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和書 508082 (138)



宗教生活の原初形態〈下〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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セム族の宗教 前編 (1) (岩波文庫 白 215-1)
販売元: 岩波書店

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セム族の宗教 後編 (3) (岩波文庫 白 215-2)
販売元: 岩波書店

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教育に関する考察 (岩波文庫 白 7-5)
販売元: 岩波書店

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法と国家 (岩波文庫 白 8-1)
販売元: 岩波書店

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ファシリテーション革命 (岩波アクティブ新書)
販売元: 岩波書店

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ビジネスの現場でここ数年よく目にする「ファシリテーション」。
促進する、とか、助長する、というような意味だが、
平たくいえば「会議の運営術」のことである。

仕事上の必要があって、類書に目を通したなかでであった一冊だが、
結論から言えば、ビジネス書ではない。
会議促進への言及も後半に少しあるが、基本的にはもっと広い範囲の集会、
たとえばマンションの自治会とか、自己啓発セミナーとか、
そういった類のもともと階層関係のない人たちの会合を対象としている。

挿入されている写真も、体育館のなかで車座になるような集会がほとんどで、
ビジネスの現場とは相当に隔たりがある。
ビジネスの現場では、まず「階級ありき」である。

ファシリテーションという用語が対象とする範囲としては、
本書の捕らえ方は確かに広い。
それはそれで理論としてはよいのだが、どうにも遠い。
普通のビジネスマンが会議の効率を少しでもよくしたい、というのなら、
『会議でヒーローになれる人、バカに見られる人』(吉岡英幸,2005,技術評論社)の方を
お勧めする。




カントの時間論 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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 この人の解釈は独特である。普通のカントとは違う線上をいつも走っている。この時間論もその一つである。時間は直観であるが、この人は直観と異なる論理で過去を問題にしている。カントに即してというよりも著者自身の勝手な想像によって構築した過去である。この人は次から次へとカントについて書いているが、「カントの人間学」のような理論書でないものに向いているように思う。






共通感覚論 (岩波現代文庫―学術)
販売元: 岩波書店

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 どこも平凡で面白くない本だが、それだけでなく著者は肝心の「共通感覚」の意味を完全に誤解していたらしい。その後、専門家によって訂正がなされているので、簡単には、例えば、田島正樹『読む哲学事典』の「共通感覚と感覚質」の項目を読んでみるとよい。その後、ぜひ、アリストテレスの原典にあたって確かめいただきたい。ただに誤解であるというだけでなく、正しい解釈の方がずっと興味深い世界観を与えてくれるのがわかる。




儀礼の象徴性 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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「人間はなぜあいさつをするのか」という単純な疑問を動機としてこの本を購入したのだが、その中身といえば、出発点となる「儀式」「儀礼」の定義から始まり、そこから派生していく体系の複雑さ、そして多角的な論点を丁寧に整理して発展させていくゆえ、非常に学術性の濃い内容となっている。

社会を、日常と非日常(儀式)の対立とするのではなく、「儀式」と「遊び」の間に位置するものと捉え、ヒトはどちらにも偏りすぎず、バランスをとりながら、社会秩序が保たれている。日常の不確実性ゆえ、ヒトは「真実」を求め儀礼に関わり、反動として「嘘」を求め遊びに接するという。
また儀式の強い拘束性ゆえ、それは国家の発生以前から存在し、そして、儀式を盛大に発展させていった政治組織が、国家の起源でもある。儀式は、パフォーマンスや何らかのメッセージを発信するゆえ、国家の統合に不可欠なものであり、常に新たな創造や補強を繰り返していく。しかし、儀式は拘束だけでなく、地位といった社会的束縛からの解放を与えるものでもある。

このように、儀礼や儀式は、語るうえで分析すればするほど、「両義性」「矛盾性」という言葉とは切り離せないに関係であることがわかる。
「人間はなぜあいさつをするのか」といった単純な疑問から「人間は儀式的動物である」という命題まで扱う本書の儀式、儀礼への論理的追求は、誠に多くの知識と教養を与えてくれる有用な書である。




偶然性の精神病理 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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 本書は既出の論文を集めた論文集の体裁をとっているので、内容はそれぞれ独立している。私が特に関心を持ったのは、第二章「真理・ニヒリズム・主体」と第三章「偶然性の精神病理」であった。どちらも「意識」あるいは「現実」あるいは「存在」あるいは「真理」の自明性を突き崩すことに眼目が置かれている。現象学はいかにして人間の現実が構成されるのかを考える哲学だが、著者は精神病患者の現実がいかにして構成されているのかに光を当てる。

 上の二つの論文は、ニーチェ「力への意志」「永遠回帰」、フロイト「死の欲動」の概念を軸に、ハイデガー、ヴァイツセッガー、西田幾多郎などを横断して、我々が構成した自明性を「虚構」あるいは「無」へと還元する。

 人生を虚しく感じている人のその虚しさも、虚構の上に構成されているものではあるが、しかしそういった「感じ」がリアリティを与える以上、いくら明晰な論理でも、というか論理だけでは人は現実の認識を変えることができないのも事実である。それはもちろん無いものねだりなのだが・・・。

 


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