似たような時期に大学生をしていて、当時大学生という立場から読んだ本書は、こんなにわくわく楽しい生活ではなく、ちょっと背伸びしてちょっとゼイタクで、うらやましいなぁK大って、って感じだったのですが、一方で本書の主人公はごくごく当たり前のそこそこ不真面目で小心な等身大の学生という感じで、つまり、普通の学生がちょっとフツウじゃない楽しい生活を送っているところの描写、というところで、大変楽しめるマンガでした。学生の頃って、いつの時代もそういうちょっとした背伸びにあこがれつつ、冴えない生活を送るというのが基本なんだなぁ、それはバブルのころにおいてもそうなんだなぁ、ってなことを考えてしまいました。
宇宙人代表のラムちゃん(16歳)と、なぜか世の中の妖怪変化を身に寄せる
諸星あたるが地球人代表として選ばれ、1週間のレースで勝った方が、
地球をものにすることになりました。
ラムちゃんは、額に角が生えているけど、かわいい美女。空を飛び、電撃を
放ちます。
対して諸星あたるは、頭の中に「女」のことしかありません。
GFのしのぶに、「勝ったら、結婚してあげる。」と言われて、張り切ります。
7日間以内に、諸星あたる君が、ラムちゃんの角にさわったら、地球人の勝ち。
できなかったら、地球は鬼に占領されます。
テレビで実況中継されるなか、諸星あたるは、なんとかラムちゃんに触ろうと
しますが、空に舞い上がられて、惜しい所で触れません。
最終日。しのぶにはっぱをかけられた諸星あたるは、持ち前のエッチパワーで
「結婚!結婚!」といいながら、ラムちゃんを追いかけます。
とうとう、ラムちゃんの角にさわったあたる。
その時、「結婚!」とあたるが叫んでいたので、ラムちゃんは、「わかったっ
ちゃ。そこまで言うんなら、結婚してやるっちゃ。」と勘違いして言います。
しのぶは二人が抱き合っているのを見て、「ラムと結婚すれば。」とヤキモチ
を焼いてしまいます。
ここでめでたく押しかけ女房ラムちゃんと、諸星あたる、しのぶの三角関係が
成立します。
さあ、これからが面白くなるルーミック・ワールドの始まりです。
お勧めの第1巻です。
この世の妖怪を一身に集める、諸星あたるに頼ってアメフラシを退治しようと
しますが・・・
はたして、アメフラシは取り除けるのか?
また、海辺でサクラさんと恋人のキスを覗き見して、邪魔しまくる、あたる、
面堂、錯乱坊、しのぶ。
相変わらずしっちゃかめっちゃかな、諸星あたるとその友人達です。
パワー炸裂の第10巻です。
お弁当を持って、面堂終太郎に差し出します。
「3日もかかって、持って来ました。どうぞ召し上がれ。」
中身はお刺身とか豪勢ですが、腐っています。
受け取りを拒否する面堂終太郎。
その様を見て、女子生徒はあの美少女は面堂さんの何だろうと、さわさわ騒ぎ出します。
美少女が言います。「私、終太郎さんの婚約者なのです。」
どっと崩れる女子生徒たち。
しかし、それは了子ちゃんのいたずらで、実は了子ちゃんは面堂終太郎の
妹でした。
腐った弁当を喜んで受け取る、諸星あたる。
その姿を見て、了子ちゃんは、あたるに一目ぼれします。(ただのお遊びか?)
了子ちゃんは、面堂家にあたるを招待します。
あたると、了子ちゃんが出会うのを阻止しようと、終太郎は、面堂家私設軍隊を発動します。
それに対して、了子ちゃんは、忠実な黒子で対抗。
あたるに「ロミオ」の服装をさせ、了子ちゃんはジュリエットの服装をして、
恋愛劇を演じます。
さて、あたると了子ちゃんは結びつけるのでしょうか?
新キャラ登場で一段と面白くなる第11巻です。