和書 508064 (89)
死ぬまでにいちどは行きたい六十六ヵ所 (新書y)
販売元: 洋泉社
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渋谷区歩きメデス (歩きメデスシリーズ―住宅地図・東京23区)
販売元: 徳間書店
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標茶町―湿原を守り、酪農に生きる (北海道ふるさと新書)
販売元: 北海道新聞社
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島根県の歴史散歩 (新全国歴史散歩シリーズ)
販売元: 山川出版社
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下蒲刈島 (チクマ文庫―チクマ離島シリーズ 瀬戸内海の島)
販売元: 千曲秀版社
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車窓はテレビより面白い (徳間文庫)
販売元: 徳間書店
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1989年に出た単行本の文庫化。
『問題小説』や『日本鉄道名所』に連載された23篇が収められている。日本各地の鉄道を乗り回した体験記で、特に第三セクターの話が多くなっている。
面白かったのは愛知環状鉄道。国鉄の岡多線が第三セクターになったものだが、名古屋近郊なのに切り捨てられた理由とか、線路の贅沢さとか、当初のコースからの変更などが詳しく語られていて興味深かった。鋭い風刺も効いている。
全体としては、しかし、やや低調。安定した面白さだが、水準を越えるものが少ない。
タイトルにもビックリした。
自由に至る旅―オートバイの魅力・野宿の愉しみ (集英社新書)
販売元: 集英社
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2001年に刊行された芥川賞作家、花村萬月のオートバイ・エッセイ。今までのオートバイとのかかわりを幅広くつづったもの。ツーリングや野宿の体験談が中心。
だが内容はゆがんでいる。人を無用に不愉快にさせる本だ。著者はアウトローを気どっているのだろうか。世を呪うようなとげとげしい言葉が散見される。それだけならまだしも、人のCBを盗んで乗りまわしたり、やくざにもらった禁漁アワビを現地漁民の前で食うなど(本人はどちらも反省しているようだが)ちんぴらのような振るまいだ。どこかの馬の骨にオートバイを盗まれたことがあるので、こんなものを読まされた日には殴りたくなってくるのだ。
だがこの本には、ほかにないすばらしいところがある。
オートバイは錯覚をおこす。乗ると急に強く、偉くなった気になるのだ。だが現実は死と隣りあわせの世界。本当の自分は弱くつまらない馬鹿にすぎないとすぐわかる。わからなければ早晩死ぬからだ。オートバイに乗れば、自己制御を学び、分別をわきまえるようになるのが普通だ。だが馬鹿はなかなか直らない。時々死の淵をのぞいてみたくなり、ついついスロットルを開けてしまう。この振り幅のなかにオートバイの本質がある。その魅力には、自分を見失うのはもちろん、死に直結する暗黒面がある。だがその克服なくして真の自由も楽しさもない。この本は、それをきちんと書いている。気どったバイク・ジャーナリズムやメーカーのプレスなら絶対に書かないことだ。いさぎよい態度だと思う。ちんぴら節がなければ、星五つだった。
命を削って走っていた六十年代英国のロッカーズや、日本のカミナリ族であれば、著者の主張がよくわかっただろう。死の淵を見たいと思ったことのあるすべてのライダー、現代では、暴走族よりは、ローリング族にお薦めする。
花をたずねて吉野山―その歴史とエコロジー (集英社新書)
販売元: 集英社
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松井教授の東大駒場講義録―地球、生命、文明の普遍性を宇宙に探る (集英社新書)
販売元: 集英社
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著者は比較惑星学からアストロバイオロジーというかなり
融通の効く研究所に移行しました。それだけにより大きい
視野をもって語っています。タイトルの駒場講義録とある
ように教養学部生に講義して各々の章には学生の質問に
松井さんが答える形です。
無論、惑星科学の講義がメインですが、現在流行の系外惑星
のトピックス、パチンコ玉をピストルから発射させて地中へ
打ち込み、彗星が地球へ衝突した場合の破壊力をミニモデルに
した実験の内容などを紹介しています。
私は松井さんの著作をいくつか読んでいます。彼の著作の
長所は初心者にもわかりやすいように惑星科学の原理を
説明していて、すんなり頭に入ってくること。
興味深いトピックスを1冊の本に豊富に凝縮していること。
本書は読み応えあります。昔の松井さんの著作からみると
幅広くした分、少し密度が薄くなった印象は否めません。
武蔵野ものがたり (集英社新書)
販売元: 集英社
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武蔵野の歴史の中心は間違いなく農民です。
この本では、彼ら農民を武蔵野の豪族と呼びます。
さらに「武蔵野インディアン」とも呼び、
後に移住してきた者は 「東京白人」であると言います。
自然環境の厳しい土地柄で代々豪族を継承し、
交渉事の責任を負うという彼らの師弟教育には、
並々ならぬ厳しい実践と自立心があります。
例えば、男の子なら自転車の仕組みを理解させる、
女の子なら蚕を世話させるなど常に実践的なのです。
それは自らを恃むこの地方ならではの気風であり、
かつての甲斐武田や小田原北条の遺臣という先祖代々の
反骨精神なのでしょうか。
その人間性をいきいきと描写できたのは、中央線沿線で
成長した著者の交友関係によるところです。
第1部、第2部は戦前から戦後にかけての多摩の歴史、
変貌が等身大で伝わってきて面白いです。
いまも五日市・青梅街道沿いに残る大きなお屋敷に
暮らす人々は このような生活をしてきたのか…と
伺い知ることができます。
さらに鉄道敷設の歴史や軍需基地から米軍基地への変遷、
住宅化の流れと、わずかの間に起こった変遷についても
読みやすくまとまっていると思います。
中学生や高校生にも十分読めるので、地元の歴史や地理、
精神性を学ぶのにもってこいなのではないでしょうか。