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和書 508082 (216)



輝きたいあなた、女性に―女の心とからだ学
販売元: 双葉社

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苛虐教室―父と息子の愛と勇気の記録 (カッパ・ホームス)
販売元: 光文社

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描く・植物スケッチ (ブルーバックス (B‐604))
販売元: 講談社

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覚悟と生き方―民俗学の冒険〈4〉 (ちくま新書)
販売元: 筑摩書房

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覚悟としての死生学 (文春新書)
販売元: 文藝春秋

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この本は総論・各論の各論部分であると筆者はあとがきで述べている。私は各論である本書を読み終えた今、総論部分の発売を大いに期待したい。

この本は「死生学」の本である。「死」と「生」の本である。「死」だけではないし、もちろん「生」だけでもない。

導入としてまさに現在身近になった話題から始まっている。「尊厳死・安楽死」「臓器移植」「クローン人間」「遺伝子操作」に触れ、それぞれ筆者の持論が述べられている。筆者は「なんとなく」的な反論を論破し、論理的に考えることを訴える。

そして生と死に直接的につながる問題へ焦点を移していく。筆者は民主主義国家という前提を置き、本人の望まない身体への介入が論理的に問題があるとする。また人を殺すことそれ自体は決して自明に否定されるものではなく、むしろ人を殺す権利が自明であり、それを国家が与っているのが現在の日本の状況だという。よって自殺、売春などを論理的に否定することなどはできないが、中絶は胎児の意思を無視している可能性により、議論の余地が生まれてくる。

筆者はそれらの生死の問題に焦点を当てる際、現行の法律にも触れている。法に定められているから「善い・悪い」というのではなく、なにかしらの判断により作られた法と筆者の論理的結論を照らし合わせる。自殺においては自殺自体が罪ではないにも拘らず自殺幇助罪があることに触れ、キリスト教法系列をそのまま受け入れた歴史的背景から矛盾を指摘する。さらに中絶に関しては堕胎罪があるにも関わらず中絶が合法に行われている現状に「なぜ」を突きつけ、そこに存在する法解釈による法運用の不完全さを明らかにする。日本が大陸法とコモン・ロー両方を取り入れて消化し切れていない現状を説明する。

その上で個人が死生観を持つことを訴えるのだ、その部分は今後発売される総論編のレビューで書いてみたいと思う。




隠された神々―古代信仰と陰陽五行 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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子午線と言う言葉を、改めてじっとみつめてみると、
確かに、干支の「ねずみ」と「うま」なのですね。
著者は言う、それまで、東に向いていた日本が、
南北を軸に動き始めた、と。
高松塚やキトラ古墳の壁画に描かれるモチーフは、
四神相応。大陸的であり、半島的である。
次々と明らかになる論考に、あっという間に読み進む。
ただ僭越ながら、一言。
著者は、これらの説明を陰陽五行に帰着させているが、
根底に流れるものは道教ではあるまいか?




覚醒への旅―瞑想者のガイドブック (サンマーク文庫―エヴァ・シリーズ)
販売元: サンマーク出版

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瞑想や精神世界に興味を持つなら必携と言ってもいいと思います。

本書は、悟りへのプロセスや途中過程における罠、スムーズな移行のためのアドヴァイス、素敵で深遠な引用文などで満たされています。すべての文章が、悟りへの一瞥をもたらしてくれます。新たなビジョンをもたらしてくれるだけではなく、とてもよい具体的な瞑想法も数多く紹介してくれているので、実践的な書でもあります。




覚醒のネットワーク―こころを深層から癒す (講談社プラスアルファ文庫)
販売元: 講談社

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格闘する現代思想―トランスモダンへの試み (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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革命について (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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 本書をホブズボームの「革命の時代 ヨーロッパ 1789−1848」(邦題「市民革命と産業革命」)を読む際に同時並行で読んだ。書名が「革命について」(原題On revolution)となっているが、ここで語られているのはいわゆる「フランス革命」と「アメリカ革命」「ロシア革命」のそれぞれ「自由の創設」の経緯を記述して比較考量する、という目的に終わることなく、例えばジョン・スチュアート・ミルの「自由論」(原題On liberty)で展開されていた議論を継承した性質、特に、イギリスの市民革命で開発されていたにしろ、実質的にはフランス革命の勃発とジャコバン独裁、テルミドール反動、ブリュメール18日、第一帝政といった出来事の連鎖によって出来あがり、ナポレオンの遠征によって他のヨーロッパ大陸諸国にも広がり、採用され、ウィーン体制後にも浸透し続け、現在に至るまで採用されたり棄却されたりしている近代政治上の概念、政治体制の諸々についての再検討というのがアレント自身の真の狙いだったのではないかと思える。
 フランス革命の始まりは、中産階級の政治的不満、アメリカ独立戦争への戦費提供による宮廷財政の逼迫があったにしろ、結局決定的誘因は全土に広がる農業の不作、それによる貧民の飢饉にたいする恐れであったこと、貧民の暴動に乗じて権力を奪取したロベスピエールはルソーの説く国民の一般意志なる集中された権力概念を統治の拠り所にしたこと、その理由は先行する統治形態が絶対主義権力だったことからの帰結であったこと、仮構された国民の一般意志はジャコバン独裁という一党独裁の権力に変わってしまったこと、以上の過程はフランス革命を先例にしたロシア革命でも反復されたことを一方に置き、他方には、イギリスの植民地として植民地アメリカは100年を超える実質的自治を実践していたこと、そもそもメイフラワー協約、ヴァージニアでの権利宣言など植民者相互の双務的契約は自明の実践行為で、権利の行使は日常行為の中でなされていたこと、本国からの独立を図る際には、モンテスキューの、法や権力を超越的な原理ではなく、人間相互の関係をあらわすものとみなす理論をもとにし、又独立する先の宗主国であるイギリス自体が絶対主義には程遠い制限権力だったことによって、権力を集中する形ではなく、権力を分立させて、均衡させることで安定的な統治形態を置くことが出来たとする。
 以上の話しの流れに着目すれば、アメリカ革命がフランス革命よりも優れているという結論になるが、そこに至るまでにアレントは意志と意見、権力と権威、同意と代表など政治上で作用する諸力の概念の分析、リバティとフリーダムという二つ「自由」概念、それらが関わる公的領域と私的領域などの解説も同時に行っていて、そこに本書の難解さの一端、あるいは独特の面白みがある。
 そして最後の章で、いずれの革命も見失い、それ以後、第二次世界大戦後の政党政治による民主政体も見失った統治形態があるといい、それはフランスの例で言えばコミューン、ロシアの例で言えば評議会、アメリカの例でいえばタウンシップという小集団による政治参加だという。それらの仕組みは、政治の意思決定に各階層の成員を継続的に関わらせることで代表制の持つ脆弱性をファイナンスし、代表民主制を再活性化させる為にも効き目があると著者に目されている。民主主義=代表制が何年かのうちで選挙日当日にしか実質的に実現していない、という本文中に引用されている19世紀アメリカの風刺は、21世紀日本においても風刺の効き目を失っていない。

 今の日本でも自明とされている統治形態は、間違いなくフランス革命の一連の過程で生まれ、ヨーロッパ諸国及びアメリカで変容した制度や思想を継承している以上、ここで展開されている「革命において」現象した政治概念・政治制度についての考察は日本人にとっても無縁ではないし、有益なのではないかと思う。上で要約した以外にも多くの論点があり、いろんな読み方の出来る深さを持った1冊だと思います。


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