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和書 508072 (133)



QED 鬼の城伝説 (講談社ノベルス)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

岡山県総社の外れの小村にある鬼野辺家では「鬼野辺の釜が鳴ると、主が死ぬ」という。その鬼野辺家の長男健爾が、南京錠のかかった土蔵の中央に生首、土蔵の隅に胴体が転がった状態で発見される。発見者は婚約者の妙見明日香。明日香の友人の投書を受けこの怪奇事件の取材に行く小松崎。それに合わせた崇の吉備津彦命に関わる神社探訪と奈々・沙織の同行。その案内役を明日香の友人達が努める。吉備津神社に伝わる「鳴釜神事」。吉備津彦命による温羅退治伝説。温羅の本拠地とされた鬼の城。桃太郎伝説の含意。伝説・伝承と征服された吉備の製鉄(タタラ)の民との関わりが崇により明らかにされていく。一方、その友人を仲介に鬼野辺家の言い伝えに絡む殺人事件の謎解きに崇が関わっていく。各ストーリーが並行して展開されながら、「鬼」という語が接点となり、また「鬼」とは何かが明らかになる。吉備路の伝説・伝承の裏読みに導かれ知的好奇心をそそられた。吉備路観光の際には手軽な深掘りガイドブックとして携えていき、再読したいものだ。




QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

「古今和歌集」仮名序において、紀貫之が
六歌仙を辛辣に批評していたのはなぜなのか?

そして、そもそも六歌仙自体は、どういう基準で選ばれたのか?


こうした文学史上の謎を、著者は確かな
考証によって鮮やかに解明してみせます。


もともとは怨霊や鬼であった七福神と六歌仙との意外な関連や、
七福神の「七」に込められた意味、そして果ては、古今集編纂の
真の意図に至るまで、歴史の闇に沈んだ事実を暴き立てていく
プロセスは知的興奮に満ちています。


作品の根幹にある思想は二つ。

怨みを呑んで死んだ者の祟りを防ぐため、神に祀り上げて鎮める「御霊信仰」と、
不吉な言葉を発すれば必ず不吉なことが起こるという「言霊信仰」です。


平安時代、天皇家に藤のように絡みついて強大な権力を振るっていた藤原一族と、
彼らのあの手この手の謀略で、政治の表舞台から追い落とされてしまった他の氏族。

そうした対立の構図を背景に、壮大かつ巧緻な大謀略が剔抉されます。




QED 式の密室 (講談社ノベルス)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

好き嫌いはあると思いますが、
すごく虚を突かれるトリック。
私はハマりました。
歴史に詳しくないので本当のところは分かりませんが、
こういうことはあるかも、という説得力がありました。
歴史に絡むミステリならではのトリックといえそう。




QED 式の密室 (講談社文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

●シリーズ中最速で読み終えました。長さも内容も一番読みやすかったです。結構始めの方から興味深い薀蓄がいっぱい語られるのでかなり食いつきよかったです。●ただ内容はかなりハードでしたね、現在の方ではなく昔の方なんですけど。これで明らかになったことこそがシリーズをまたにかけて通奏低音のようにずーっとなり響いているテーマだなあと感じました。重く深くなぜかまったく今となっては意に介されない敗者の歴史、虐げられた者たちの歴史、作者の思索に感心すると同時に考えさせられます。●安倍清明自体に肉薄した結果更に大きなものが我々現代人に突きつけられてしまった、今回はそういう結果になりました。ただの流行りものに食い付いたわけではなく私には必然性がひしひしと感じられました。清明の存在自体から神秘は抜け落ちてしまいましたけれど本当のまさしく本当の姿が浮かび上がってしまいました。●ただ気になるのは清明のネットワークというかスキルの継承はうまくいったのかどうなのか、彼一代のあだ花だったのかどうか、その後の陰陽師たちの行方が気になります。●鬼と神の違いももう少し詳しく教えて欲しかったです。これらはあとから明らかになるのでしょうか。期待しましょう。●またまた出てきました蘆屋道満、清明に並ぶくらい濃い御仁、もうちょっとこの人こと教えてくださいよ。あれだけじゃ物足りないです。続刊見ましたが道満には一切触れません。




QED 東照宮の怨 (講談社ノベルス)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

六歌仙の暗号以来、高田崇史の作品には圧倒されっぱなしです。
この作家の作品ははっきりいってIQの高い、中学や高校で基礎教育をきちんと修めた人が心底、楽しめるものと断言します。
活字といったら漫画しか読まない、本も読まずにゲームばかりしているような最近の大多数の若者には到底、読みこなせない内容だと思います。
いままで習ってきた常識を覆すような歴史的考察は興味津々で、伊沢元彦の「逆説の日本史」シリーズに通じるものがあります。
そしてその歴史的考察をもとにミステリーを発展させるストリーテリングも素晴らしい。アーサーヘイリーに肩を並べるものです。
このような作品をどんどん執筆できる著者の想像を絶する知識量、うんちく量に完全に脱帽です。




