和書 508072 (202)
ある魔術師の物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫 68-4)
販売元: 早川書房
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あれこれ好奇心 (角川文庫)
販売元: 角川書店
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星新一さんの作品の中でもなかなか好きな作品の一つです。
本を読むのが嫌いな人でもすらすら読めると思います。
是非買って見て下さい。
あれは幻の旗だったのか (集英社文庫)
販売元: 集英社
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あれも嫌いこれも好き (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社
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凄く楽しいエッセイです。堀江敏幸さんにも通じる何かがあります。もっと荒削りで、達観してますけど。
誰かに似ている感じで、思い出されるのが「富士日記」の武田百合子さんでしょうか?
お正月用の重箱の悲しい末路、飼い猫「フネ」の隠された能力!、「僕が交配した新種」の草花の「タカコ」、動物愛護団体とゴキブリの関係と狩について、遺言の散骨を実行する為に必要なココロエ、ウンコ座りと小文字のbとトイレ文化の考察、銀座のすしの食べ方、そして猫の話し、などなどどれもさらりとしていて、それなのにフッと気持ちが揺れる。
私の求めるエッセイの条件(疲れてる時にも読めるくらいさらりと軽くて、気分転換になって、しかも読みやすく、いつでも止められる)をすべて満たしている本です。オススメいたします。私の家ではトイレに置いてあるのでついついトイレが長くなります。
あわせて三百歳探偵団 (光文社文庫)
販売元: 光文社
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あわてた人魚 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM3-38))
販売元: 早川書房
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E・S・ガードナーは書き出しの上手な作家です。80作を超えるペリイ・メイスンのシリーズが飽きられずに受け入れられてきたのは、他にもいろいろあるでしょうが、この「書き出しの巧さ・最初の衝撃」も理由の一つに挙げられるのではないでしょうか。
依頼者が持ち込んでくる、または望む望まないにかかわらずに巻き込まれる事件の発端の摩訶不思議さが、最後まで一気に読ませてしまいます。
この事件の発端は、メイスンがカヌーに乗って島の中にある家を見張っていると、その島に向かって裸で泳いでいく娘を見つけます。島に上陸した娘は、背負っていたバックパックに入れておいたドレスを着てメイスンの見張っていた家に入っていくが、やがて犬に追いかけられて逃げ出してくる。成り行きでこの娘を助けたメイスンは、盗難事件と殺人事件に巻き込まれて行く、というもの。
どうです、私の拙いあらすじ説明でも、読んでみたくなりませんか?
もちろん書き出しだけでなく、中盤での捜査活動や窮地に立たされた法廷でのメイスンの大逆転など、締めるところはキッチリ締めてあり、安心して読める一冊です。
あんこう刑事の鑑識事件簿 (小学館文庫)
販売元: 小学館
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まず「鑑識事件簿」と銘打っていますが、科学捜査など鑑識についてのお話はほとんどありませんので、そちらの方面に興味のある方はご注意を。
著者が担当した、関わった事件について一つにつき6Pほどでまとめてあります。
この手の本では大抵社会を大騒ぎさせたスケールの大きな事件がとりあげられがちですが、本書では我々の身近でも起こりうるような、そして何より「普通の人間」の犯罪のエピソードが多いですね。そういった事件を著者は「刑事」として、そして「人間」として振り返り、思いを馳せています。
警察関係のノンフィクション物は内容が重めで複雑になものが多いですが、本書は軽く読めて、それでいてじっくりと考えさせられる良書でした。
出来れば時間をかけて、ゆっくり読んで欲しい一冊です。
あんたいつからそうなったの!? (講談社X文庫―ティーンズハート)
販売元: 講談社
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あんただけ死なない (ハルキ・ホラー文庫)
販売元: 角川春樹事務所
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セクシャルとバイオレンスを兼ね備えたホラー小説である。
だからといって、作中人物の闊達な性格とテンポある会話によって、物語が陰にこもることはない。
そして、自己を主張する個性の強いキャラクターも、この作品をおもしろくしている要素である。
「リング」のような作品だと思って読むと、ことあるごとに描かれるセクシャルな部分に、齟齬を感じて戸惑うかもしれない。
しかし、プロットは悪くなく、中盤からさらにテンポアップするので、そのこともあまり気にならなく読み終えることができるだろう。
森奈津子は、独自の世界観と作風をもった作家である。
あんちゃん (新潮文庫)
販売元: 新潮社
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最近沈みがちな気分に浸っていました。
「思い違い物語」は「こっけいもの」ジャンル、
思わず笑ってしまい心が和んできました。
人間、時には笑う事も大切です。
いつも感じる周五郎の不思議さは、
少女(と言っても17歳前後、江戸時代では
結婚する場合も多い)の心理描写がナゼ理解できる?
ナゼさらりと書けてしまう?ナゼ、ナゼだらけです。
話は変わりますが…、
今井美樹の「PRIDE」と同じ現象が起こりました。
アノ歌詞の可愛らしさが好きですが、
作詞者を知った時の衝撃と同じだったのです。
新潮文庫を愛読されている方なら周五郎の顔写真を
ご存知だと思いますが、少女と彼は全く結びつきません。
男性として幼少期から老年期まで経験され、
そして男だから故に男の心理も深く掘り下げられます。
なのに…乙女の心を描けるなんて…首を捻るのです。
女性の私でさえ、あんな細かな部分を表現できません。
それは少女に限らず熟女まで、いや老女にまで及ぶのです。
女を知り尽くしているとの疑問も…しばしば…思うのです。
推測だけで書けるものでしょうか?
今回出てきた「津留」の可愛らしさも絶品です。
「泰三」という男も面白味溢れている人物です。
微笑みから笑いへ、心地良い読書時間となりました。
初々しい二人の姿に私の気持ちも救われました。
私の片想いの相手への想い…いつかは届くと願いつつ、
「津留」と「泰三」はメデタシに拍手を送ります。