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和書 508066 (83)



日本人の歴史意識―「世間」という視角から (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 阿部謹也の世間論をもって日本でもやっと個人の内面ということが考えられるようになってきた。
 特に戦後、なぜ多くの人がコロっと転向したのかという謎を考える上でも興味深い議論である。
 阿部氏がその思想、主張と行動を一貫して行った人だということはよく知られている。
 無論それが氏の寿命を縮めてしまったのかもしれない・・。
 それに対し、主張と行動の食い違うインテリたちがこの国にはなんと多いことか。
 特に日本人の歴史意識が円環的だという指摘は示唆に富む。
 現代の日本の西洋学者達でも素朴すぎるまでに歴史循環論を信じている現状を見れば尚更だ。
 本書にはマルクス主義史学者EHカーに対する批判も含む。
 そのためカーが復興しつつあるリベラルな学者世間には絶対に許せないのかもしれないが。
 いくつかの点を除いて難しい知識がなくても読めるため、学生や社会人にお勧めできます。




日本人はどこから来たか―東アジアの旧石器文化 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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博多―町人が育てた国際都市 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 年に何回か博多駅や天神周辺などを歩く。県内の人間ではなかばってん、博多には興味を持っていた。
 金印の時代から説き起こして、一気に現代の商家の「ごりょうさん」の時代まで辿っている。巧みに、また面白く、2000年余りの歴史が一冊の新書にまとめられている。
 古い地図や写真も沢山入れてある。語り口が柔らかいのが良い。
 博多に来て、用事が済んで家に戻ってからこの本を開く。あの時代この時代に、町のどこそこで何が起こり、誰がどんな活躍をしたか、いろいろなことが町のイメージと重なって分かる。
 博多の今を知るには実際に歩けばよいとして、この本を読むと町の地層のようなものを見る感じがして、楽しか。




発掘を科学する (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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幕末維新の民衆世界 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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東アジア共同体―経済統合のゆくえと日本 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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この本は日本が東アジアの地域統合の中核として歩むことが、日本とアジアの安定・発展につながるものと考えて、「東アジア共同体」の重要性について書かれています。さらに「東アジア共同体」を構築するために、たくさんの政治的問題を解決して、「共同体意識」を芽生えさせることが必要不可欠であると書かれています。

また、この本の内容のほとんどが 1、地域統合への障害は何か 2、「東アジア経済共同体」の経済的メリット 3、「東アジア経済共同体」の成立のために、という3つのテーマについて丁寧に、たくさんのページを使って説明しています。これらの事がたくさん書いてあるのは良いのですが、「東アジア共同体」が必要な理由や、デメリット、EUとの比較などがかなり少なかったように思います。特に、どうして「東アジア共同体」が必要なのか、FTA(自由貿易協定)締結や地域協力だけではダメなのか、という内容があまり書かれていなかったので、共同体まで創らなくてもFTAや地域協力などで十分なのでは、と思ってしまいました。ただ、逆に考えてみれば、「東アジア共同体」のメンバーであるASEAN+3(日中韓)の国々の協力が最も大切である、という内容の事がたくさん説明されているとも言えます。特に日本と中国の間での協力がとても大切で、解決しなければいけない多くの問題があると書いてあります。具体的に言うと、環境破壊のひどい中国に日本が環境にやさしい技術を提供したり、日中で競争して取り合っているエネルギー資源を共同開発するなどして、これらを協力しながら解決していかなければいけないということが、他の分野についても詳しく書いてあります。

「東アジア共同体」を創ったときのメリットばかりで、デメリットがほとんど書かれていなかったので、この共同体を創る事が良いのか悪いのかは置いといて、東アジア各国の協力の必要性や、どのように協力していけばいいのかをしっかりと知ることができる良い本だと思います。





日の丸・君が代の戦後史 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 知っているようで知らない日の丸・君が代の戦後史をコンパクトに書いている。日の丸・君が代の下に敗戦を味わった日本人は、1950年くらいまではこの旗と歌に冷淡な姿勢をとりつづけていたという。そこから1999年に国旗国歌法が施行されるまで、政府が日の丸・君が代の定着をどのように図っていったかがわかりやすく描かれる。99年2月に起きた広島の県立高校長の自殺が、法制化への大きなバネとして使われたこともよくわかる。

 本の後半部分は教育現場をめぐる動きにほぼ絞られているのだが、もう少し分析に広がりがあれば、日の丸・君が代の変容をさらに重層的に描くことができたかもしれない。たとえば、筆者が少しだけ書いているスポーツイベントやテレビの役割だ。東京五輪が日の丸・君が代のイメージを「リニューアル」する機会だったという議論に、筆者は触れている。だとしたら、そこからさらに巨大化し、テレビを味方につけた国際的なスポーツイベントは、この旗と歌のイメージをいっそう変える力をもっていただろう。2002年サッカー・ワールドカップでの日の丸・君が代は、東京五輪のときとは明らかに別ものだった。

 政府が意図した変容だけではとらえきれない部分もあるはずだ。しかし、そのあたりのことは、また別の本のテーマなのかもしれない。




漂着船物語―江戸時代の日中交流 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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平泉―よみがえる中世都市 (岩波新書)
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藤原定家の時代―中世文化の空間 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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