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都市と水 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 1927年生まれの河川工学研究者が1988年に(私の手持ちの本ではこの刊行年)刊行した本。戦後日本における人と水との付き合い方は、便宜上第一期(1945〜1959=戦後復興期)の大水害頻発・治水対策最優先時代、第二期(1960〜1972=高度成長期)の都市化を背景とする利水優先・ダムブーム・水質悪化時代、第三期(1973〜=安定成長期)の省資源・水環境重視・総合治水(流域内保水・遊水機能の維持、住民参加)時代に区分されうる。著者は日本の「伝統的」な水文化に根ざしつつも、都市化を踏まえながら、水文化を新たに再構築する必要性を唱え、そのために治水・利水・水文化の調和のあり方を、総合的に考えようとする。したがって、第二章では治水のあり方として、地下分水路・多目的遊水地・透水性舗装・小区域防災組織・防災情報伝達等について紹介し、第三章では利水のあり方として、水の再利用法、水利転用、緩速濾過法等について述べ、第四章では水文化の再構築として、自然の水質浄化機能の人工的復活、親水事業を通じた地域の再構築等を論じる。川の汚染原因は、川とのわずらわしいつき合いの放棄にある、という言葉は、著者の言うとおり至言であろう。やや過去を美化するような記述がなきにしもあらずだが、本書は人と水との共存のあり方に関して、多様な具体策を総合的に提示しており、データの古さを考慮しても、いまだ十分読む価値があると言えよう。





土石流災害 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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日常生活の法医学 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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筆者も本文中で述べていますが、法医学は様々な遺体を扱うため、広く浅い知識が必要とのこと。
本書も様々な数値を上げながら多くの事例を紹介しています。その結果、網羅的な本にはなっているが一つ一つの事例が表面的で記述も一般論にとどまっており、物足りない感があります。数値で表されたデータをどう読み解くか、あるいは具体的なエピソードを期待していたため、残念でした。
何よりもがっかりしたのは、事実を述べる文章と筆者の主張がなされている文章が混在していることです。科学者らしくない書き方のように思いました。




日本の近代建築〈上 幕末・明治篇〉 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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江戸時代末期以降の日本の洋風建築の歴史を上下 2 巻にわけて解説している.上巻では外国人建築家によってもたらされた洋風建築が日本人によって模倣され,最初の日本人建築家たちが登場するところまでをえがいている.もっとも興味をひかれるのは,よくわからないまま西洋建築をまねて日本人の棟梁がたてた奇妙な擬洋風建築を,著者が「建築探偵」的あるいは「路上観察学」的な視点で観察し写真を紹介しているところである.龍など,西洋にない装飾をつけたギリシャ風の柱,構造物からただのかざりになってしまったアーチなどが紹介されている.





日本の近代建築〈下 大正・昭和篇〉 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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江戸時代末期以降の日本の洋風建築の歴史を上下 2 巻にわけて解説している.下巻では明治の建築家たちが成熟し,さまざまな流派にわかれて伝統的な様式でさまざまな建築をたてていくところからはじまるが,地震とのたたかいがひとつの焦点である.関東大震災の復興の際などにつくられ,最近しばしばツアーがくまれている同潤会アパートや復興小学校などがとりあげられている.また,短期間にアールヌーボーやさまざまなモダニズム (表現は,ライト派,バウハウス派,コルビュジェ派など) のなかをはしりぬけていくさまがえがかれている.ナチスの影響なども分析されている.興味をひかれる点がおおい.





日本の近代化遺産―新しい文化財と地域の活性化 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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以前、氏の著書である「東京再発見-土木遺産は語る」を読んで、街並みや風景の中にある何の変哲もない橋や水路などへの見方が変わったことがある。今回、新たに上梓された本書は「新しい文化遺産と地域の活性化」という副題が付いているように、更に踏み込んで、その近代化遺産を観光資源や文化財としてではなく、地域のまちづくりの資産として生かす方向性も示されている。日本では長年、土木構築物はもちろん、建築を含めてスクラップアンドビルドがまかり通っている。そのような状況下で残された数少ない近代化遺産を事細かく調べ上げ、それを一般の人々にも解りやすい文体で記録・報告した貴重な書籍である。




日本の渚―失われゆく海辺の自然 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 渚とは海と陸が接する場所のことである。そういう特殊な環境のため、ほかでは見られない豊かな生態系が形成されることになる。しかし、それゆえに簡単に壊されてしまうことにもなる。人間の自然破壊がもっとも目に見える形であらわれる場ともなっているのである。
 本書には6種類の渚が取り上げられている。河口、干潟、藻場、砂浜、サンゴ礁、ヒルギ林(マングローブ林)の6つである。そして、それぞれに見られる生物と生態のバランスが語られる。多様な生物が互いに支え合うことで、渚の環境が成立していることが示されるのである。
 日本の現実の渚はものすごいスピードで失われつつある。農薬による汚染、リゾート開発による破壊など。本書では渚のもろさが強調されている。どうにかしなくてはいけないと感じさせられる一冊だった。




日本の美林 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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~著者が全国各地の美林を訪ね歩いた紀行記的な本です。著者は、単に見た目の美しさだけでなく、そこに関わる人の思いや歴史的な背景にも触れています。手つかずの原生林はもちろん美しいのですが、それをあるがままに守ってきた人々がいること、森林を守るために弛まぬ努力を積み重ねてきた結果、美林として存在しているのだということを伝えようとしています~~。各地の美林には、もちろん作者の私見もありますが、何故に美しいと感じるのか、ということがはっきりと述べられており、森林学、森林美学、森林計画学などの専門的な勉強をしている人にはもちろん、特に学術的な知識がなくても興味深く読破でいる書物です。~




日本列島の誕生 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 日本列島がどのようにして誕生したか。プレートテクトニクスの理論は大まかには知っていたが、本書を読み、納得。
 まず、著者の語りが理路整然としていて、とても分かりやすい。図も豊富で、分かりやすい先生から授業を受けているような安心感がある。
 なおかつ、新書にしては内容豊富、この本1冊で日本列島誕生の仕組みが大かた理解できる。
 地球の、太古から連なるダイナミックな地殻活動に、自然の驚異すら感じる。
 地学に興味のある人、必読。




認知症とは何か (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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