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和書 508062 (340)



芸談 あばらかべっそん (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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 文楽師匠の「芸談」として記載されているが、実際は、師匠の一代記である。昭和の名人桂文楽について、その人生を扱った唯一の作品ではなかろうか。
 例えば、古今亭志ん生師匠の場合、その人間的キャラクターのユニークさから「びんぼう自慢」「なめくじ艦隊」などの自伝や半生記があるし、三遊亭円生師匠にも「寄席育ち」という自伝がある。これらの幅広くとりあがられた著作に比べると、文楽師匠の本書は、ややさびしい扱いになっている。文楽、志ん生、円生と並び称された文楽師匠がもう少しクローズアップされてもいいのではないかと思う。

 「古典落語・文楽集」にも書いたところだが、この文庫のポイントは小さすぎて、老眼鏡を必要とするオールドファンにはしんどいと言う欠点があることが残念である。

  2005年11月23日 記す




芸人失格 (幻冬舎文庫)
販売元: 幻冬舎

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最初の部分は何だか読みづらかったですが、
加速がつき、一気に読みました。
彼自身の性格。
コンビの性格の食い違い。
華のある、なし。

芸能界のみならず、普通の社会でも
生きづらいだろうなあ、
どうすれば彼はハッピーなのかなあ?と
思いながら、読み進めました。

ただ、ご本人の持って生まれたものなのか、
作風なのかは分かりませんが、
暗く、ヒリヒリとしていて、読んでいて
楽しい本ではありません。
落ち込んだり、暗い気分になる感じの本ですので、
落ち込んでいる際には読まないほうがいいと思います。
でも、この本を読み、著書の他の本も読んでみたくなりました。

追記
この本が書かれたのは97年ごろのようですが、
著者はすでにこの時点で、
「テレビがくだらない」
「今までは素人がやっていたことを芸能人がしている」
「芸は何もない」
のようなことを書いています。

昔の相方は芸などなく(著書によると)
「何が面白いのか分からない」「へらへらしているだけ」でも、
テレビ界からもてはやされ、
立川談志を目当てに来る寄席で男性客相手に笑いを取れる
著者がテレビ界、芸能界から干されてしまうという現実。

干されてしまった(というか、自らその道を選んだ、という方が
正しいかも知れませんが)側の告白なので
ねたみやそねみなどもあるでしょうが、
それにしても、テレビ界は10年前に比べますますひどく
なっている感じがします。

そういうくだりが第8章にあり、
また、第7章は「どう考えてもこれ
精神的な病では?」と思われるような記述が
多々あります。
人は追い込まれたり、人と接することがなくなると、
こういう状況に追い込まれるのか、と
怖いもの見たさで読みました。

前半は多少なめらかさに欠けますが、
後半から筆がのって大変面白く、
「読ませる本」だったと思います。




芸人という生き方―渥美清のことなど (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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芸人女房伝 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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芸能・勝負―映画・音楽から囲碁・将棋・競馬まで 栄光の記録とストーリー (Newton DATABASE)
販売元: 教育社

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芸能・勝負―映画・音楽から囲碁・将棋・競馬まで 栄光の記録とストーリー〈92年版〉 (Newton DATABASE)
販売元: 教育社

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芸能世紀末劇場 (小学館文庫)
販売元: 小学館

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芸能人別帳 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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とにかく面白い!

特に、竹中が愛する俳優たち(三国連太郎、殿山泰司、西村晃、三木のり平、藤山寛美ら)を批評した「怪優列伝」と「不思議俳優シリーズ」は、彼らの芸の特質を鋭く洞察している。たとえば佐藤慶、小松方正、戸浦六宏という三人の悪役を分析して、「佐藤は生まれながらの悪の因子を持つ人物を表現することに成功し、小松はもろもろの運命に追いつめられた弱者(庶民)の悪事を見事に演じ、戸浦は日本の俳優で唯一、体制(権力)の悪を表現している」というように。

また「含羞の人」小沢昭一の芸の本質を物語るエピソードは抱腹絶倒もの(チャリティー・ショーに義理で出演した小沢は、自己の偽善性に恥ずかしさを感じ、ソープランドに出かけて変態行為の限りを尽くして自分がそんなにエライ人間ではないことを必死に確認しようとする)。

個性的な脇役だけではなく、誰もが認める名優(水谷八重子、杉村春子、森光子ら)を論じた「プライバシー女優論」の章も味わい深い。たとえば山田五十鈴は恋愛遍歴を芸の肥やしにしたというのが世評になっているが、竹中はそうは考えない。「花柳章太郎との恋が終わってずっと後に、彼から女形(男から見た女の理想像)の芸をまなび自己の血肉にした」と述べる。

その他、悲運の女優・嵯峨三智子の才能を惜しむ文章は胸が熱くなるし、「番外篇」の大橋巨泉の本質を「遊びにもマジメに取り組んでしまう正義感と闘争心の強い江戸っ子」とする評言も核心を衝いている。

現在の芸能マスコミには芸(能)に対する知識も関心も愛情もない「芸能レポーター」と称する連中がはびこっているが、若い人たちには、竹中のような真に芸能を愛するジャーナリストがかつて存在したことを、本書を通じて知って欲しい。




芸能の始原に向かって (COMPACT BOOKS)
販売元: ミュージック・マガジン

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芸能博物館 (小学館文庫)
販売元: 小学館

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