和書 508052 (359)

同行二人、弦の旅 (なにわ塾叢書 (77))

童具―遊ぶこころ

日本映画の時代 (同時代ライブラリー)

亡命者 (同時代ライブラリー)

魔女ランダ考―演劇的知とはなにか (同時代ライブラリー)

漫画映画論 (同時代ライブラリー)

ロシアの美的世界 (同時代ライブラリー)

童謡唱歌集

ドキュメント《スター・ウォーズ》―ジョージ・ルーカスはいかに世界を変えたか (扶桑社文庫)

しかし、間違いなく「SW前」と「後」は全く異なる世界であり、まさに「その時、歴史は動いた」のである。少なくとも、私個人の人生において「SWなし」の現在の自分などは想像もできない。

その「歴史的事件」の記録が本書である。
これは旧体制に対する若き映画人の反乱と成功の物語である。
が、通常この手の物語にありがちな「どん～～な逆境にあっても揺るぎない信念を持って立ち向かった男達」を描いてはいない。
正直、このドキュメンタリーで描かれる限り、私たちの「神」ルーカスは悲観的で神経症、関わった人々は、最も近しい協力者でさえも例外無く「嫌な気分にさせる」人物であり、行く先々でトラブルを引き起こす「天才」である。
しかし、それはある意味で、いくつもの「挫折と喪～～失感」に苛まれる現代の私たちに「逆説的な」勇気を与えてくれる。

また、「新たなる希望」を当時翻訳し、こよなくSWを愛する我らが「元帥」こと野田昌宏による翻訳は、単調に陥りがちなドキュメンタリーを得意の小気味よいテンポでまとめており、最後まで一気に読ませてしまう。SWを知らない、あるいは興味が無い方にも、読む価値のある優良なノンフィクシ～～ョンである。

尚、本書は、このたび発売された「TORILOGY」DVD setのBonus materialに収録されている「夢の帝国」の全くの「ノヴェル版」といっても良く、そちらも併せて観れば、SWという「事件」が（映画そのものではなく？）より明確に理解・堪能する事ができる。～

ドビュッシー・プレリュード〈第2巻〉演奏の手引き [改訂版] 全小節の分析と文学的裏付け