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和書 508062 (286)



対局する言葉―羽生+ジョイス (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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ご存知将棋の羽生名人(当時)と難解さで有名なJ・ジョイス「フィネガンズ・ウェイク」を完訳した柳瀬氏の対談集。将棋の棋士を"ご存知"と紹介するのは一般には異例な事だが、それが違和感がない程当時の羽生には知名度(勿論実力も)があった(今もある)。

柳瀬氏は相当な将棋のファンらしく、羽生を目の前にしてのこの対談ではアガッテいたようである。対談と言うより、1ファンとしての質問に感じられる箇所もある。一方、羽生はこうしたシチュエーションには慣れていたらしく、終始落ち着いた受け答えに終始しているのは対照的。

しかし、言葉を紡ぐプロである柳瀬氏は自らの翻訳経験等を活かし、翻訳で言えば適切な訳(直訳ではない)を探す際の思考過程と対局中での手を探す思考過程の相違・同一点を自ら論じ、あるいは羽生から聞きだすなど興味津々の場面もある。羽生は大雑把に言って"イメージ"を大切にして指しているらしい。そして、そのイメージとはその場の思い付きではなく、過去の対局・勉強に裏づけされた経験に依るものなのである。

ややもすると、柳瀬氏による羽生へのインタビューになりかねない本書だが、言語の達人と将棋の名人が語り合った貴重な一作である。羽生ファンの私としては、大いに楽しんだ。




地平線のパロール (河出文庫―寺山修司コレクション)
販売元: 河出書房新社

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忠臣蔵の謎 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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チリの地震―クライスト短篇集 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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何をやってもものにならなかった。地上とは別の真理が支配している他の天体からやってきて、その真理が通用しないここでの営みにはことごとく、あらかじめ失敗、挫折が組み込まれている、そういう人間、または人間の姿をしたなにものかであるかのように、やることなすことに失敗したー。(訳者のあとがき)
その失敗と挫折の果てにたどり着いた境地から、彼は実に恐るべき小説世界を構築していきました。 ドイツ古典主義とロマン主義の中間期に生きたのに、なぜか時代を百年先取りしてしまっている実存主義的作家クライスト。 当然、世に受け入れられることはなく、自ら命を絶ちました。

この作品集には彼の短編小説の大部分が収録されています。“チリの地震”“聖ドミンゴ島の婚約”“拾い子”などは、クライスト世界の白眉と言えるでしょう。長ったらしい情景描写や、くどくどした心理描写など全てそぎ落とした氷のような文体なのですが、なぜかそこには異様な熱気がこもっています。 彼の描く世界では、人と人が心を通いあわせることはできません。 心地よい共感に到達するどころか、誤解が誤解を生み、全ての人々が切り離され、呆然として立ちすくんでいます。 なんと現実の世界がそうであることか! グローバル化とテロリズムという二つのどす黒い、抗いがたい現象の狭間で、ともすれば自分の殻に閉じこもるか、阿修羅のごとく物質欲を満足させるかしかないような生活を我々は送っていますが、そんな今だからこそ読まれるべき作家なのではないかと私には思えるのです。 彼の描いた氷のような世界をこの世に現しめないためにもー。 興味のある方は是非読んでみてください。 




貞女への道 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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この本を読んだのはもう5~6年は前になるでしょうか。橋本さんの著作は本当にめまいがする程多いですが、女性の方にどれから読めばいい?と聞かれたら私はこれを勧めると思います。

もちろん「こうしなさい」という本ではないし、映画や昔の文化等を引用して楽しく分かりやすく書かれています。読み物としても楽しい一冊ですので、恋愛なんかに疲れた時に読むとすっと橋本ワールドに入っていけるんじゃないでしょうか。




ドキュメンタリー家出 (河出文庫―寺山修司コレクション)
販売元: 河出書房新社

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中島みゆきを求めて (河出文庫―BUNGEI Collection)
販売元: 河出書房新社

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日本怪談集〈江戸編〉 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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 江戸時代の怪談のアンソロジー。
 「狗張子」「金玉ねじふくさ」「太平百物語」「御伽厚化粧」「怪談登志男」からの小品集と、「四谷雑談集」「勧善桜姫伝」「怪談岩倉万之丞」「怪談桂乃河浪」、そして「雨月物語」から「吉備津の釜」「青頭巾」。

 小品は、怨念のからむ話よりも、「こんな不思議なことがあったそうだ」というものが多く、中国で言えば志怪小説の初期のもの、「捜神記」などに非常に近い。
 先妻が、夫が遺言通り後妻を迎えて子供を育てるかどうか見に来る話など、死んだ女の恨みにおののくのと逆でおもしろい。

 「四谷雑談集」をはじめ、少し長いものになると、怨念を晴らす話が多いのだが、たいてい、男に裏切られた女が、死後に祟るもの。
 その中で、さすがに「青頭塊」は趣向が違っている。
 何にせよ、愛欲は身の破滅、という教訓が感じられる。




忍者と盗賊―日本史・陰の人物誌 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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秘本世界生玉子 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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