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和書 508052 (341)



宮沢賢治全集〈8〉注文の多い料理店・オツベルと象・グスコーブドリの伝記ほか (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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「注文が多い」とは、客側から注文を多くつけられるという意味に取るのが普通ではなかろうか。ところが、この童話では反対で、料理店側が客に注文をつけるのである。二人の客が山猫軒という西洋料理店に入り、次々扉を開けて中に入っていくにつれ、注文をつけられる。「髪や靴をきちんとしてください」「鉄砲と弾丸を置いてください」「クリームを顔や手足に塗ってください」「大変結構にできました。さあさあおなかにおはひりください」…ここまで来て、二人は自分たちが食われる立場にあることに気がつき、がたがたふるえて、泣き出す。白熊のような犬に追われ、ほうほうのていで東京に逃げ帰る。(以上があらすじ)それではテーマは何か?

(1)賢治の註釈によれば、糧に乏しい村の子どもらの「都会と放恣な階級」に対するひそかな反抗。
(2)梅原猛氏によれば、「人間中心の殺害精神」に対する「慈悲の精神からの厳しい批判」「鋭い風刺精神」
(3)本全集の解説によれば、単純に自然の側(復讐者としての山猫の側)に立っているのではなく、われわれ人間を突き放す自然の哄笑のような、怖ろしいもの。

一体、文学作品を読んで、その言わんとすることをどう捉えるかは、読者に任せられている。(1)のように原作者の言に従わねばならないか。(2)のような大学者の説に従わねばならないか。はたまた(3)のような権威ある研究者の視点に従わねばならないか。それは全く自由である。虚心に読者が読み取った実感が最も尊いのである(雅)




於母影 冬の王―森鴎外全集〈12〉 ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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森鴎外全集 (7) ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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森鴎外全集 (8) ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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森鴎外全集 <11> ファウスト ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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 わたしはこの本を読んだわけではありませんが、森鴎外訳ファウストを呼んだことがあります。
 今までに六人ぐらいの翻訳を読みましたが、鴎外訳が最高だと思います。




歴史其儘と歴史離れ―森鴎外全集〈14〉 ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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独逸日記・小倉日記 ちくま文庫―森鴎外全集〈13〉
販売元: 筑摩書房

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鴎外のドイツ時代の日記、と来たら誰でも「舞姫」のエリスの姿を探すことだろう。だが周到に削除されているのか、あるいは本当に何もなかったのか、それらしき姿は全く見ることができない。とはいえ、この日記に表れている若き林太郎くんの旺盛な活動ぶりを読んでいるうちに、そんなのぞき見趣味的問題はどうでも良くなってくる。本業の研究や軍務や色々とあるのだろうに、関係ない論文を書いていたり、英語や仏語を学んでいたり、観劇だピクニックだと遊び歩いていたり、果てはナウマン(ナウマン象で知られている人です)に論戦を挑んだりと、実に忙しく賑やかな毎日。日本人同士の付き合いも多い。当時ドイツに滞在していた日本人の数は、現代の我々が思うよりもかなり多いようだ。

一方、十数年後の小倉時代の日記は一気に地味で単調な内容になる。感想等はほとんどなく、むしろ日誌に近い。そのくせ骨董品や古い墓地のこととなるといきなり詳細に書き連ねていたりするのが結構おかしい。




山田かまちのノート〈上〉 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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最初20歳ぐらいのときに読んだときはいまひとつピンとこなかった。かまちの言葉が表現しようとする感情の幾つか(例えば愛や憎しみの本質)を当時の自分がまだ理解できておらず、ついていけなかったためだと思う。しかし今、30歳になって読み返してみて思うことがある。人間の感情というのはきわめて複雑で移ろいやすく、その本質を理解したとしても、言葉で言い表すことがとても困難だと思う。たとえば愛情、憎しみ、怒りといった我々が普通に持っているありふれた感情であっても、折に触れて言葉でその本質を捉えることの困難さを感じる。言葉にした瞬間、大切な感情の大部分が逃げていってしまうようにも感じる。でも山田かまちは感情の本質を理解し、しかもそれを言葉で的確に捉えることが簡単に、しかも自然にできてしまう(彼自身はそれでももどかしさを感じていたようだが)。だから天才なのだと思う。




山田かまちのノート〈下〉 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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ここまで自らを表現していいのか、と衝撃的でした。
彼の日記や絵、詩には、まさにありのままの「感情が吐き出されている」ようで、荒々しく不器用さを持ち合わせた「若者」の姿を、彼を通して垣間見る事ができます。
上品で、小奇麗にまとめられた小説では決して表す事のできない「生命」を感じさせ、いつ読んでも新鮮な感じがします。




夢野久作全集〈11〉 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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