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和書 508080 (227)



精子の話 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

この本を読むにあったって前提になる知識は高校で学ぶ生物の勉強程度だが精子について幅広く新しい知識が得られる。また日本を中心とした歴代の研究者の仕事も紹介しているので,発生学を学ぶ大学生が常識として知っておくべき内容を手に入れるのにも,とても役に立つだろう。ご本人がこの分野の第一人者であるのだから内容の信頼性が極めて高い。巻末の文献リストも役に立つ。

高校教科書にはウニやカエルの受精については詳しく書いてるが,ほ乳類についてはほとんど書かれていない。例えば,ウニの卵は成熟してから精子と受精するが,そのようなものは例外的でほ乳類の卵は減数分裂の第二分裂中期で止まっていて,受精によって減数分裂が進む。そのような基本的なこともこの本で学べる。

また,精子にDNAを混ぜることでその遺伝子が精子に取り込まれることがあり,これを使ってトランスジェニックマウスができるなどなかなか新しい内容も含まれている。非常に高い内容なのだが決してわかりにくい本ではないので,ちょっとがんばって読めば得るものは大きい。




精神病 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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統合失調症は不治の病で一生服薬、と思いこんでいたが、考えを改めた。今では外来ですっかり寛解していて社会生活を送っている人も大勢いるようだ。いつまで服薬するのがいいかとか、統合失調症の経過のページが興味深い。中でも誘因について遺伝か環境かの項目がだんぜんおもしろい。統合失調症と社会の近代化との関係がおもしろい。昔と現代とでは妄想の中身でも大きく違ってきているようだ。私は、近年、脳内化学物質に注目しており、分子生物学的視点で統合失調症をすべて解説できる、と信じ込んでいただけにこの本はまた違う学問分野に開眼させてくれたのである。たとえば、脳には言語中枢などと並んで社会性中枢なるものが存在するのではないか?というのも興味をそそられる見解である。統合失調症はあくまで文明病なのではないか?という見解もおもしろい。最近の患者さんの話を読むと本当にそうかもしれないな、と思わず納得した。




生体肝移植―京大チームの挑戦 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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京大で行なわれた生体肝移植の事例を紹介した内容。
医学的な記述もあるが、どちらかといえば、亡くなった方の没後も含め、手術の前後を追ったヒューマンドキュメンタリーです。
親の肝臓を子に移植する事例が多く書かれているなかで、経過が思わしくなかった人の苦しみ、順調に経過している人の喜びと再発への不安、どちらも泣けます。




生物進化を考える (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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生物進化に関する入門書ではあるが,内容は高度・本格的で,私のようなアマチュアは本気で取り組まなくてはきちんと理解できない。
進化学に関する現代の科学の知見を,研究の歴史を踏まえつつ偏りなく記述した本で,名著と言える。現代の知識人はこのレベルを把握することを目標としたい。
それにしても,この本を読んで考えさせられるのは,生物進化を正しく理解する事の難しさだ。
何となく突然変異と自然淘汰で分かった気になっているのが大方のアマチュアだと思うが,これが事実かどうかを検証するには数学的・統計的な扱いがどうしても必要になってくる。
「分子進化速度」の概念も正確に理解するのはかなり大変だ。
口当たりの良い表現でアマチュアに迎合するのではなく,読みにくくなるリスクを冒しても学問的に厳密に記述しようとした一流学者の気骨を感ずる。




生命と地球の歴史 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 まさに"生命と地球の歴史"についての壮大な内容。地球の誕生から生命の変遷を最新の研究、化石史学的事実、岩石実験などをとおして推測する。かなり具体的な記述になっており、科学技術の進歩に改めて驚かされる。
 高校生レベルから理解可能だろうが、基礎的な岩石・鉱物の知識を身につけているとさらに深く読み解くことができるだろう。説明口調の語りでやや硬い文章だが、新書としては内容充実、極めてお得な教養書であり、良書。




生命の起源を探る (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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分子生物学、生化学、化学進化、地球化学の分野に関する知見が、
生命の起源の問題と関係付けられながら記載されています。
著者の考えや思想が反映されているようには感じませんでした。
知識は得られるとは思います。




石油を支配する者 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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かつて私が石油開発会社に入りたてのとき読みました。会社に勧められただけの
ことはあり、石油産業の歴史がしっかり学べます。発刊からだいぶ経っちゃいま
したが、1980年代までのことを知りたいならお勧めです。




先端技術と日本経済 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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ゼロエミッションと日本経済 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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ゼルエミッション(廃棄物の無い)社会の構築の提言として
先進事例の屋久島の例や、環境に優しいビジネスに取り組む企業を紹介している。興味深かったのは、北海道の住宅メーカー木の城たいせつ、最近なにかと話題の日亜工業の青色LED。
また、企業のほかに、地域の環境の取り組みも紹介している。風力発電の立川町の話が興味深かった。
ただ、本書のタイトルと日本経済への結びつきが良くわからなかった

今、廃棄物(エミッション)をなくし、資源循環型社会をめざす「ゼロエミッション」構想が提唱されている。環境保全という地球規模の課題にこたえる経済システムとは何か。屋久島の実験をはじめ、「常識」の壁に挑む起業家たち、足元から実践する地域、方向転換を展望する企業など、最新の動向を報告して、新時代のイメージを提出する。




タバコはなぜやめられないか (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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喫煙が人間の健康に対して、少なくともプラスでないことはすでにはっきりしている。にもかかわらず、依然として喫煙者は存在し、たばこ会社は喫煙者の健康を奪って富を築く。問題の根底は、喫煙者がなぜたばこをやめられないか、ということに尽きるのだと思う。誰もがたばこを吸わなくなればたばこ会社は存在し得ないし、たばこ問題もなくなる。たばこを断ちがたい理由に対して、科学的・医学的なアプローチでわかりやすく解説しているのが本書である。


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