戻る

前ページ   次ページ

和書 508062 (172)



黒澤明作品解題
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 黒澤明監督に関する本は数多く出版されている。
 その中でもこの本は秀逸である。
 著者の佐藤忠男さんは岩波書店から刊行されている『全集・黒澤明』
 の作品解題も手がけている。黒澤映画の批評に関しては、この本と
 ドナルド・リチー氏の『黒澤明の映画』(教養文庫)が双璧であろう。
 批評は批評のための批評であってはいけない。

 批評は作り手及び読み手に、何らかのプラスアルファになることを期待
 して書かれなければならない。良い批評とはそういうものだ。
 その意味でこの本は良い批評である。プラスアルファがある。
 黒澤映画を見て、この本を読んだら、もう一度また黒澤映画を見てほしい。
 新たな感動がまたふつふつと湧きおこるはずである。




芸人 その世界 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

歌舞伎役者、俳優、落語家、漫才師、歌手、浪曲師などなど
国内外を問わず、いずれも名の通った「芸人」の生の言葉を
取り上げた好著です。

この本を読むと、つくづく芸人たちが社会のアウトサイダー・
アウトローであることを思い知らされます。
(本人が意図する・意図せざるは別として)
さらに芸人たちと任侠(道)との精神的関わりも重要です。

ある意味において、自分たちが社会の周辺にいると意識する
からこそ、芸人はハングリー精神を持っているのでしょう。
それは芸の輝きを増していると同時に、彼らが社会の中心部に
いられないことを意味します。
そうだとすれば、芸人の一見反社会的な行動も、彼らの
アイデンティティのあらわれと言えるのかもしれません。

有名人ばかり取り上げられているからでしょうか、どの発言も
否応なしに説得力があり面白いです。

続編の『役者 その世界』もオススメです。




元禄俳優伝 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






作者の家〈第1部〉―黙阿弥以後の人びと (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






作者の家〈第2部〉―黙阿弥以後の人びと (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






三文役者の死―正伝殿山泰司 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

独特の風貌で存在感のあった殿山泰司について新藤兼人が書いた評伝。近くにいたとはいえ、随分詳しいことまで知ってます。殿山さんはミステリ好きで、確か雑誌「話の特集」でミステリのことを書いた文章を読んだことがありますが、味があって面白い文章でした。新藤さんの文章も面白くて読ませます。殿山泰司に対する愛を感じます。




座談会 明治・大正文学史〈6〉 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






私説内田吐夢伝 (岩波現代文庫―文芸)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 著者は2005年に亡くなっている。鈴木尚之の視点から見た、内田吐夢ということを意識するようになったのは、「映画芸術」誌の鈴木尚之追悼記事によってだ。あるいは、快楽亭ブラック師の日記も。
 監督の人生の起伏と、宮本武蔵、飢餓海峡といった大作の創造が縦糸であるならば、「脚本家」鈴木尚之の監督との関わりが横糸として、本書は織り上げられているのである。本書の後半部分は、その意味で実に緊張感あふれるものになっている。
 書くべくして、書くべき人が書いた、畢生の著作といえる。
 




綱大夫四季―昭和の文楽を生きる (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

NHK大阪(BK)勤務時代に、山川静夫氏は八代目綱大夫と深い心の交流を築き上げ、その死に至るまでの人間・綱大夫を赤裸々に描いたものです。若い頃に、二度までも文楽界の主流から袂を分かちながら、その才能と山城少掾という絶大な後ろ盾をにより、おめおめと戻ってくる姿は遠慮会釈なく書かれています。当時は子供でよくわからなかったのですが、綱大夫に対しては冷ややかな雰囲気があり、今は忘れ去られてしまっていますが盲目の若大夫さんの方に贔屓が集まっていた理由が、この本を読んでなんとなくわかった気がします。強い絆で結ばれた師である山城少掾の引退を画策する綱大夫と、「親ばかチャンリン」と言われながら息子・咲大夫を溺愛する綱大夫。一代の名人と言われた人も、やはり人間だったということなんでしょうか。現代の文楽をご存知の方にもぜひ読んでいただきたい本です。ただ、残念なのは永六輔の下品な解説です。内容・文章が浮薄なことはさておくとしても、この本が書かれた1974年のあと随分経って2004年の岩波現代文庫への収録なのですから、1976年に相三味線の竹澤弥七に起きた出来事を触れておくのが解説者としての責務であると同時に、人間としての礼儀のように思うのです。折角の素晴らしい本が、最後で台無しになっています。




日本映画の時代 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