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和書 508082 (98)



心のプリズム (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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心はなぜ苦しむのか (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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この本を読んで色々考えました。岸田秀の親子関係でややこしいのは「自分は親のことが嫌いなんだ、と確信した時にはもう親が死んでしまっていた」と言うことでしょうね。
「フロイドを読む」の女の子をバイクで轢いて平然としていた話があって「親の世界が偽者だから、自分は現実感をもてない」と分析していた。要するに孤独な人なんだろう。まわりに人は集まって来て、それなりに楽しく会話したりしても、自分はどこか違う世界にいるような気がするんじゃないかなあ。唯幻論という歴史に残る思想を発表して、作家として成功してはいるけど、かわいそうな人ですよね
だから岸田秀の思想は、みんな過去の歴史事実を引っ張ってきて、そこから論理を組み立てていくというやり方でしょう。歴史も性も時事ネタも全部そうですよね。直感がまずあって、その直感を証明するためにあらゆる言葉をひっぱってきて文章を作るという書き方じゃない。もちろん岸田秀にも直感はあるのだろうけど、やはり他の作家と比べるとその直感力は弱い。岸田秀を読むと「そこまでわかっているのに、どうしてこれだけ?」って思うじゃないですか。それは内容じゃなくて、量のことですけど。
だからはっきり言えば「岸田理論」を完全に理解してしまえば、もう岸田秀の他の本を読む必要はなくなる。今の作家がやらなければならない事は、「岸田理論を理解して、その上で自分の直感で自分の分野を切り開いていくこと」だと思う。事実そうしている作家が素晴らしい作品を書いているような気がする。「唯幻論でしか歴史はわからない」は本当だけど、「岸田秀のやり方でやる」のは間違いだと思います。間違い、という言い方が正しくないとすれば「岸田秀のやり方でやるのは限界がある」しかも、その限界を岸田秀は全てやってしまっていて、後から来た人はこのやり方ではもうやるところがない。岸田秀のファンはまずここでつまづく。まあ、そこのところで突っかかってるのに気付かないでずーっとそのままでいる人も何人かいますけどね。「あのさあ、信じることと狂うことは同じだ、って岸田秀は言ってなかったっけ?」といいたくなります。まあこんなこといったらどうなるか、ってのは目に見えてるから言わないけどサ。
岸田秀と言う人は非常に真面目なんだと思う。人間は絵の具で、ちょっとしたことで混ぜ物が入ってしまう、岸田秀はその混ぜ物が入ることを極度に恐れている。たぶん「そうなったら人間終わり」とすら考えているのではないか。だから怒る時はすごい怒るんでしょうね。人間のいい加減差を愛しながら、いい加減な人間には強い怒りを感じる。そういう風に生きていれば当然傷つく事も多い、若い頃精神病にかかっていまだに完治出来てない理由もそれでしょう
この本の中には明らかに気付いているにもかかわらず、その事を言わなかった部分があると思う。それは「もし親がまだ生きていたらどうしますか」と聞かれて「縁を切って会わないようにする」と言うところです。話はそこで終わっていますが、たぶん言わないでいるその続きは、「でも、もしかしたらそうやって縁を切って、時間がたてば完全には許せないけど、少しは許せるようになるかも知れない。少なくとも『母が嫌い』の一点張りではないと思う。母に『あなたのことが嫌い』とはっきり言って、そこから再び人間関係をやり直すということが、母が死んでしまっているので出来ない。だから自分は『母が嫌い』だけになってしまって、そこから先へ進めないことがとてもつらい」一方的に言うだけ言って、こっちが何か言い返す前に相手が逃げ出してしまうのは「ずるいよ、それ」って思うでしょうね。岸田秀が多産なのは、埋められない穴を何とか埋める方法はないか、という模索が執筆になっているからだと思います。人間関係は要は付き合い方です。それがうまくいかないから、つらいんですよ。




シュタイナー教育を考える (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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 1933年生まれのドイツ文学研究者である著者は、70年代の西ドイツ留学中に、娘フミをシュタイナー学校(1919〜)に入学させた。そこでのユニークな教育を紹介した著書は、日本のシュタイナー教育研究に火をつけ、著者に更なる研究を要請した。その成果が1981年のカルチャーセンター講座記録をもとに1983年に刊行され、1987年に文庫化された本書である。シュタイナー教育とはシュタイナーの教育思想の具体化であり、自由への教育=「子どもが、自分で自分をしっかりとらえ、一番深い内部の欲求から、自覚的に行動すること」を目標とし、そのために12年一貫教育、8年間担任制、採点・教科書の排除を特徴とする。それは人間を物質体(鉱物と共有、0歳で成熟=出生)、生命体(植物と共有、7歳頃成熟=記憶・歯)、感情体(動物と共有、14歳頃成熟=思春期)、自我(人間固有、21歳頃成熟=判断力)の四構成体から成る者と見、0〜7歳時には徹底した直接体験によるストレートな模倣中心の教育、7〜14歳時には自明の権威たる担任の下での感覚を刺激する教育、14〜21歳時には長所も短所もある人間としての大人の下での論理的な教育を行う。こうした大枠をもとに、特別の研修によって養成された教師達が、ハウツーにならないように細心の注意を払いながら、具体・主観・本質から抽象・客観・技術論へとゆっくり時間をかけて、子どもの内的な欲求を引き出し、全体を見通す目を体全体で養う「芸術に浸された授業」を行う。著者は以上の事柄を具体的な授業例をもとに、絶えず基本に帰りつつ自戒的に分かりやすく論じている。シュタイナー教育の安易な美化・絶対化もしていない。私はシュタイナーの人間観に違和感も感じているし、彼の生涯が本書で語られていないことにも不満があるが、それでも一つの興味深い教育方法論としては参考になる。




聖なる魂―現代アメリカ・インディアン指導者の半生 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞

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先住民族アイヌの現在 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞

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占星術―その科学史上の位置 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞

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曹操註解 孫子の兵法 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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日本における孫子解釈の中で、現代人の解釈としてはもっとも独創的なものであろう。曹操注解と銘打っているが、『十一家注孫子』に引用され、流布している曹操の孫子の注とはかなり内容が異なるように思うし、著者の解釈が相当あるのではないかと思う。ただ曹操を下敷きにしたその解釈は極めて自由である。現実に企業経営の現場にいる人らしい、生き生きとした解釈である。かつ著者は先秦諸子も相当読み込んでいるようである。

金谷治氏らの伝統的かつ正統的な解釈とは一線を画する、非常に痛快な解釈である。私は孫子の解釈では一番面白く読んだ。




タオにつながる (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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多重人格とは何か (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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黄昏のくる前に (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞

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