QED 東照宮の怨 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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●う〜ん、なんとも食えない人がいるもんです。忠誠を尽くしていると見せかけつつそれに乗っかってねえ、いやあ凄い頭の構造です。巧緻さといい胆力といい。逆になぜ大名にならなかったのかが不思議。●当時としてはコスモポリタンの部類に入る彼がなぜ生地に固執したのかちょっと奇異でした。理由が知りたい。●将軍家と皇室の暗闘は「花と火の帝」で知っていたのであまり衝撃は受けませんでしたが初めて知る人は衝撃的でしょう。それから春日の局が比較的悪役チックに扱われていますが私はこちらの解釈に与します。●中盤の膠着状態がどうも歯痒かったです。他の巻ですとこの間にタタルさんの講釈があって飽きないんですが今回は真ん中の密度がごっそり抜け落ちてます。休みすぎ。とにかくこの本の厚みのほとんどは中だるみの所産です。●ちょっと思ったんですが現代の事件と歴史は完全分離したほうがいいんじゃないでしょうか。変に関与させるので本当に変な雰囲気になってます、犯人との対峙の場面が。タタルが両面で活躍するのに異議ありません。ですから事件解決のついでにその土地にちなんだ薀蓄も語るということでいいんじゃないでしょうか。●しかし犯人にもう少し語って欲しいものです。釈明なり心境なり。





QED 神器封殺 (講談社ノベルス)
販売元: 講談社

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QEDシリーズは興味を持ったタイトルから読み始めているので若干話がわからない部分もありましたが、特に支障はありませんでした

感想としては、やっぱり面白かったです
QEDシリーズは初めてではないのですが、毎度毎度スケールの大きさと謎の深さに驚かされます
どうやったらこんな思考回路になるのか 羨ましい
ただ、面白いというのは推理小説としての感想ではなく、この本そのものの感想というか・・・
たぶんQEDシリーズ全体に言えると思うのですが、このシリーズにとって殺人事件やその解決はほんのおまけでしかなくて、
メインは、三種の神器、それに纏わる古の神々と日本全国に散らばっているそれらの神社の謎
これに興味を惹かれなければ、残念ながらこの本はつまらないと感じるかと思います
私は元々そういった話が好きなので楽しませてもらいましたが、知識の豊富さが半端ではないので読んでいる途中で許容量がパンクしてしまいそうになりましたw

今回初登場した御名形さんが今後も登場する雰囲気なので、タタルさん、奈々さんとどう関係していくのかが楽しみです




QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)
販売元: 講談社

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高田崇史のすごいところはQEDシリーズを途切れることなく、ほぼ1年おきに出しているところである。それがどんなに大変なことか、このシリーズの読者ならばお分かりのはずだ。

QED的な日本史史観は、当初は「屁理屈」と受け取られかねないものだった。それだけ独特だったのである。しかし、膨大な史料と独自の視点を駆使した説得力に圧倒されて、まさしく「隠されてきた日本史の真実」と徐々に読者に認識されるようになった。

今年の竹取伝説であるが、やや低調に感じられた。これは逆説的な意味があり、桑原たたる氏的な史観が浸透したからこそ陳腐化してしまったという皮肉な結果である。「東照宮」や「ベーカー街」のように時代や国をずらせばまだまだ面白いものになっただろうが、何度か取りあげられた平安時代では、驚きが薄くなるもやむを得ない。

ミステリ部分も今回はややとってつけた風に感じられるが、さて、ほかの方のご意見はどうだろう?




QED 竹取伝説 (講談社文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

この本だけでなくQEDシリーズすべてに言えることですが、雑学が増えますね。
私は殺人事件そのもののトリックよりもそちらを楽しみに読んでいます。
歴史の好きな方はすごく楽しめる作品だと思います。





QED 龍馬暗殺 (講談社ノベルス)
販売元: 講談社

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 QEDシリーズは、事件の謎解きに場を借りた、歴史の謎解きである。歴史の隠された面にスポットを当てて、常識を覆し、隠された謎を明らかにする、そんなテレビの特番にありそうなワクワク感に最大の魅力がある。
 今回は幕末の大きな謎の一つである、坂本龍馬暗殺の真犯人捜しである。ただ、龍馬暗殺の謎に関しては、最後の一点を除いて、これと言って目新しい指摘はなく、今までのように、思わず本を取り落としそうな「驚き」はなかった。まあ、「60へぇ」というところで、物足りなさも覚える。その分、タタルの博覧強記のうんちくが少な目で、今までより読みやすくなっているのが、プラス。
 今回、タタルたちが巻き込まれるのは、高知県の山奥、謎めいた集落で連続して起こる殺人、自殺事件。事件そのものには、これまた大きな謎はないが、タタルの謎解きに続いて明らかにされる、秘められた事情は、かなりほろ苦い。
 相変わらず怪しいタタルだが、奈々ともに、巻を重ねるごとに魅力を増している。タタルのうんちくに当たって(?)、食わず嫌いになっていた人にも、お勧めの一作である。


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