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和書 508082 (127)



現象学 (岩波新書 青版 763)
販売元: 岩波書店

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 1928年生まれの哲学研究者が、我々にとっての現象学を解明することを目的として1970年に刊行した、包括的運動としての現象学の一般向け解説書(1989年時点で21刷)。20世紀初頭の実証主義の限界に気付いたフッサール(彼の講義風景は15〜16頁)は、新たな学としての現象学を提唱し慎重に深化させてゆく。彼は中期には従来の実証主義の背後にあった素朴な常識に超越論的還元を加え(否定せずに括弧に入れる)、純粋意識に立ち返っての普遍的反省により全ての諸科学を厳密に基礎付け直そうとする。しかし後期にはこの純粋意識の無規定性が問題とされ、科学の新たな根源として生活世界が発見され、そこからの真理の生成過程が主題化された。こうして、受動的綜合(生活世界から一切の意味が発生しそれを人間が能動的に採り上げ二次的に世界に意味を付与するという考え方)や、その際の身体的知覚と相互主観性の重視、総じて世界内存在性の強調が生じる。続いて弟子のハイデガーは、存在の意味がそこで露わになるような存在者としての人間の在り方を、実存の遂行そのものを通じて解明し、その上で存在一般のあり方を解明しようとする、実存からする現象学を試み、挫折する。その後現象学はサルトルやメルロ=ポンティらによってフランスに移植されるが、特に著者は後者に注目する。視野の広い思想家であったメルロ=ポンティは、世界や歴史の意味をその生誕の状態において捉えるために不断に自己の端緒である生きられた世界に還ろうとする未完の努力として現象学を規定し、「前人称的な身体を通じて生活世界に内属する主観性と相互主観性→過去の経験を現在の経験の中で、他者の経験を自己の経験の中で捉え直す→諸経験の統一による、世界を見ることの学び直しの努力=芸術と同様の或真理の実現」を強調する。私には難解だが、包括的で興味深い本。
                        




哲学入門 改版 (岩波新書 赤版 23)
販売元: 岩波書店

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よくある哲学入門の本では、人物名やある論に対する解説が添えてあるものが殆どだと思います。
しかしこの本では、それよりも根源的な問題を示してくれます。

難しいと感じるかもしれません。またこの本では哲学用語や哲学者、あるいはある特定の論理の概念はわからないでしょう。
しかし哲学とは何かという問いに対する答えは、十分につまっています。
哲学の根の部分なので、哲学をはじめられる方、あるいは知識だけが浮いてしまっているような方には、ぜひともお勧めしたい本のひとつです。




零の発見―数学の生い立ち (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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無い物を認識するって、難しい事です。ゼロというものをどうやって発見したのか知りたく購入しましたが、結局のところ、よく分かりませんでした。「無名のインド人が発見した」というだけで、発見の過程に関する仮説もありません。

それに後半部分は「零の発見」とは直接関係しない、数学上の読み物。数学を知りたい上ではいいですが、「発見」を知りたい私にとっては、余分な読み物でした。




ギリシア哲学と現代―世界観のありかた (岩波新書 黄版 126)
販売元: 岩波書店

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哲学の現在―生きること考えること (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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術語や専門用語をできるだけ使わずに、哲学スル試みがされていました。

題名にある「現在」とは「過去」に対する「現在」ではなく「不在」に対する「現在」であり、ここに『生きることを離れてはよく考えることができず考えることを離れてはよく生きることはできない』という哲学は生きることに直結しているという筆者の価値観がよく表れています。哲学を生きることに現在させる試みを通じ、二元論的な科学の知によって分析・操作の対象として乖離させてしまった事物の有機的な全体性の回復を訴えています。

共通感覚、場、関係、ヒーロー・コロスなど筆者の哲学観を中心に平易な言葉で哲学が語られているのが魅力的です。生きることの確実性がゆらぐときに確実な基礎を求めて考えることが哲学であり、よく生きるとは充実感のうちに積極的に考え障害の中でも悦びを見出すことである。なかなかそうはいかないものですが、そのようにしなやかにたくましく生きたいものです。





文化人類学への招待 (岩波新書 黄版 204)
販売元: 岩波書店

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発達の心理学 (岩波新書 黄版 211)
販売元: 岩波書店

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科学の哲学 (岩波新書 黄版 260)
販売元: 岩波書店

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子どもの思考力 (岩波新書 黄版 270)
販売元: 岩波書店

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術語集―気になることば (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 普段良く使われる「アイデンティティ」等の外来語や、「遊び」「子供」「暴力」等、今更意味を確認する必要がないとも思われる言葉に関して詳細に解説されている。

 著者が哲学者だからか、哲学的アプローチでの言葉の解説が目立つが、だからといって難解な文章ではなく、比較的平易な文章で綴られている。

 『日本語チェック2000辞典』(樺島忠夫等編)とともに、大学入試の現代文や小論文対策に大いに活用できる。
 大学入試対策だけでなく、目次を読んで興味のある言葉があったら、その言葉について深く知るために本書を読むのも良いと思う。

 ソレデハ…


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