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和書 508066 (278)



フリーメイスンとモーツァルト (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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モーツァルトがメースンの構成員であり、その音楽にもメースンの影響が大きいことは既に有名である。モーツァルトとメースンの関係について論じた本も多い。

この本は、著者自身が述べているように、まず「モーツァルト・ファンタジー」に流れていないのが何よりもいい。タイトル通り、モーツァルトではなくメースンがメインであり、メースンの歴史と、モーツァルトとの関わりが非常に簡潔にまとめられている。

このテーマについてはいきなりキャサリン・トムスンの大著やらその他の専門書を読んでも難しい。同時にモーツァルトの、特に晩年の作品も聴きこまないといけない。モーツァルトがメースンの影響を受けているという話は聴いているんだけど、どこから手をつければいいのか・・・という人には格!の書。




ブルゴーニュ家―中世の秋の歴史 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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別の方もおっしゃっていますが、とにかく文章が読みにくい。
全体的に、日本語としてあやふや過ぎる気がするんですよね。
内容については…自分が無学だからでしょうか、少し分かりにくかったです。
自分のように、ブルゴーニュについての基礎知識が欲しい方にはあまりお勧め出来ないと思います。




平家物語の女たち―大力・尼・白拍子 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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ペリー提督 海洋人の肖像 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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著者は歴史学の専門家ではないので、この本は一次史料とじっくり格闘したうえでの伝記とは違い、評伝とでもよぶべきものだ。ただし、ドキュメンタリー的な側面もあって、アメリカのみならずペリーが立ち寄った場所への現地取材による味付けがよく効いている。

この本の特徴は、ペリーを徹底的に海の視点から見つめ直した点にある。もと船乗りを自称する著者ならではの独自の視点といえるだろう。

読後感としては、われわれが思い描くペリー像が、実像とかなりかけ離れたように形成されているのではないかという思いがした。

著者によれば、アメリカでペリーといえば大半の人間が、日本に来たマシュー・カルブレイス・ペリーでなく、その兄で「エリー湖海戦の英雄」と称されるオリバー・ハザード・ペリーを頭に思い描くのだという。逆に日本では、オリバーはほとんど知られていないのではないだろうか。

また、日本に国書を送った大統領として有名なフィルモアが、ペリーを日本に送り出したあと政権をピアスに奪われたため、後ろ盾を失ったペリーが想定外の苦労を強いられたというのも興味深かった。要は、アメリカ政府の外交基調が国際強硬路線から国際協調路線に変化したことにより、ペリーは外交的に孤立していったというのだ。

改めて先入観というものの恐ろしさを気づかせられる1冊であった。




渤海国の謎―知られざる東アジアの古代王国 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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高校の日本史の時間、地図帳に記載されているものの触れられることのなかった国、渤海。気にはなっていたけど、緊急を要するわけでもなく疑問を放置していた。
先日書店で本書を見かけた時に長らく忘れていた疑問がふつと湧くのを感じ手に取ることになった。

ほとんど知られることのない国、渤海を政治・軍事的変遷、外交、文化の観点から少ない資料をもとに分析している。また、渤海との交渉を契機として当時の日本人の海外渡航事情にまで分析が及んでいるのは非常に興味深い。
民族の勃興と退廃が間断なく行われてきた大陸の一亡国に対する想像の一助になるのは間違いのない本である。




魔女とカルトのドイツ史
販売元: 講談社

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「魔女とカルトのドイツ史」

オウムやテロリズムの横行など、不安な世の中が続いている。
カルト教団に入信した人たちは、なぜあれほど易々と教祖の
指示に従って、反社会的行動を繰り返したのだとろうか。
オウムなどは、おそらく薬物で神秘体験を経験させたのでは
ないかと推測する。

著者は、ドイツ史の視点で、ハーメルンの笛吹き男、子ども十字軍、異端審問、魔女狩り、ナチスドイツへと連綿と続く
カルト(かなり拡大解釈しているが)の流れを、ドイツ人の
デモーニッシュな内面性・非合理主義と一方で生真面目な
国民性・論理的思考の二極性に由来すると説明している。
では日本人はどうか、アメリカ人のイラクでの有り様はなぜか。

