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和書 508066 (58)



遺跡保存を考える (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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日本には44万ヶ所の遺跡があります。というわけで、すべての都道府県にあり、ほとんどの市町村にあります。そうです。みなさんの住むまちにも遺跡があるのです。
本書は、高度経済成長に伴って、破壊されつつある遺跡の保護についてまとめられた良書である。著者は法律の専門家。遺跡を保護するためのしくみ(法律上)の問題点、遺跡保護に心を砕く市民や苦悩する自治体職員の現状などについて述べられている。
遺跡保存に命をかけた山さんの話には心打たれた。




伊勢詣と江戸の旅 (文春新書)
販売元: 文藝春秋

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「お伊勢参り」と言えば、江戸時代の庶民にとっての憧れでした。それはただの旅ではありません。
国家鎮護の神を詣でる信仰の旅であり、遊興の旅であり、また成人儀礼でもあり、村の代表者として豊穣を祈る儀式の旅でもありました。
その路程の多くは娯楽であったとしても、伊勢神宮への憧憬は、現代人には想像できないほど強いものであったでしょう。
約60年に1度の頻度で起こった「お陰参り」からもそれは窺われます。
そして「ええじゃないか」の狂乱の中、封建時代は幕を引いたのでした。

本書は、お伊勢参りに焦点をあて、その旅の実態に迫ったものです。
神楽奉納や道中の路銀、そして撒き銭にいたるまで、その旅に実際かかった費用を細密に洗い出してゆくのが最大の特徴です。
金森氏の本はもう一冊「江戸庶民の旅―旅のかたち・関所と女」のほうも読ませていただきましたが、
膨大な資料から丹念に「事実」を炙り出す姿勢が最大の特徴と言って良いでしょう。
ただ、これまで伊勢神宮や庶民の旅に興味を持って来なかった人の最初の一冊としては、
淡々とした記述の続く本書は、ちょっと平板に写るかもしれません。

本書を読む前に「東海道中膝栗毛」など、庶民の体温とともに読める一冊をこなしておくと良いでしょう。
その後に本書を読めば、弥次北コンビと、それに絡む人々の姿が、一層立体的に捉えられるようになるはずです。
地道な努力で貯えたささやかな財産を、伊勢参詣という舞台で派手に散らしていった庶民の気持ち・・・
御師たちや、伊勢に集まる路上の人々の姿とともに、現代の我々にも何か訴えかけるものがあるはずです。




イタリア・ルネサンス (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 「ルネサンス」という伊語に対して、先人は
「文芸復興」という訳を当てております。
にも関わらず、ルネサンス=絵画・彫刻の一潮流と
いう認識がどこかに有りませんか?
(って、私だけ?)

 確かに芸術方面に於いて著しい革新が興った為
そのような認識が広まったのかもしれません。

 ですが、ルネサンスの及ぶ範囲というのは
それこそ宗教・社会・芸術……そう全ての事象に
及ぶのです。

 この本では特に−芸術面に関しては類書が
多々有るためか−宗教や社会的な面からルネサンス
というものに迫っております。

 あなたが以下の点に興味があるなら一度
手に取るべき本でしょう。

・ルネサンスはいつ興ったのか?
・ルネサンスは何処からやってきたのか?
・ルネサンス期に於いて人は何を目的としたのか?
・ルネサンス期に於ける宗教と世俗の関わり
・ルネサンスと宗教改革

 但し、入門書の体裁を取りながらも、かなりの
情報が詰まっておりますので、正直、ローマ史や
哲学史等を囓っている方の方が、よりスムーズに
読み進められると思います。
(そうでない方は辞書や類書を参照しながらに
なってしまう)

 ということで、多少敷居は高いですが、ルネサンス
そのものを概説している本はありそうでないので
(あっても高い)、興味のある方には一度手に
とっては如何でしょうか?




イタリア遺聞 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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現在刊行中の「ローマ人の物語」で有名な著者の地中海に纏わるエッセイ集。著書の作品は、ともすると断定的な調子で書かれている場合が多く(私はAと言う男を信じないetc.)、それが好悪を分けたりするが、本書はそんな点はなく、気軽に読める。ただし、本書の内容を深く研究したいと考える人は、中世以降のイタリアを中心とした地中海沿岸諸国の歴史を勉強しなければならない程、話題が豊富だ。

ヴェネチィアのゴンドラが黒い理由、ヴェネチィア製ハンカチーフが廃れた訳、ヴェネチィアのホテル事情、トルコのハレムに送り込まれたフランス女の数奇な運命、ホメロスの「オデュッセイア」が恐妻型亭主の壮大な言い訳話だったというホラ話、古代聖地巡礼ツアーの実態、シャイロックの末裔のヴェネチィア商人の金銭事情、著者が人名・地名を記す時の苦労話、カサノヴァがスパイだったという話、等など。

