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和書 508062 (285)



口説く (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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氏の好きな映画を通して人生論を語る味わい深いエッセイ。
娯楽映画を語るなかにも鋭い洞察力が感じられて思わず感服してしまう。
紹介している映画のほとんどが恋愛ものというのは氏の好みだろう。




黒い花びら (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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この本を読むきっかけは「おふくろさん」騒動のときにワイドショーで水原弘の話を取り上げたのがきっかけです。

最初は図書館で借りましたが、借りるだけでは物足りず、とうとう購入してしまいました(それも桑田さんのライブの日に)

水原弘と言えば子供の頃に見たハイアースの看板のイメージが強い。しかし、彼の人生は新人ながらレコード大賞を獲得してしまったことから狂い始めてしまった。

特にお金を湯水のように使い、レミーマルタンを清涼飲料水のようにがばがば飲んでいたと言うのが考えられないことだ。

今のアーティストは体に気を使う人が多いですが、昔のスターはそんな常識が通用しなかった。

余談ですが、彼が入院していた朝日生命成人病病院と言うところは管理の厳しいところだと言います。(わざわざ調べました)

親から水原弘は便器につかまって倒れていたと言うのですごい死に方だなあと思ったら、その彼を介抱し、救急車の手配をしたのがマネージャーだと言うのも強烈だ。

来年で彼が亡くなってまる30年ですが、当時子供だった私にとって水原弘は「黒い花びら」ではなく、「ハイアースの看板」の人だ。




倦怠 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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私の好きな雰囲気の小説だけど、いまいちパンチが足りないのは谷崎潤一郎になれているからかも。
イタリアのブルジョワの生活、フランスもイタリアも同じような「アンニュイ」な空気が流れていて、このレベルの金持ちがごろごろいるトリノの街にいたのもあって、なんとなく感覚としては分かる。
イタリア社会の、今のテレビにも続く、若い女の子を無抵抗に崇拝するというものよくある話なので分かる。
でも暗い!
主人公の心理の動きを1ページ1ページ追っていくので、自分まで主人公のようなくらい人間になってしまう。
一番面白い点は、主人公のチェチリアという「モノ」に対する考え方。
ディーノにとってチェチリアは一人の女性ではなく現実に繋がる接点にしかなく、彼女を「退屈なもの」にしようという働きは、正に映画学でいうローラ・マルヴィの世界。
そのストーリーをシンプルにNoia(倦怠)と名づけたセンスはさすが。




サエキけんぞうのマニョマニョトーク (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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シネマの快楽 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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 自分の「顔」を持つ映画館が時として存在する。

 池袋の文芸座、銀座の並木座、吉祥寺のバウスシアター、神田の岩波ホールなど いくつも名前が出てくる。六本木にあったCINE VIVANTも そんな映画館の一つだった。

 文化戦略をとったセゾングループの映画での「顔」を担った その映画館は 優れた欧州映画を独自で発掘し 上映することで一世を風靡した。ノスタルジア、ラパロマ、エルスールなどの 目の覚めるような傑作を日本に紹介した功績は本当に大きかった。

 映画のパンフレットも脚本を収録するなど 非常に充実していた。中でも 蓮見と武満の対談は ある意味で 映画の門外漢であるお二人の 映画への愛に満ちたものであり 繰り返し読んだことを覚えている。そう あのパンフレットを持っているだけで 文化の香りを身にまとったような気がしたものだ。
 思えば スノッブな話だが。

 そんな二人の対談が本になっているのを見つけた。

 蓮見が その後 東大総長になるとは思わなかったし 武満は既に鬼籍に入られた。20年という年月を経て もう一度 お二人の「放談」を楽しんでいるところだ。




四万十川〈第4部〉さよならを言えずに (河出文庫―文芸コレクション)
販売元: 河出書房新社

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志ん朝のあまから暦 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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 談志家元がたくさんの本を書いているのに対し、志ん朝師匠は、彼を扱ったあまたの本はあるものの自ら書いた本は少ない。「世の中ついでに生きていたい」とか「志ん朝の風流入門」くらいであろうか。
 この本は、「風流入門」に近い。
 いまや失われつつある日本の言葉の大切さを訴えかけている。
 例えば「お見立て」という噺の中ではさりげなく「見た立て」という言葉の使い方を説明したり、あるいは、「居残り佐平次」の下げを談志家元の「裏から返したら後が怖い」、小三治師匠の「仏の顔も三度ですから」という現代に通じる変更を加えたのに対し、「どこまで人をおこわにかけるんだ」「へい、だんなの頭がごま塩ですから」と昔のままに頑固にやり続けたのは、こうした失われつつある日本語に対する愛着と、日本語の乱れへの強い意思表示であったのかもしれない。
 そういう点は別にして、普段使われなくなった日本語をかたりつつ落語の世界を語るこの本は、非常に興味深い。





神聖受胎 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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当時(1960年)澁澤が翻訳したサドの『悪徳の栄え』発禁処分をめぐるいわゆる『サド裁判』についての記述も興味深く見逃せない。澁澤が三島へ送った書簡の中で『勝敗を問題にせず、一つのお祭り騒ぎとして、なるべく楽しくやろうと思っている』と書いているように、澁澤自身はこの裁判を『俗事』として楽しんでいたようだ。一度などは『寝坊』したとして、法廷に堂々と遅刻してきたこともあるらしい。裁判は結局7対6の僅差で有罪判決を受けるが、この10年にも及ぶサド裁判を通じて、澁澤はいわば札付きの『異端文学者』として注目されることになる。

この『神聖受胎』は、若き澁澤の緊張感みなぎる文章の難解さ、そして後年にはみられないアクチュアリティな事柄への積極的な発言など、澁澤の初桊??の作品の中でも、一際硬質な文体と強烈なアクチュアリティが同居した異彩のエッセイ集として面白い。




スクリーンの夢魔 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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私は渋沢龍彦の本を40冊ほど読んでいますが、まずお薦めといえばこれ。
表紙のアンダルシアの犬の有名なカットから内容は監督列伝。特に洋画の映画監督を
参考にしてほしい。
イングマールベルイマンの「野いちご」をこの本で発見しましたし、ルイスブニュエルの解説は殊に詳細。
全般的にクラシックフィルムと前衛映画を観たい人々にお薦めしたい本です。




性の仕事師たち (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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