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和書 508082 (99)



定年からの人生―日本とアメリカ (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞

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ナバホへの旅 たましいの風景
販売元: 朝日新聞社

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先日、雑誌の対談を読んでから、「中心に権力を持たない社会」というようなものを考えていて、それからこの本を読んでいて、ナバホの伝統的な儀式「サンダンス」を、チーフ、リーダーとして受け持つ人の話がなんだか繋がる気がした。

河合さんが「チーフになる人はどうやって選ばれるか」と質問すると、相手は「自然」に決まるのだと答える。
「私はほんとうにどうしてか知らない。あるとき、あなたは座っていて、次の日には、あなたは人を助けている。そうして、あなたはチーフになっている・・」
なりたいと思ったり、要求したりするわけではなく、「そうなっていたのです」と答える。

じゃあ、そんなふうにしてなったリーダーが勝手に自分の気に入るように行動し始めたらどうなるのか。と訊くと、これも単純な答えである。

「自然に人は離れていく。ふと気がつくと、周りに誰もいなくなる」
「誰も平等である。中から自然に選ばれたからといって偉いわけでもない。偉いと思った瞬間に人々は離れていく」

1920年代に、ユングは、西欧人がまったく軽視していたアメリカ先住民族の長に会ったときの驚きを書いていて、その長の顔に衝撃を受けたという。その「悠然とした落ち着き」に感嘆する。ヨーロッパでは見られない顔だと感銘を受けた。
河合さんは、現在ならともかくこの時代に、「ヨーロッパの影の部分を認識していた」ユングの先見性に驚いている。

「われわれの観点から植民地化とか、異教徒への宣教、文明の拡張などと呼んでいるものは、別の顔を持っている。つまり残忍なほどの集中力で遠くの獲物を探索する猛禽類の顔付きであり、海賊、野盗といった悪人どもにふさわしい相貌である」

今さらの社会のシステムの頂点に、「悠然とした落ち着き」のリーダーの顔など見られるだろうか。




日本人の死にかた (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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反定義―新たな想像力へ (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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グローバリズムへの対抗を考え、行動するうえで「事実」を知ることは重要である。辺見は様々な戦地を見聞しており、彼の主張は説得力がある。坂本は思想的には曖昧なところがあり、発言に多少のブレはあるものの、その基本的スタンスには賛同する。
彼らが炙り出すのは、アメリカや日本マスコミによる情報操作によってイスラムの現実が覆い隠されている事実。そして日本の為政者が国民についている嘘である。
また世界は非対象であり、欧米的価値観は普遍性を持ち得ないこと。価値観の押し付けは、まさに先進国のエゴ以外のなにものでもない。
平和主義は単なるお題目ではなく、人命の価値の非対象という現実に即した必然である。それを否定できるのは、帝国臣民の傲慢だ。
昨今の若者の無知と偏見は、自らの物質的豊かさに安住したエゴであることを想起すれば、まずは事実を学び、そのうえで偏狭なナショナリズムに陥るのならば、暗黒の未来が我が身に降りかかったところで責任は他人になすりつけるだけだろうと暗澹たる思いになる。




引きこもり (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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引きこもる若者たち (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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社会的引きこもりを取り上げた先駆けとなった本です。今読んでも納得させられるものが多いです。へたな専門家が書いたものより、このようなルポルタージュに徹している方が事実をきちんと伝えているのかもしれません。
今はNEETに含まれてしまっているような部分もある社会的ひきこもりですが、この本を読むとやっぱりNEETと引きこもりは違うぞ、と思わさせられます。
言わば、ひきこもり中核群をきちんと伝えている本だということです。




人はなぜ騙されるのか―非科学を科学する (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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 科学に対する信頼が崩れていく中で、改めて科学的な思考の大切さをマジックと迷信類を例に引いてやさしく教えてくれる貴重な本。マジックはやる人も見る人も嘘だと知って楽しんでいるが、迷信(真正の詐欺師も)はそれがホントだと信じ込んで不幸な結果に至る。
 人は(多分動物と違って)想像したり推論したりするという優れた能力を持っているがゆえに陥る誤りがある。カントの言う「理性の誤用」とはこのことか。




仏音 最後の名僧10人が語る「生きる喜び」 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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本書は、平成8年にサイマル出版会より刊行された『生きる喜び』を
新しく編集し、改題したものです。

本書は「溶けてゆく日本」の行く末を心配し、古き良き仏の教え、
日本人の心のふるさとを今一度掘り起こしてみようという意図の下に書かれた本です。
本書に登場する10名の昭和最後の名僧は、宗派はもちろん
住んでおられる地域(京都が多いですが)も様々です。
参考までに列記させていただきます。

一、内山興正(京都・宇治能化院・曹洞宗)
二、山本秀順(東京・高尾山薬王院・真言宗)
三、葉上照澄(京都・比叡山延暦寺・天台宗)
四、中川宋淵(静岡・三島竜沢寺・臨済宗)
五、塚本善隆(京都・嵯峨釈迦堂清涼寺・浄土宗)
六、久保田正文(東京・仙寿院・日蓮宗)
七、橋本凝胤(奈良・薬師寺・法相宗)
八、山田無文(神戸・祥福寺・臨済宗)
九、大西良慶(京都・清水寺・法相宗)
十、友松えん諦(東京・神田寺)
                  以上敬称略

本文は僧の方々の法話をまさしく聞きに行っているような体裁であり、
目の前で語ってくれているような錯覚を催します。
著者は聞き手に徹しており、著者自身の文章は奥ゆかしく、
前面に出ず、小気味好く挿まれており嫌味がありません。

また、著者はたいへんに文章が達者であり、読みやすく、それでいて
格調高い、様式美溢れる薫る文章を書かれます。
それだけに本書の読後感はたいへんに良いものとなります。

もちろん世間話程度の法話集なので、エッセーのように軽く読める反面
本書を読むことで仏智に至ろうなどと望んではなりませんが、
仏教僧とはどのような人たちなのか?
どのような生き方やものの考え方をしておられる人たちなのか?
垣間見たい方には一読をお薦めいたします。




マホメットとアラブ (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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ミュンヘンの中学生 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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シュタイナー教育と言う言葉は耳にした事があったが、「いわゆる」自由な学校なんだろうぐらいにしか考えていなくて、この本に出会うまでは、いわば先入観に支配された状態だった。しかし、この本で知る事が出来るシュタイナー学校の実態は、まさに驚きの連続で、僕にとってこの読書体験は自分が受けてきた教育の垢をいささかなりと洗い落とす効き目があったように思う。今の日本の教育では、「学ぶ」という事をどうしても実利主義的に考えがちであり、己の知性を伸ばし知識を深めるという行為がどれだけ大切でどれだけ楽しいものであるかと言う事を、理解させるようにはなっていない。文明の基盤は知性なのだが、われわれはこの知性の大切さをそれ程深く理解してはいないように思う。シュタイナー教育は明らかにこの点を押さえており、今の教育こそが異端で、歪んでおり、むしろシュタイナー学校の方が本当の意味での教育を行なえる場なのだと思う。この学校での日々を綴ったこの本は、まるでメルヘンのように僕の心を癒してくれた。

言い忘れたが、シュタイナー学校ではシュタイナーの思想が教えられることはないと言う。


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