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和書 508066 (97)



明治百話 (下) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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メロヴィング王朝史話〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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メロヴィング朝フランク王国を舞台にした興味深い歴史読み物です。もちろんトゥールのグレーゴリウスの史書を下敷きにした作品です。この時代を扱った数少ない小説なのですが、やはり著者の生きた19世紀という時代の制約があるせいか、性描写に乏しいなどの欠点は否めません。

ただ訳注が丁寧で、読んでいて面白いので、歴史小説に関心のある方には是非一読をお奨めします。 できればラテン語でグレーゴリウスの原典も読んでみて下さい。小説よりも、尚いっそう「面白い」ですよ。




メロヴィング王朝史話〈下〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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モンゴルの歴史と文化 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 ドイツ人のモンゴル研究者ワルター・ハイシッヒが原著を出版したのは一九六四年。当時学会ではモンゴル研究が一全盛期で、訳者田中克彦もボン大学に渡り原著者に師事しました。本著の価値は、モンゴル人によるモンゴル語の過去の古写本や古文書等を発掘・解析して「モンゴル文献学」を初めて確立、またそうしながら“「モンゴル人の歴史認識」復元”の作業過程をそのまま開示した点、と訳者が解説します。読者によっては筆致に堅苦しさを感じるでしょうが、丹念な古書探索とその分析の資料性を背景とした学究本位の外国人作品という点で、モンゴルの歴史・文化研究の基礎を提供してくれます。個人的には、近代までの全史を貫いて民族の統一モンゴル(今日で言えば特にモンゴルと中国内の内蒙古の統一)待望の文脈が浮彫りになっていることが印象的でした。ノモンハン事件(一九三九年)は、この文脈の中でモンゴル人の視点から、“日本軍の信用失墜”と捉えます。当時“日本の援助のもとに単一の独立のモンゴル国家体制に統一されるだろうと期待していたから”です。現代史では、今年建設中の国会議事堂正門前銅像に象徴され、モンゴル国民の英雄としての地位を不動にするチンギス・ハンが、実は一九六二年の生誕八〇〇年では反対に“民族主義助長の反動”の国家的汚名に晒されていた、という共産主義体制化で捩(ねじ)れた一側面も。なお、書類に頼る文献学ということもあり、遊牧民たちが広大な自然と大地に依拠し生活に根ざして形成してきた文化、また家族文化には焦点が当てられていないと思います。




ユトク伝―チベット医学の教えと伝説 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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詩的表現が鏤められた、素敵なチベットの伝承です。最初はユトクの前世で、途中から転生後のユトクストーリーです。
ユトクの偉業がわかりやすく訳されていて、厚い本でしたが一気に読んでしまいました。
日本人には聖書のストーリーよりなじみ易いかと思います。アジアの宗教の人生観、セックス観などを改めて知りたい方にもお勧め。魔法みたいな術の描写や天国の様子など、あまりに具体的で圧巻です。
ちなみに表紙は、ユトク様を描いたタンカ(チベット仏画)です。




吉原徒然草 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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つれづれなるままに、ひぐらし硯にむかひて・・・と学校で必ず習う「徒然草」の舞台を吉原に限ったパロディです。現代語訳ではないのですが、徒然草が原文で苦痛にならなければ大丈夫、吉原の風俗がよくわかってとても面白いと思いました。逆にいえば古文はちょっと、吉原なんて興味ない、という方には向かないということになります。

教科書に載っていた間抜けな仁和寺の和尚とか、宴会で調子に乗って鼎をかぶって踊っていたら抜けなくなってしまった話などが、吉原バージョンですっかり書き換えられています。こんな本があるとは知りませんでした。




ヨーロッパ文化と日本文化 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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日本の中世戦国期を知る上で欠かすことの出来ない書。
本書はテーマごとに14章でまとめられ、箇条書きされており、簡潔で読みやすい。
項目ごとの解説も過不足なく、煩わしくない。

14の章は、
・男性・女性・児童・坊主・寺院・日本人の食事・日本人の武器
・馬・病気、医師・書法・家屋・船・劇・その他

現代の日本と変わらぬものもあれば、現代から見れば寧ろエキゾチックな印象を抱くものもある。

次は感動した一項。

「われわれの間(ヨーロッパ)では普通鞭で打って息子を懲罰する。日本ではそういうことは滅多に行なわれない。」
…子を育てるに当って決して懲罰を加えず、言葉を以って戒め、六、七歳の小児に対しても七十歳の人に対するように、真面目に話して譴責する。




歴史序説 (1) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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翻訳物には、こなれていない日本語になっているのが少なくないですが、これは実にすばらしい日本語です。まずこのことを述べたいと思います。

それから、行き届いた注もありがたいです。たとえば、

「アラブ世界では九世紀以来、シリア語からのアラビア語訳聖書が流布しておりイブン=ハルドゥーンもおそらくそれに拠ったのであろう。」(363頁)

イブン=ハルドゥーンの思索は、堅実で冷静沈着、学ぶところが多いです。環境と文明の関わり、王権や貴族性と連帯意識の関わり、その他、読み応えがあります。




歴史序説 (2) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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この第2巻は第1巻に比べて非常に読みづらい印象を受けた。第三章では当時のイスラム国家における官職・制度・歴史的由来などについて述べているのだが、これはイスラム史に対する造詣が相当に深くないと多くを理解するのは難しいと思われる。

しかしハルドゥーンの社会制度や王朝に関する洞察から伺える当時のイスラム社会は、非常に良く整備された秩序だっている文明社会であり、そこからは独裁者や強権のカリフの影は微塵も感じられない。おそらく彼ならばそのような暴虐な君主の影が見える王朝は「間もなく滅びる」と言い切るのではないだろうか。

都市論を展開する第四章は短いながら大変に興味深い。「都市で発展する文明が人間の性質を堕落させ、やがて外からの侵略によって都市は滅び去る。いかなる高貴な血統の人間もその堕落から逃れることはできない、何故ならば人間の性質は周りの環境に最もよく影響されるからである」とは著者の弁。




歴史序説〈3〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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第3巻の前半に当たる第五章では生計とそれに伴う文明社会の諸技術について詳述してある。商業論を含むこの章は本著の中でも現代における教養書として最も読み応えのある部分ではないだろうか。

「商業に従事する者は詐欺や不正売買によって不利益を被らないように、ことがあれば論争や裁判をいとわない姿勢を示すことが大事である。ところで行為はその人の性質に影響を与えるが、論争好きという性質はその人の人格に決して良い影響を与えない。よって商人の人格は指導者のそれに劣る。しかし権威の庇護を受けた商人はこの限りではない。」これは著者のいくつかの見解を一文にまとめたものだが、是非本文を読んでその根拠に触れてもらいたい。

後半からは諸学問の由来と存在意義を説明する第六章に入る。神学と哲学の対立を明確に説明するなどの他、魔術についても存在する「事実」と認めた上で三種類に分類し科学的な証明を試みている。


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