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和書 508052 (340)



評伝・黒沢明 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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著者の堀川氏は、自身映画監督であるが、黒澤明の助監督として等身大の黒澤に接してきた人。それだけにこの本は、巷のクロサワ本とはひと味違ったものといえる。第一章「道を模索して」は既存の文献の引用が目立つので、あまり面白みがなかったのだが、第二章「助監督時代」以降、つまり堀川氏が見た黒澤明についての記述になってからは俄然、叙述が生き生きしてくる。『馬』の助監督のとき、主演高峰秀子とのあいだに結婚話やセックスについてのくだり(55-60頁)など、「ヒューマニスト」黒澤からはかけはなれた実像を知る思いだ。

また米英合作映画『トラ・トラ・トラ!』の挫折をめぐる経緯などは、黒澤の被害妄想、一瞬即発にまで悪化したスタッフたちとの関係、夜中の2時に撮影所のガラスを割りにいったという信じがたい奇行、そして孤独な彼をなかば放置した黒澤の親族たちにたいする思い「どう考えてもこれは異常というほかない」(294頁)などは、非常に率直でかつ真摯さに打たれる。

では、★4つか5つでもいいのではないかと思うのだが、★3つか厳しくすれば2つにせざるをえない不満が残るのも事実だ。たとえば『トラ・トラ・トラ!』のアメリカ側の監督がフレッド・ジンネマンから「二枚格落ちのリチャード・フライシャー」(285頁)に交代したと書いているのだが、フライシャーがジンネマンよりも本当に「格」が下なのかは疑問である。もちろん著者が、どの監督を評価しようが構わないが、フライシャー映画を心から愛する者の一人として、ときたま堀川氏の映画的感性を疑わざるを得ない記述が散見されることが残念でならない。

ちくま文庫版では、川本三郎の解説も内容を要領よくまとめてある。




不思議な世界 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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ブックス・ビューティフル〈1〉―絵のある本の歴史 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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ブックス・ビューティフル〈2〉―絵のある本の歴史 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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西洋の挿絵本を美しい図版で、その変遷を紹介したおそらく日本で最初の貴重な保存版のリファレンスブックである。文庫版の後半にあたる本書では19世紀後半のリトグラフィーのアールヌーボーの文学書から20世紀のパルプ紙までを紹介している。コレクターにはオリジナルのハードカバーの入手をお奨めしたい。




ブラウン管の映画館 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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松田優作、語る (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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話を「聞きに行く」というよりか「聞いてもらいに行く」というニュアンスの強い気がした。

横尾さんの考え方の自身による正当化のような気がせんでもない。

それでも草間彌生さんとの対談のスリルはすごい。

超常現象や霊的体験。

そういったものに対して否定的やったけども、この本を読み終えて確かに目から鱗が落ちるような話もあったのです。




宮沢賢治全集 (7) (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「セロ弾きのゴーシュ」など、宮沢賢治の有名な童話が収録されています。特に印象的だったのが「フランドン農学校の豚」。知性を持ち、人間の言葉を話せる豚が屠殺されるまでの過程を、豚の独白という形で綴った童話です。撲殺同意書に調印させようとする校長とそれを拒む豚の問答は、ぞっとするほど緊迫していてリアリティがあります。




宮沢賢治全集〈10〉 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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「雨ニモマケズ」の詩は、死後発見された手帳に書いてあった鉛筆書きのメモ。晩年の理想像を記した最も美しい詩で、多くの日本人に愛唱されている。
 この手帳(黒色レザー装)の51頁〜59頁に昭和6年11月頃病床中に記入されたと推定される。この手帳については、昭和27年に小倉豊文教授(私事ながら、小生の恩師)が『宮沢賢治の手帳 研究』を出版され、さらに昭和42年には同教授の監修・解説で原寸・原色の復原版(生活文化社刊)が作られた。
 この手帳の「雨ニモマケズ」の前後にはさまざまなメモがある。

「快楽もほしからず
 名もほしからず
 いまはただ
 下賎の廃躯を
 法華経に
 捧げ奉りて」

「南無妙法蓮華経
 南無釈迦牟尼仏
 南無浄行菩薩」

というように仏教に帰依する言葉が次々にメモ的に出てくる。
自作に対して厳しかった賢治が、手帳にメモ書きしたものを詩とは考えていなかったはずであり、この手帳に書かれていることは、詩ではなく断章にすぎないという意見もある。しかし、「賢者の詩」として谷川徹三などの支持によって、今日では、他の賢治の詩以上に詩として愛唱されている。原初的な無垢な技法によって、内容としては無私の精神、無償の行為を目指す自戒のための「箴言詩」であると言えよう(雅)




宮沢賢治全集〈5〉貝の火・よだかの星・カイロ団長ほか (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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本書には「風野又三郎」がおさめられている。おなじみの又三郎と思いきや、読み進めると何か違う、こんなだったかなあ、まあ気にせず先を読もう、と続けると面白さにどんどん引き込まれていく。そして読後もこの不思議な感じが抜けない。「風野又三郎」、アレなんかタイトルが違うよなあ、そうか、よく知っているのは「風の又三郎」だ、と合点がいく。こっちの風野又三郎もいいよね。サイクルホール最高!


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