現代社会のどこにでも、特に自分たちは理性的であると自負し
ている集団にこそ、カルト=集団妄想の芽が内在していると
理解しておいたほうが良さそうだと考える。




魔女と聖女―ヨーロッパ中・近世の女たち (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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蔑視および嫌悪、それと反対に愛される対象にもなる女性。

なぜ女性は魔性でもあり聖性でもありうるのか?
この両極端に引き裂かれる客体としての女性性の謎を
本書は宗教的コンテキストから解き明かす。

キリスト教におけるイヴ(=アダムをだました罪人)と
マリア(=処女であり聖母)という両性が
中世における女性のイメージに大きな影響を与えたのだ。

しかし宗教の束縛が緩まった現在でもなお
女性は憎まれ、かつ愛される。
それは中、近世の宗教的原因と一緒くたにできるのだろうか?
私は何か先天的なものがあるような気がしてならない。

それはともかく
歴史上、女性がどのようにあつかわれ、どのようにふるまってきたか。
事細かに書かれていてフェミニズムの入門書として
大いに役立つと思う。 必読!!





丸山真男をどう読むか (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 丸山真男を精緻に読み解いた労作。
 面白いことに本書以後、、社会学者や哲学者、日本思想史家、アジア学者などの若手中堅から丸山への疑義を聞くようになった。
 その意味で先鞭をつけた功績はもっと知られてよい。
 特に序盤での村上一郎との交流などほとんどの丸山論ではタブー視されているものだ。
 若い学徒の中には名前すら知らない人もいると聞く。
 時代の流れを感じるとともに、日本において積み上げられてきた知的営みが忘却される恐怖を感じる。
 無論、それとともに著者が言うように、大学者たちの言語が更に一般人のほとんどと、解離していくのをみると60年代など存在しなかったかのようでもある。




迷宮学入門 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 迷宮(ラビリンス)と迷路(メイズ)は似て非なるものである。迷路が人を迷わすことを目的としているのに対し、迷宮は一本道であり、迷うことなく中心へ到り、帰ってくることが出来る。人を迷わすためではないとしたら、何のために迷宮はつくられたのか。その疑問を解き明かすのが本書の狙いである。

 新石器時代の迷宮紋様から、クノッソスの宮殿、中世の教会の迷宮に、近代の庭園迷宮。迷宮の歴史と変遷をたどることで、迷宮の持つ象徴的意味、すなわち成人への通過儀礼、死と再生、キリスト教的な救済などが明らかになる。

 本書は西欧を中心に行われている迷宮学の研究成果をまとめあげたものであり、細大漏らさずポイントが提示されている。やや急ぎ足過ぎて物足りない部分も多いが、「入門」としての役割は十分に果たしてくれるだろう。
 それにしても、ヨーロッパの迷宮研究がこれほどまでに盛んだとは思わなかった。




名君と賢臣―江戸の政治改革 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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高校で日本史を習う時、江戸時代の経済が米中心のものから貨幣経済に変化し、幕府・諸藩ともに財政が困窮化し、それに伴い幕府ではいわゆる三大改革が行われたことを学びますが、諸藩の改革についてはせいぜい薩長のものが紹介される程度ではないでしょうか。本書は薩摩藩・米沢藩の財政改革にとどまらず、まず家康がどのように自分の王国を作ったか(法治の基礎固めプラス経済面では重農主義に軸足を置きながら、貿易立国政策をとったこと)を説明し、次に戦国の世が遠くなり、武断政治から文治政策に移行するに際して儒学の仁政思想を実践した諸藩の名君たちを描き、次にいよいよ貨幣経済が浸透してくるに伴い、諸藩がどのような人材を登用して改革を行ったかに一番頁数を割き、最後に幕府の三大改革等に触れているが、その頁数は少ない。本書は諸藩の改革に明らかに重点をおいているが、そのリーダーたちは多士済々で、以外や低い身分出身の人が多く、江戸時代は硬直した身分制の社会ではなくて、人材登用において柔軟性を持っていたことがわかる。幕府において低い身分出身の代表者は有名な田沼意次で、その賄賂政治は糾弾しつつも、その重商政策を高く評価している。この点は私も同感で、田沼政治はもっと光を浴びてよいと思う。結局、有能な人を抜擢して活躍させることができたからこそ江戸時代は250年以上も続くことができたということが本書でよくわかった。柔軟な人材登用は我々が汲み取るべき大きな教訓である。


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