和書 508066 (168)
カルタゴ興亡史−ある国家の一生 (中公文庫BIBLIO)
販売元： 中央公論新社
Amazonのカスタマーレビュー（口コミ）
本書と『東ゴート興亡史』『ヴァンダル興亡史』で松谷健二氏の歴史三部作の円環が完成。『東ゴート興亡史』が出色の内容だが、アレを読んだ方々は三部作読破を目指したいところ。
三作の中ではカルタゴが一番読みにくい。作者は悪くない。松谷氏の語りは相変わらず小気味良いし、挿入されるコメントはドライだが深い。カルタゴはゲルマン人とは違うのだなぁ、としか言えない。築いてきた歴史が圧倒的に違う。カルタゴ人は当時の先進文明人でもある。悲劇に至る道は長く、重苦しい。
青銅器文明から鉄器文明へ移行する時代からフェニキア人の歴史が語り始められる。絶え間なく続く古代レバント興亡史だ。ヘレニズム文明圏の一員ではないフェニキア人はギリシア人との植民地争奪戦と制海権争いに明け暮れている。要するに終わりなき部族闘争の世界。ここらへん、局部的に例外はあっても、「物語」にさえならない。
ローマとの闘争は本書の半ばあたりから始まり、こちらも陰惨だし読んでいて鬱々となるばかり。ハンニバルが登場しようが、戦象がいななこうが、盛り上がりはしない。善も悪もない。強弱だけの世界だ。かくして第一次から第三次まで、いわゆるポエニ戦役が展開し、最後にかの史上有名なイメージがさらりと登場する。「カルタゴに塩が撒かれた」と。
私はポエニ戦役の発端も意味も結局捉えられなかった。「シチリア争奪戦」やら「地中海の覇権争い」やら説明されても本質的にはどうも分からない。「訳が分からない」というのが意外に正しい感想なのかな、と開き直ってみるが。この重苦しくて悲しい読後感、他二作と比較して「読み物」としての軽やかさがないあたり、シリアスな歴史書に近付いてしまった感じもする。「しまった」という表現もヘンだが。歴史は美しくもないし血湧き肉躍りもしない。
カルタゴ人の世界 (講談社学術文庫)
販売元： 講談社
Amazonのカスタマーレビュー（口コミ）
ローマ史研究の碩学、長谷川博隆先生によるカルタゴ史概説。
雑誌論文やエッセイ、講演を編纂したものなので史料そのものや研究史に対する言及は少ないが、初学者への啓蒙書としてはかなりの良書。
史料の多く残る紀元前480年のヒメラの戦い〜前196年のハンニバル改革までのカルタゴ史について、特に政体や経済活動（通商・農業）に注目しながら解説。国制研究が主体であるため、広く関心の高いポエニ戦争については詳細に立ち入っていないが、最高官スフェスの定義や民会機能についての論考などは一見の価値あり。対外関係などより広い部分への言及があまり成されないのが難点か。
内容はやや専門的であるが文章は平易。古典古代史に興味のある者は必読であろう。
![]()
カルレッティ氏の東洋見聞録―あるイタリア商人が見た秀吉時代の世界と日本 (21世紀図書館)
販売元： PHP研究所
Amazonのカスタマーレビュー（口コミ）
カルロス・カスタネダ (ちくま学芸文庫)
販売元： 筑摩書房
Amazonのカスタマーレビュー（口コミ）
カスタネダの創作物語の要約本ですよ。
カスタネダがこの本を書いた背景などはすでに
明らかにされていて、ドンファンは創作上の人物
であるのは明らかなのに、まったくのビリーバー系
の著作になっています。
島田ちゃんったら、まだまだ懲りてないんですね。
彼も人の子 ナポレオン―統率者の内側 (講談社文庫)
販売元： 講談社
Amazonのカスタマーレビュー（口コミ）
ナポレオンの精神的内面性から、彼の出世を考察した秀作である。
特に、ナポレオンは幼稚性を持ちながら、「自分はどうしてもリーダーに
なりたい。」という強い気持ちが彼を勇敢に見せたのであろう。
本書は、大変多くの現地取材を行っているようであるが、歴史の
表面を描いているのではなく、あくまで、ナポレオンの内面性を追求した
ところが本作品を大変奥深いものにしている。
川の名前で読み解く日本史 (プレイブックス・インテリジェンス)
販売元： 青春出版社
Amazonのカスタマーレビュー（口コミ）
![]()
忠臣蔵の謎 (河出文庫)
販売元： 河出書房新社
Amazonのカスタマーレビュー（口コミ）
![]()
中国故事物語 処世の巻〈2〉 (河出大活字文庫)
販売元： 河出書房新社
Amazonのカスタマーレビュー（口コミ）
![]()
宦官物語―男を失った男たち (河出文庫)
販売元： 河出書房新社
Amazonのカスタマーレビュー（口コミ）
ケ・セラセラ愚連隊 痛快!戦後裏街道史 (河出文庫―実録シリーズ)
販売元： 河出書房新社
Amazonのカスタマーレビュー（口コミ）