究』には収められていません)兄の死から始まるこの文章は是非読んでいただきたい。振り仮名もふられているので読みやすい。




木山捷平 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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 木山捷平が静かなブームであるという。木山は決して大小説家でもないし、人間の内面を鋭く描くといった鬼才でもない。いわば普通であることの価値を小説という形で表現したマイナー・ポエットと言えよう。しかし、マイナーだからこそ今の時代、素直に受け入れることができるのかもしれない。
 本書には初期の詩から晩年の珠玉のような短篇までが網羅され、恰好の木山捷平入門の一冊としておすすめ。その中で特に『下駄の腰掛』は木山自身も気に入っていたという、いかにも彼らしい作品。ある日、銭湯に出かけた主人公(ほぼ木山本人と考えていい)は、銭湯がまだ開いていないので、入口付近で自分の履いてきた下駄を腰掛けにして、往来を行き来する通行人の足元を眺めることになる。そこから過去のある場面に連想が飛び、とりとめのない、けれども味わい深い木山ワールドが繰り広げられる。やさしくあたたかい気持ちになれること請け合いの一冊である。




柳田国男 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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正岡子規 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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江戸川乱歩 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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深沢七郎 (ちくま日本文学全集)
販売元: 筑摩書房

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渋澤龍彦   ちくま日本文学全集
販売元: 筑摩書房

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著者も述べているように「精神医学に毒された文章」で、精神分析が雑誌巻末の占いにまで顔を出す今日では、ありがちな文章のようにも見えるが、おそらくかれが先駆けであったかと思うとリアルタイムで読んだら、また別の感懐があったかと思う。
過去のものを正しく評価するのは難しい。

衒学的でもあり、明け方に見る夢のようでもあり。

匂いが感じられないのも、夢に似ている。

「儒艮」
高丘親王が天竺への旅の途中で、一行に加わった儒艮は、陸路をおして同行するが、ついに乾きに替えきれず「楽しかった」と言い残して死ぬ。

「海胆とペンタグラムマ」
海胆の化石は「雷石」と呼ばれ、護符として珍重された。
プリニウスには海胆の化石は「蛇の卵」として登場する。

海胆の口は5角形だから珍重されたのだろう、とのことだが、棘皮動物は皆5角形の構造をもつ、星型が聖なる調和を表すなら海星(ひとで)
こそ、という気もするが。
ヒトデは見るからにヒトデの形、神秘性がないから採用されなかったのだろうか。


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