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和書 508076 (119)



太陽の戦士 (岩波少年文庫(570))
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 小学校のクリスマスにもらった本だった。主人公は自分と同い年ぐらいだったのに、未来にとても怯えていた。片手で槍の練習をしていた。自分の猟犬を手に入れるために狩りに出ていた。獲物の白鳥がシチューになるいうので驚いた記憶がある。まだ、歴史も知らず、青銅の刃と鉄の刃の区別が付かぬまま、異国の草原と羊飼い達の景色を心に思い描いた。

 そう、思春期の入り口に差し掛かっていた当時、障害を持つ少年の孤独と成長が、違和感無く自分の心に入ってきた。成人への儀式、イニシエーーションである狼狩りとその失敗、チャンスと戦士としての再生、複雑なテーマだったので、何度も何度も読み直さなければならなかった。大学生になっても社会人になっても、いつも本棚にあり、読み返し続けている。

 中学生では遅い。小学生からでも読める本である。未来への予感に怯え、自分に自信を持ちたいと願い、目標となる大人との交流・後ろ盾を必要とし、青年期を共にする親友を欲し、異性を意識し、一つ一つの試練と共に、子ども時代とそれに附属する人間関係に別れを告げ、戦士として成長していく主人公ドレム。時空を超えて彼の世界に触れてこそ、読書の世界は広がる。
 
 作者、ローズマリ・サトクリフが足の不自由な女性でありながら、森林と羊の匂いにむせるような濃厚な自然を背景に、躍動感あふれる物語を書き上げたことに今だに驚嘆する。その孤独と葛藤は主人公に投影され、万人の胸を打つ自己実現への過程を、ベルティンの祭りの炎と共に照らし出している。ある種、読書療法的にも使える内容の濃い本である。独特の雰囲気を演出する挿絵と共に、大人も子どもも味わって欲しい。ケルトの薫り高い歴史文学の傑作である。




小さい牛追い (改版) (岩波少年文庫134)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

北欧ノルウェーには夏と冬しかないようです。この本では、冬が去ったと思ったら天国のようなすばらしい日々が来て、ランゲリュード牧場の子どもたちは牛や山羊たちと自然の中で跳ね回ります。そうした子どもたちの夏は、夏休みの山の牧場での牛追いの日々、森の中の冒険や子牛の誕生や誰彼の誕生日、宗教儀式など、刺激に満ちた毎日です。街の子供も来て、満足して帰ってゆきます。秋が来ると冬は一足飛びです。これ以下は、「牛追いの冬」へ引き継がれます。

子どもたちの生き生きした日々を、作者のマリー・ハムズンは、客観的な描写をしつつも温かく包み込んだ筆致を貫いています。それは、続巻の「牛追いの冬」でも、勿論共通です。生き生きした子どもたちの毎日や子どもたちを取り巻く大人の愛情ある対応ぶりは、この本を読んだ子どもたちに、生きていく上で大切な何ものかを強く印象づけるに違いありません。その証拠に、私は、この本からそういうものをもらったことを50年以上前のこととしてよく覚えています。

自然の動植物に接することの少ない都会の子供にも、それらに囲まれている田舎の子供にも、この本の描き出す人と自然とが織りなす豊穣な世界、ノルウェーの牧場の日々を是非味わってもらいたいと思います。




秘密の花園 (上) (岩波少年文庫 (2028))
販売元: 岩波書店

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あまりにも有名なこの作品ですが、「秘密の花園」によって登場人物たちが
癒され、変わり、また楽しみを得ていく様子に、花園の不思議な力を感じま
す。子供たちだけの秘密を持つというのもいいですね。
自然も描かれているので、イギリス・ヨークシャーの自然を思い浮かべるこ
とができ、ほのぼのとしているけれどちょっと不思議なところもある、そんな 本です。




秘密の花園 (下) (岩波少年文庫 (2029))
販売元: 岩波書店

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星の林に月の船 声で楽しむ和歌・俳句 (岩波少年文庫(131))
販売元: 岩波書店

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 声で楽しむ和歌・俳句と、副題にあるように、声に出して読むといっそう歌の持つリズムや言葉の響きが心にしみてくる。大人の私にも和歌や俳句の入門書として大いに楽しむことが出来ました。表題を「星の林に月の船」に決めたのは、柿本人麻呂歌集の「天の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ」にヒントを得たとありましたが、ほんとうにイメージが彷彿とする美しく力強い歌で、暗唱してみたくなります。
 時を超えてもなお感動する心は変わらないと、四季折々の自然の中に生まれたことの喜びを改めて感じないではおられませんでした。
 




見習い物語〈上〉 (岩波少年文庫)
販売元: 岩波書店

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福武書店版にて一読。
本書は【岩波少年文庫】にて復刊されています。
いろいろな職業の見習い人の物語。

『黒い兄弟』 リザ・テツナー:著 福武書店:あすなろ書房にて復刊。
では煙突掃除の少年が描かれていて、彼らの苦労が多く書かれていた。
この『見習い物語』では彼らの苦労を表したものではない。

一つ一つのお話しは中ほどまでは★5つ。
それ以降が★3つ。
沢山の職の見習いが登場するが、それぞれのお話しがその職でなければならないように思えなかった。







見習い物語〈下〉 (岩波少年文庫)
販売元: 岩波書店

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福武書店版にて一読。
本書は【岩波少年文庫】にて復刊されています。
いろいろな職業の見習い人の物語。

『黒い兄弟』 リザ・テツナー:著 福武書店:あすなろ書房にて復刊。
では煙突掃除の少年が描かれていて、彼らの苦労が多く書かれていた。
この『見習い物語』では彼らの苦労を表したものではない。

一つ一つのお話しは中ほどまでは★5つ。
それ以降が★3つ。
沢山の職の見習いが登場するが、それぞれのお話しがその職でなければならないように思えなかった。







モモ (岩波少年文庫(127))
販売元: 岩波書店

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 有限の時間を生きる我々にとって生きるとは?
そんなことを本気で考えさせてくれる本、、、
子供向けではあるが本当は大人になる為の必読書である。
この本を読んで成長した子供は幸せです。私も、また幸せな人間です。
あなたの子供にも一度読んであげてください。




若い兵士のとき (改版) (岩波少年文庫)
販売元: 岩波書店

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長い冬 (上) (岩波少年文庫―ローラ物語 (3030))
販売元: 岩波書店

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雁が普段より高く飛び、動物たちが土に深い巣を掘り、インディアンが吹雪の長い冬を予告してゆく。そして、開拓最前線に異常に厳しく長い冬が来る。最近の米大陸でも異常気象で冬に猛吹雪に襲われることがあるが、この本で見ると、アメリカ北中部の厳冬の吹雪はわれわれ日本人の想像を絶する。大自然の猛威は、人間の意志に係わらず襲い来る。

父さんの奏でるバイオリンは各巻で家族の楽しみを演出するのであるが、この巻では、汽車が来なくなり食糧も絶えようとする中でも希望を持ち続ける力の源になった。アルマンゾ・ワイルダーの決死の食糧確保行動もデ・スメットの人々を力づけた。それらも与って、ローラ達、開拓地の人々は、自然の厳しさに絶え、それを切り抜ける知恵と希望をもつことの大切さを学んだと思われる。(上・下を通して)


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