「ラムのやつ、何にも言わないで行ってしまって。こんな人形一つ残して。」
とあたるは大泣きします。
ラムちゃんそっくりの人形を抱きしめて。
初めて見せた、あたるのラムへの恋心でした。
実は、ラムちゃんはパスポートの書き換えに行っていたのでした。
そして、人形の中の受信機から聞こえてくる、あたるの泣き声に、嬉しさを
隠せないラムちゃん。
いつもは、浮気性のあたるが、他の女にちょっかいをかけるので、嫉妬して、
あたるに電撃を食らわすという2人の仲でしたが、このちょっとの間の別離で
あたるの本心がわかります。
ラムちゃんが帰ってきたとき、平静を装うあたる。しかし、ラムちゃんは、人形が涙で汚れているのを見つけます。
ジーンとさせる場面です。
テンちゃんの角がとれてしまう「おれのツノがないねん!?」は大笑いの1話。また、「忘年会じゃあ!」はエピソードの終わりがまたスタートにつながる快作。
この巻の最後の、つるの恩返しを見立てた「たびの雪ダルマ情話」は基になった童話の情感を見事に生かしつつ、素晴らしいコメディにしたてた傑作。安心して楽しめる1巻です。
ひょんな事から、密書をあたるに取られてしまったかえでちゃん。
取り戻そうとしますが、密書はブタの足に踏まれて、読めなくなりました。
かえでちゃんは「抜け忍」になります。それを追う忍者部隊と、女好きのあたる。
忍者のくまで、やつでが追いますが、ラムちゃん、あたるを交えて大乱闘。
また、ラムちゃんの幼なじみ蘭ちゃんが地球へ来ます。
目的は、好きなレイを奪ったラムに復讐するためです。
蘭ちゃんは、口付けすると相手から若さを吸い取る能力があり、それでラムちゃんの
大切なダーリン(あたる)と何度もキスしようとします。
蘭ちゃんが自分に気があると勘違いしたあたるは、蘭ちゃんに応じてキスしようとします。
それを止めるラムちゃん。
相変わらずハチャメチャで面白い第6巻です。
幻想的な出だしではじまる、あたるが銭湯でアルバイトをするエピソード「湯舟に浮かぶ銭の花を流せ!!」は最高に笑えるエピソード。他にも「命かけます、授業中!!」「テン敵」「テンからの贈り物!!」「虫歯WARS!!」等爆笑の話が盛りだくさん。
第4巻と並ぶ文庫シリーズの頂点を極める面白さ。
ところが、サクラの叔父、錯乱坊が、「秘薬」を作りに来ました。
その隙に乗じて、とうとうあたると蘭ちゃんはキスしてしまいました。
蘭ちゃんは「ラムの大切なダーリンから若さを奪ってやった!」と満足。
しかし、あたるは相変わらずサクラ先生に抱きつきます。
どうなっちゃったの?
実は、「秘薬」は若返りの妙薬だったのでした。
諸星あたるの女好き、いまだ変わらず。
相変わらず面白い第7巻です。
平安京では、平安京防衛軍四天王、あたるの佐、面堂の佐、他2人と、
鬼のムーちゃんの決闘が始まろうとしていました。
平安京でも、しのぶと婚約しているあたる。ラムちゃんと二股をかけています。
さあ、防衛軍と鬼の決闘はいかに?
ラムちゃんとあたるの佐の恋はどうなる?
乞うご期待の第8巻です。