どれを取っても気楽に楽しめる内容で、素敵な読書タイムを過ごせる快作。





イタリア使節の幕末見聞記 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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イタリアに学ぶ医食同源 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

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イタリア料理に魅せられた医師の著者が、栄養学的な観点からイタリア料理の素晴らしさを綴った本。
以前流行った健康番組に通じるものがあります。
”オリーブオイル””パスタ””ハーブ””ワイン”などをテーマに著者の食べた料理と併せ、その効能を語っています。
栄養学的な効能を一般人にわかる程度にとどめているので大変読み易いです。





イタリア・ルネサンスの文化〈1〉 (中公クラシックス)
販売元: 中央公論新社

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 文化史の名著である。通読していなくても、何が書かれているか、他の書物を通じて知られているはずである。「芸術作品としての国家」「古代の復活」「世界と人間の発見」と一度はどこかで聞いたことのある目次がならんでいる。
 文化史は純粋な歴史学と違って古くはならない。もちろん、古典となっている歴史もある。「歴史」や「戦史」「ガリア戦記」等などは古代の歴史として有名である。しかし、これらの歴史もなにほどかの文化史的要素をもっている。それらの歴史には事実だけでなく、観察眼が光っている。この観察眼がつよく要求されるのが文化史である。それだけに古典となった文化史はすくない。19世紀にどれほどの文化史があるだろうか。文化史がその市民権を獲得するのは、20世紀になってからであろうか。にもかかわらず、その数は少ない。
 この本の翻訳はやさしいようにみえて、以外に難しいようである。日本語として、いかがかと思われる生硬な訳がいたるところに見られる。新訳が出たが改善されているだろうか。英訳を見るとすなおな訳になっているようだが、それでも不自然な訳がしばしば見られる。どうも原書の表現が生硬なのかもしれない。この障碍を乗り越えれば、ルネサンスのすごさと19世紀の明るさの二つによって、私たちに迫ってくる。





異端審問 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 本書の冒頭で、1415年7月6日、宗教改革の先駆者ボヘミアのフスが火刑に処せられるまでの様子を、当時の資料より再現します。異端審問とはいかなるものであったかを強く印象付けるものです。
 異端審問は、12世紀に端を発するカタリ派への弾圧の過程で生まれます。正式な異端審問の始まりは、1231年あるいは1333年の法王勅令によると考えられていますが、12世紀にはすでに異端審問と呼べるものが始まっています。こうして生まれた異端審問は、13世紀後半以降、南フランスで制度化が進展し、14世紀始めに異端審問官「ベルナール・ギー」の登場で一定の完成を見ることになります。その後異端審問はイベリア半島に舞台を移し、改宗ユダヤ人や元イスラム教徒への苛烈な弾圧となって行きます。
 本書は主に、13世紀から、ベルナール・ギーの登場する14世紀まで、南フランスでの異端審問の展開に多くの資料を参照しながら、スポットを当てていきます。当初は必ずしも統一されたものではなかった異端審問が、やがて文字通りに「マニュアル化」され(その代表がギーの「異端審問の実務(プラクティカ)」)、異端審問官たちによって統一的で苛烈な裁判が執行されるようになって行きます。
 苛烈な処罰の一方で、審問の手続きは、滑稽なまでに律儀で官僚的なものでもありました。「動物裁判」を大真面目に執行したのと同様、中世人は手続きを重んずる心性があったようです。このことは、後々、法の前での平等、法治主義をヨーロッパが生み出すことと関係があるのかもしれません。
 本書は、最後にイベリア半島での異端審問を概観して終わります。一般のイメージでは「異端審問=スペイン」というイメージが強いと思いますが、本書はその前史として異端審問が制度化されて行くプロセスを主題としています。




一外交官の見た明治維新〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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本書は、幕末から明治を駆け抜けた英国外交官の貴重な資料である。
サトウの名前は、他の文献や坂本龍馬全集(書簡集)などにも散見される。
また、国語学の貴重な資料でもあり
将軍が大君とか
慶喜にケイキとルビが振られているのは
その当時の言葉をそのまま反映しているからである。
そういう視点からも一読に値する。




一歴史学者の歩み (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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学士院賞を受賞して昭和20年代に皇室と深い関係を持っていながら左旋回するのは家永三郎の勝手だが、自己批判した上で自伝を書くならともかく、左傾化した時点で過去の自分を弁明じみて書き連ねるだけの本。何しろ陸士の教官になろうとした事を隠そうとしたのだから、こんないかがわしい「学者」が「戦争責任」を論じて一時期闊歩していた事に怒りすら感じる。占領下で今上陛下に日本史を講義した東京教育大の家永三郎という学者が他にいるのか、と思ったぐらいだ。


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