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和書 508082 (108)



アメリカのユダヤ人 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 本書が出版された1991年は、ちょうど湾岸戦争とソ連の崩壊の時期に重なる。本書は、そうした状況のなか、580万人(当時)の在米ユダヤ人の動向を、かれらの心情を交えて、具体的に描き出している。
 全7章および追加の一章という構成だが、その中心は3、4章と5・6章である。ソ連系ユダヤ人のイスラエルへの大量移住の問題が取り上げられている第3章は、当時のソ連国内の状況(ペレストロイカなど)を反映している。現在もつづくイスラエルの占領地への入植問題が気になるところだ。
 在米ユダヤ人の動向が米政府の中東政策を左右していることは、2001年の9・11テロ以降も同様だが、第5・6章は、それを強力に推進しているイスラエル・ロビーの実態を明らかにしている。その中で、イスラエルに批判的な議員に対するかれらの容赦のない執拗な追い落としの実態が報告されているが、その脅迫まがいの手口にはさすがに眉をしかめる。だがユダヤ人のそうした過敏な反応には、国家を喪失し、度重なる迫害と差別にさらされてきた民族の、潜在的な恐怖心とルサンチマンが影響しているにちがいない。イスラエルという存在は、そうしたユダヤ人にとって絶対に譲ることの出来ない究極の拠り所なのだろう。
 しかし在米ユダヤ人がけっして一枚岩ではなく、パレスチナを支援する勇気ある一群のユダヤ人もいることが第2章で紹介されている。ただ湾岸戦争時、パレスチナがイラクを支持したことが、それまでパレスチナに同情的だった一部のユダヤ人の対パレスチナ意識に暗い影を落としていることが追記されているのは、当時の状況を如実に反映した結果だろう。フセイン亡き後の現在、その意識がどう変化しているのか、これまた気になるところだ。





アメリカのユダヤ人迫害史 (集英社新書)
販売元: 集英社

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本書はユダヤ人がアメリカで受けた迫害(人種差別)について述べている。ユダヤ人にとってアメリカは「良い国」だと思っていた。この考え方は間違いではないにしろ正しいものでもなかった。キリスト教白人の利益が第一優先されることによる迫害(人種差別)は、ユダヤ人にも及ぶことがあったようだ。やはり民族間の利害対立というものは永遠の課題であり、多くの民族はこの苦難を乗り越えて自国の立場を確立してきたのだということが垣間見れた。本書は、ユダヤ人が受けた迫害をその背景から追って論じているところがよかったと思う。




アメリカン・ゴースト・ストーリー―実録・世にも怪奇な真実の物語 (広済堂ブックス)
販売元: 廣済堂出版

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誤りから救うもの―中世イスラム知識人の自伝 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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 イスラーム哲学の大家ガザーリーの代表作『誤りから救うもの(迷いから救うもの)』の邦訳である。
 現在イスラーム哲学の邦訳がほとんど絶版・品切れになっている。
 古本で購入しようとしても高価で手に入らないことが多い。
 その中でガザーリーの著作が文庫で読めるようになったことは奇跡である。
 今後安価な文庫でイスラーム哲学の文献が手軽に手に入るようになることを望む。




荒野(あらの)の宗教・緑の宗教―報復から共存へ (PHP新書)
販売元: PHP研究所

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世界の民族紛争やテロを目の前にして「?!」と驚愕した著者が、「宗教とは何か?」をその始原に立ちもどって問いなおした本。基本的には比較宗教学の簡潔な入門書のような体裁をとっている。論理がクリアで、比較のコントラストもすばらしい。

勘がいい読者ならタイトルから予想できるように、生命のとぼしい環境下で成立した一神教の厳格で報復主義的な世界観と、自然に恵まれた平穏な環境下で誕生した仏教や日本宗教の調和的な世界観とを対象的にとらえ、著者が評価する後者の立場から前者の問題点を確認していく、というのが本書の基調としてある。ただし、宗教を、それに従って生きる人々にできるだけ共感しつつ論じる著者の姿勢から、個々の宗教はなるたけ公平に、その長短の両面がみすえられている。

宗教的な対立・抗争を克服するためには「神・仏を外在原理としてではない、内在するものとしてとらえる」態度が求められるのではないか、と著者は示唆する。はたして異なる宗教を同じ原理のもとに調停できるか否かには、大いに疑問がある。しかしひとつの理念的な可能性として、一考してみる意義はあろう。




アラビア・ノート (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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アラブ、イスラムに対して日本人が持っているイメージというか、いわば無意識の偏見みたいなものが次々に覆されます。日本人によって実際に体験され、記述されたものであるだけに、日本人である自分が感じたのと同じ違和感を著者も感じ、そこから次第に彼らを理解していく過程が描かれることで、無理なくアラブの世界を知ることができるようになっています。この本に描かれたベドウィンたちの世界は、無論、著者のフィルターを通して一定の”理想化”がなされているのですが、とはいえ、この美しい世界が破壊されていくことに対してのアラブの人々が根源的に抱える怒りは想像できるような気がしました。




アラブ・ムスリムの日常生活―ヨルダン村落滞在記 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 作者がヨルダン北部のムスリムの町に留学していた時期の体験をもとに、(タイトルのとおり)アラブ・ムスリムの生活について一般向けにわかりやすく書かれた一冊。滞在記+作者の研究テーマ、といった感じの内容で小難しく書かれていないので読みやすい。

 中東というと、イスラエル・パレスチナやエジプトなどの地域がすぐに連想されるが、そうではなくヨルダンについての本、という点で少し珍しい。また、冒頭で、作者がどうしてヨルダンを研究テーマに選んだのか、また現地に赴くまでの経過が書かれているところも、社会人類学の調査がどのように行われるのか、のひとつの実例として読むと参考になるかもしれない。
 同じアラブ圏でも、作者が以前に留学していたエジプトとは呼び方の違うものがあること、衣装・風俗も地域差があること、一口に宗教者といってもいくつかの種類があることなどが興味深かった。




アラマタ図像館〈1〉怪物 (小学館文庫)
販売元: 小学館

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発行元のリブロポート倒産のため絶版になっていたファンタスティック・ダズンというシリーズが加筆訂正されて小学館からでたのがこの「アラマタ図像館」全6巻。図像や解説が増えているのはとても喜ばしいのですが、やはり銅版画(石版なども有)は大判で見たいです。限定でも良いので出してくれないかな・・・




アラン幸福論 (角川文庫―名著コレクション)
販売元: 角川書店

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アランの言葉―ビジネスマンのための成功哲学 (PHP文庫)
販売元: PHP研究所

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