戻る

前ページ   次ページ

和書 508062 (171)



老いの道づれ―二人で歩いた五十年 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

「献立日記」を読まれた方なら、この夫婦のあり方をうらやましく思われたのではないでしょうか。著者が何より大切にしていた夫を亡くした後に書かれたこのエッセイ、「献立日記」の後にお勧めしたい一冊です。




紙芝居昭和史 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 もともと1971年の本を文庫化したもの。絶版にするなら、文庫の意味がないじゃないか。レクラムの本義を思い出せ!
 というわけで、この本は、類書のない貴重な一次資料。話は行ったり来たりするが、当時の紙芝居の状況について、重要な当事者の一人だった著者が記録に残すことを意識して、全体的な目配りをしながら、バランスよくまとめている。読み物としても、さすが台本屋だけあって、それぞれの章がドラマのようにおもしろい。紙芝居だけでなく、紙芝居の時代に生きた人々が、そこに浮かび上がってくる。
 仮面ライダーも、鬼太郎も、鉄人28号も、みんな紙芝居の焼き直し。紙芝居が戦争で焼けてしまったから、なにもかもわからなくなった。アニメの歴史も、紙芝居から見直すべきだろう。手塚は、紙芝居からアニメを作ったのだから。こら、高畑! アニメーションでなくて、アニメでなにが悪い! 紙芝居はすごいぞ!




キネマと砲声―日中映画前史 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ほとんど語られることのない空白の時代を、偏ることなく、丁寧に取り上げている。
手にした時には、これほど多くの内容を網羅しているとは想像だにしなかった。
貴重な本を書いてくれた著者に感謝したい。

欧米映画の影響を受け、戦前の日中両国で同じような試みがなされていたことなど。
取り上げられている映画のいくつかを、見られるものなら見てみたいと思ってしまう。
暗い時代を生きながらも、後の世の人達を驚かせるような良いものを作ろうとした人々の
誇りに拍手を送りたい。良識を保つのがいかに難しい時代であったことか。





歌右衛門の疎開 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 書名にもなっている歌右衛門の疎開、そして車の中の団十郎、松緑の初飛行など、タイトルを見ただけでは思いつかない、想像だにしなかったエピソードが盛りだくさん。人間味溢れる名優達の素顔に触れることができます。
 もちろん、大向うの人々達への愛情も忘れていません。

 ひとえに、著者への歌舞伎への思いから織りなされているのでしょう。著者の名口調で語りかけてくるようです。 




女形の運命 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






歌舞伎への招待 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

戸板康二というと、最近の読者はどのようなイメージを想起するだろう?
「ちょっといい話」シリーズに代表される洒脱なユーモリスト。
名探偵中村雅楽を生んだミステリー作家にして直木賞受賞者。

しかし彼の本業にして本領は歌舞伎劇評・評論であり、その原点こそ「歌舞伎への招待正・続」であった。永らく復刊が待たれた歌舞伎評論史上の金字塔である。これまで一部の「通」や「好事家」のものとして敷居の高かった歌舞伎を、彼は「エトランゼ」(異邦人)の眼から俯瞰し、翻訳し、鮮やかに切り取って見せる。その斬新さは昭和二十五年出版という「旧さ」を忘れさせる程だ。戸板康二の都会的センスが存分にきらめく、極上の案内書である。
同時に、この本を生みだした「暮らしの手帖」の名編集者・花森安治と戸板との見事な連携も忘れてはなるまい。




続 歌舞伎への招待 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






歌舞伎 ちょっといい話 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

「ちょっといい話」のシリーズで数多くの読者を持つ戸板康二が、晩年の10年間、歌舞伎座の筋書(プログラム)に連載したコラムの集大成が本書である。

 昨今、歌舞伎や寄席に若い人が増えた。決して悪いことではない。それが一時のブームに終わらないことを希う。
 古典芸能の楽しみというのは、数十年のスパンで藝が師弟あるいは親子の間で伝承していくことを見守り、現在の舞台に、数十年前の名人の面影を再見することである。
 長い歳月、歌舞伎を愛し続けた戸板氏の文章で、私はあらためてそのことを思い知った。

 軽妙にして深さこの上ない一冊である。私は1日でこの本をむさぼり読んだ。そして、これからの人生でもたびたび、頁を繰りたいと思う。






完本 実録囲碁講談 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






蝦蟇の油―自伝のようなもの (岩波現代文庫―文芸)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

黒澤明という人は言うまでもなく世界的な評価を得た監督ですがなぜか本国では歪められたイメージが浸透している。権威主義的で戦争や暴力を肯定しているといった感じだろうか。黒澤映画が本当につまらないと思う人は別にいいけど、多少でも興味がある人やホントは好きなんだけど先述のようなやや左寄り批判が引っかかってイマイチのめり込めないという人はぜひ読みましょう。目からウロコが落ちると思います。だからといって別に黒澤が潔癖な人だったなどという気はない。むしろこの「自伝のようなもの」を書く動機や根本に「虚栄」「嘘」「エゴ」といった、あの「羅生門」に通じるテーマがある。それらは勿論自身の中にあるものだと本文中でも認めている。彼なりに自分を曝け出しながら、自分は単なる映画監督で映画を愛しているだけなんだ。みんなもっとシンプルに映画を楽しもうよというメッセージが強く込められた本だと思います。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