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和書 508082 (157)



道徳形而上学原論 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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これはひどい訳である。肝心の所になる訳の分からない文章に
なってしまう。

例えば、p45。
普遍的な法に対する尊敬の念とはどんなものか。それは人間の好
き嫌いが奨励するようなどんな価値をも凌駕するような価値に対
する尊敬である、というところ。

「それは価値に対する尊敬の念である、そしてこの価値たるや、
傾向性によっていたく賞讃されているようないっさいのものの価
値を遙に凌駕する」となっている。

原文では関係代名詞で修飾されて「価値」という単語をなんと、
単独でまず訳しているのだ。

これでは「一般的な価値に対する尊敬」と読めてしまう。そし
て、関係代名詞の中身を、後に別の文章にしてしまった。そのめ
に、あくまで一般的な価値に、さらに別の意味が加えられたよう
に読めてしまう。これでは上記のような意味には取れない。

この翻訳には、こういう文法上のルーズさが至るところにあるの
で、日常的なことを描いた所は読めても、カントの言いたい中心
的な所はとても理解できないのだ。したがって、買ってはいけな
い訳である。




道徳と宗教の二源泉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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この本の中で、ベルクソンは「閉じた道徳」と「開いた道徳」について論じています。

「閉じた道徳」とは権力によって与えられる道徳のことです。人々はその道徳を守ることで、権力からの保障や保護を得ることができます。つまり、道徳を守るということが、権力から見返りを期待するがためになされるのです。そして、これは同時に、その道徳を守らない人々を排除していく作用も持つことになります。

それに対して、「開いた道徳」ははっきりとしたものとしては論じられていませんが、利害や権力からの見返りを廃したうえで実践される道徳のことだと思います。

現在、この国では「心のノート」なるものが公立小中校の生徒に配られ、「道徳」の副読本として使用されています。そして、通信簿に愛国心の評価を下す流れも全国に広がっています。こうした状況の中で、私たちは「開いた道徳」について考えてみる必要があるのではないでしょうか。

ベルクソンの『道徳と宗教の二源泉』はそのきっかけを読者に与えてくれる、そのような本だと思います。




独白 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 「近代神学の父」シュライアマハー(シュライエルマッヘル、シュライエルマッハー)の代表作。
 執筆時期に文体に凝っていたためか読みずらい文章になっているが、解説が丁寧なので内容を把握するのに苦労はしないと思う。
 思弁ではない実生活に根ざしたシュライエルマッハーの神学を堪能して欲しい。




努力論 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 「努力論」というより、幸福になるための努力の必要性を説いているので、「幸福論」といっても良いかもしれない。
 何かがうまくいかないとき、人のせいではなく自分の原因を考える。なぜなら、他人や運命のせいだと考えてしまえば、自分にはどうすることも出来ないからだ。自分に責任があることならば、自分自身で何とかできるからだ。だから、何事も自分のせいにしたほうが良いのである。
 夢は強く思うことが必要だが、思っているだけでは何もならない。その上で努力が必要。そして夢を他人に与えることで自分の幸福も増やすことが出来る。

 昔から外国の幸福論や成功論で書かれていることと共通部分を多く持ちながら、最近の成功本で忘れられている努力の重要性を説く。天からお金が降ってくる式の安っぽい本に辟易している人には是非読んで欲しいお薦めの本だ。文体が古いが、本をよく読む人には気にならない程度。むしろ、これぐらいは「努力」して読んだほうが、実になるというものだ。

 私も、何度も読んで、この本に書かれているように、意識して努力するのではなく、意識せずに努力の人生であるようになりたいものだ。




日常生活に於ける精神病理 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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似て非なる友について 他3篇 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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ニュー・アトランティス (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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どんな本かというと、航海記に模した未完のユートピア物語です。
孤島「ベンサレムの国」の歴史、外交政策、社会体制を伝え、
学問研究所「サロモンの家」の構想を語る。
科学技術の進歩の夢と予言に満ちた本書は、政治不信の現代への警世の書としても読める。

難そうに思われましたが、読んでいくと、物語風で違和感なく読めます。
ただ、最後のほうは、未完なだけあって、理想の科学技術などを語っていくのですが、
発想は面白いのですが、ただツラツラと書き連ねた印象。もったいない…。
ちゃんと完成したのを読んだら、そうとう面白かっただろうに…。

排熱利用したエネルギー政策や、バイオテクノロジー、遺伝子技術など、
今でも、まだ完成していない技術を予言しているのは驚嘆するばかりです!




人間 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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表象文化論やら、脱構築やら、記号論やら、カルチャル・スタディーズやらに、わけがわからなくなったら、ぜひ、この本を読みしょう。大著『シンボル形式の哲学』のエッセンスがこの一冊にまとめられています。さらに芸術と歴史については、こちらのほうが、より充実して語られており、その意味でカッシーラーの哲学の概要がこの一冊で見通せます。また本書の冒頭部分は、驚くべき簡明さももって、西洋哲学の歴史が要約されています。昨今の上っ面文化論とは、次元を異にする健全な知性によって、言語とは何か、神話とは、宗教とは、芸術とは、科学とは、歴史とは何か、それぞれ、驚くべき平易さと深さをもって語られています。20世紀最高の哲学概論といっても、言い過ぎではないでしょう。




人間認識起源論 (上) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 コンディヤックという人物を、我々はどの程度知っているでしょう。18世紀のフランスを生きた(1715-80)、啓蒙主義時代の巨人。ロック哲学の批判的継承者。哲学史の中でも論じられる事が稀である、不遇な存在です。近年、山口裕之氏による『コンディヤックの思想』勁草書房)なる研究書が出ましたが、未だ研究が進んでいない哲学者の一人であります。

 しかし、デリダ、フーコーらによる評価や日本での研究が活発になってきたとしても、コンディヤックが果たしてメジャーな存在と為りうるかどうか。それでも、私たちは18世紀から19世紀にかけてのフランス哲学について、無知で有り続ける訳にもいかないでしょう。

 人間知性に関わる全てのことを唯一の原理、言語に帰そうとする書。論の進め方は堅実かつ誠実で、コンディヤックの着実な思考の進展に、我々は目を見張らされることになるでしょう。




人間認識起源論〈下〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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