和書 508062 (398)
告解 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
販売元: 早川書房
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古典教養そこつ講座 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋
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1988〜93年に雑誌「潮」で連載されたコラムの集成。世間でいくらか「高尚」とみなされている趣味や芸能を鑑賞または実体験したルポと感想からなる。また、各項に1ページのまんがが添えられている。著者の旧作を知っている人にはおなじみの絵柄であり、彼の真骨頂である。
この作品の文体には2種類あり、著者の長所と短所とが混在している。彼の長所は飄逸な文体であり、軽くおかしく書いている部分は大変好ましく読める。その一方で、彼はときどき急に理屈っぽくなる。そのときの文体は妙に抽象的であり周囲から浮いてしまう。「手塚治虫はどこにいる」のように、ほぼ全編が下手な論文調でできた作品は、私は敬して遠ざけているけれど、硬軟が入り交じった作品では、無理して読まねばならない。本書にはそういう部分が多々あった。国語力の足りない私には、そういう部分は理解できなかった。しかし概ねは、野次馬といってよい軽いルポである。
「古典」については、著者本人の定義らしきものが本文中に書かれているけれど、要は「評価の定まった作品や分野」ということである。現代英語における「Classic」という語は、別に「古さ」を必須とはしない。「権威」や「格式」を古典の一要素のように思う必要はないのだ。著者が最後までそれを知らずに書いた節があると考えるのは、私の穿ちすぎだろうか?
古典落語 円生集〈上〉 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房
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「着物ぐれえ、一人で着らァな。
袴ァのはきようぐらい、心得てるよッ
……袴ッてェものは、
片ッ方へ両方の足をつっこんで、
片ッ方は小便をする穴にとっとくんだ」
●『妾馬』より
「おうおう、
おい、よせよ、
死に仏と、あんまりケンカするなよ」
●『らくだ』より
「二階のお客さまは、
どんなご用だったんだい?
……呑み込んだ?
オマエがひとりで呑みこんでちゃいけないよ、
あたしにすぐそれを呑みこませなくちゃ困る」
●『百川』より
「蹴られちゃマズいような頭を、
なんだって湯の中へさげて来やがったんだ、
そんなに大事な頭なら、預けて入ェれ」
●『大山詣り』より
「浅草の仁王様……大きいねェ、
風邪を引かないねェ、この人ァ……
……丈夫なんだねェ」
●『付き馬』より
「くわえて引ッぱって見てくれ、
チャリチャリッて音がして、縮むんだ」
●『蛙茶番』より
「あとはもう、尻喰い観音だァ……」
●『文七元結』より
「お住所ォとお名前ェをちょっと……」
「みずからは、小野の小町」
「なにを言うてなはるン」
「疑わしくば百人一首の歌、詠ンまひょ」
●『三十石』より
「わははッ!!
幽霊のタマゴがでた!!」
●『竈幽霊』より
「どうも、おそくなりまして、
なにしろ、山ノ神(女房)が
カッパ野郎(子供)と、
湯に行っちまやァがって」
「なんだ、オマエのうちァ
まるで化物屋敷だなァ」
●『木乃伊取り』より
『五人廻し』『居残り佐平次』計12席
古典落語 円生集〈下〉
販売元: 筑摩書房
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「昔は、あやしい医者が多くて、
“でも医者”とよくいいまして……
別にやることもないから
医者デモ、やろうかしら、と」
●『夏の医者』より
「目でおせんべいを噛めッてったって
そりゃ出来やしない」
●『三年目』より
「五つに、ツが2つも、ついておるぞ
きっと、1つ、盗んだにちがいないッ」
●『佐々木政談』より
「ウナギ、おごってくれるンかい?
えェ、ありがてえなァ、どうも、
……ウナギと聞いただけで、なんだか
体重がふえてきたような心持ちがした」
●『庖丁』より
「大晦日、首でもとって、くる気なり」
「大晦日、首でよければ、やる気なり」
●『掛取万歳』より
「これこれ、
いかに鹿でなく、犬であればとて、
死んだものがワンワンと啼くか?」
「つい、うれしまぎれに
啼きましたわけで……」
●『鹿政談』より
「しかし、番頭ォさんも、
お店にいるときは、
閻魔さまが塩辛をなめたような
恐い顔ォしてますなァどうも、えェ」
●『百年目』より
「あの隠居は、
あっしゃァ、金に困ってると
こっそり金をくれて……
本当にいい人だったなあ……
しかしまァどうも、
ポックリ逝っちまったんで、なんだか
金ェ預けた銀行が潰れたような……ねェ」
●『子別れ』より
『文違い』『盃の殿様』『浮世床』
『一人酒盛』『夢金』計13席
古典落語 金馬・小円朝集 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房
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古典落語 小さん集 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房
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古典落語〈正蔵・三木助集〉 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房
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古典落語 志ん生集 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房
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「女というものは、実にどうも、
あんまりやさしくすると、図にのぼせちゃう。
といって、小言を言やァふくれちゃうし、
なぐりゃァ泣くし、
殺しゃァ化けて出るッ」
●『お直し』より
「チィーン、
なァ……むあァ……みィい……だァーあッ……
金魚ォきんぎょ……ォ
きんぎょ、三ィきんぎょ……ォ、
最初の金魚ォ、いいきんぎょォ
なかのきんぎょォ、出目金魚……ォ」
●『黄金餅』より
「自分を落っことしたって金は落っことしません」
●『火焔太鼓』より
「もし当らなかったら、うどん食って寝ちゃわッ」
●『宿屋の富』より
「あの三匹の犬も、
あのメス犬から
起請、もらったかしら」
●『三枚起請』より
「オマエさん、あの人と、
どうして一緒ンなってんの?」
「だって、寒いんだもん」
●『風呂敷』より
「心中の前に、
暇乞いをすましちゃおうじゃねえかッ
あの世ィ行っちゃうと、
化けて出てくんのも、たいへんだもの」
●『品川心中』より
「こんばんわァ……
少々うかがいますがァ……
この辺に草井平助さんてェ人いますかねェ?」
●『締め込み』より
「こォんな結構なお嬢様を……
嫁に貰わないなんてェことがあるもンですか、
あの人が断るンなら……あたしが貰うよ」
●『井戸の茶碗』より
「堅気の職人はなァ……
一ッ粒いくらッて汗たらして、稼ェでるんだ」
「あ、そおォ、一ッ粒いくらッて汗ね……
ふゥン……じゃァ、夏のほうがもうかるね、
汗がドッサリ出るから」
●『首ったけ』より
「夜中に縁側の障子が、ひとりでに開くのかい?
そいつァありがてえなあ。
夜中に小便するなら、
つゥゥッと開いた時に、行くことにすらァ」
●『お化け長屋』より
「お酒の好きな人が、夢で一升を拾って、
たいそう喜ンで、火ィ熾こして、湯ゥわかして
熱燗をしようと思ったら、目が覚めてしまった……
“あぁ、冷酒で飲んでおきゃァよかった”」
●『親子酒』より
「オレなんざァ、若いときにゃ、
女に囲まれて、しょうがなかった……
町内歩いたって、女の間ァ、
“ごめんなせェ、ごめんなせッ”
と通ったもんだ……
……車ァ引いてたけども……」
●『宮戸川』より
「オレんとこの親父は、シワが多いから、
顔中で笑うんだァ、しょうがねえ、
シワが笑ってんだか、顔が笑ってんだか」
●『六尺棒』より
『疝気の虫』『お茶汲み』『泣き塩』
『搗屋幸兵衛』『錦の袈裟』
『坊主の遊び』『しじみ売り』
『もう半分』『猫の皿』計23席
古典落語〈文楽集〉 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房
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「いえ!
とんでもない事ッて!!
あなた方に会計をされた日には、
あとがこわいや」
●『明烏』より
「人三化七なんてェ悪口があるだろ?
オマエさんの女房は、
人無し化十だよ」
●『心眼』より
「いえいえ、あの、さイならッ
……こら驚いたね、どうも。
エサへとびついてきたねェ、
こりゃ、いけません。
穴釣りはいけない、ええ、
岡釣りにしよッ」
●『鰻の幇間』より
「おゥ暑い、どうも……
なにしろ夢中で漕いでますから、
眼へ汗がはいって、よく見えないんですよ、
向うから大きな舟がきたら、避けて下さい」
●『船徳』より
「ちくしょうめッ、よくもなァ、
首くくりの足ィ
引っぱるような事しやがったな」
●『富久』より
「豆腐の色が……
黄色くなっちゃったァ
へへ、シャツの襟あかァみてえに……」
●『酢豆腐』より
「なにょォ、
生意気なことォ言やがんだ、
このおかめッ」
「ひょっとこォ」
「般若ァ」
「外道ォ」
「おいおい、変わった夫婦ケンカだね」
●『厩火事』より
「ふ、筆の頭がない……」
●『よかちょろ』より
「じゃ、義太熱だ」
●『寝床』より
「バカッ!
煎ったマメが、豆腐になるかィ」
「えへへ、焼豆腐になる」
●『厄払い』より
「観音様ァ!
観公ッ! 観的ッ!! 観印ィィッ!!」
一人ならず二人まで殺 すというのは……
てめえは、どォォ安く見積ってみても
終身懲役だぞォォ!!」
●『景清』より
「天井なんぞは、とうに取り払い、
こないだ困ったから、はがして売っちゃった、
へ、いえ、もうね、
……泥坊が入ったって、気の毒だってンで、
泥坊の方がなんか置いていってくれますよ」
●『干物箱』より
『松山鏡』『素人鰻』『つるつる』
『馬のす』『愛宕山』『星野屋』
『王子の幇間』『夢の酒』『花瓶』計21席
古典芸能を楽しむ本 落語・歌舞伎から能・狂言まで (PHP文庫)
販売元: PHP研究所
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