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和書 508082 (231)



無の探求「中国禅」―仏教の思想〈7〉 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

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第一部(柳田 聖山著)では禅の思想の発展を丹念に追ってゆくことにって、禅というものがどういう形で始まり、どういう思想を伴い、どういう形で「無」の思想と呼ばれるものに至ったかをを明らかにしてゆく。これは現在無の哲学として固定されてしまった禅を新たに見直すものである。
第三部(梅原 猛著)では有名な仏教書五つを著者独特の視点で解説していくが、これもなかなか解りやすく、よかった。
どうしても歴史的視点、学問的視点に立って追っていくぶん、仏教を外から眺める形になってしまうが、本書で提案される禅はなかなかの見ものである。




無限の世界観「華厳」―仏教の思想〈6〉 (角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

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 本書は『仏教の思想』シリーズであるから、三部に分けてある。
 第一部は鎌田茂雄氏が担当されており、その中では華厳思想の成立とその主要概念が解説されている。この中で鎌田氏は荘子と華厳の関係について述べている部分があり、その部分が私にとってはとても参考になった。つまり、その部分の鎌田氏の荘子の「逃避」部分を強調する点は(華厳を論じる上ではしかたのないことかもしれないが)納得できないところであったが、全体として荘子から『亡是非論』、そして華厳という繋がりを知ることが出来た点が参考になったのである。
 第二部は対談であるが内容は第一部の主要部分が繰り返し述べられており、第二部から読んだ方がよいかも知れない。
 第三部では、上山春平氏が西田哲学を用いて華厳思想を理解することを試みている。
 本書の注目される試みは第三部であろうが、私自身が西田哲学があまり好きではないこともあり、華厳思想と西田哲学が関係づけて論じらるものであるかどうかは疑問である。
 しかし、少なくとも第二部までは、名前は聞くがあまり触れることのない華厳思想をもっと知りたいと思わせるような良い入門書であると思う。
  




生命の海「空海」―仏教の思想〈9〉 (角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

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日本の仏教のルーツは、最澄や空海と言っても過言ではないかと思います。
この二人について書かれた書物も沢山ありますが、一番有名なのは司馬遼太郎の「空海の風景」ではないでしょうか。
この本は、空海という人間に迫ることを主題にしており、汗臭い人間空海がよく描かれています。天才空海と凡人の域を出なかった最澄がどういう人間だったかがよく分かる作品です。
且つ、古(いにしえ)の人間に迫ろうとした司馬の凄さを改めて実感するすばらしい作品だと思います。

しかし、「密教とは」「その思想とは」という点においては不完全燃焼に終わります。

空海の有名な言葉で
「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我願いも尽きなん」
(この世も人々も悟りも全て無くなった時に我願いも尽きるだろう。しかしこれらが尽きることはないので我願いも尽きない)
という言葉があり、56億年後の弥勒菩薩ともに復活すると言い残し入眠していきました。
こういう空海に魅力を感じ、もっと空海を知りたい、空海の思想や密教に触れてこそ本当の空海を知ることができる、そう思いこの本を読みました。

この本は、司馬の「空海の風景」で空海の思想や密教についてもっと深く知りたいと思った方が読めばいい本だと思います。
そうでない方が読んでも退屈な本です。非常に読みづらい本だからです。
「空海の思想について」と合わせて読むのがいいと思います。




知恵と慈悲「ブッダ」―仏教の思想〈1〉 (角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

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 角川文庫ソフィア「仏教の思想」全12回の第1巻である。

 このシリーズは昭和43年から45年にかけて刊行されたロングセラー、角川書店「仏教の思想」の文庫版であり、第1部を専門の仏教学者、第2部を第一部の執筆者と第三部の執筆者である哲学者の対談、第3部が哲学者が書くというサンドイッチ型の構成になっている。

 哲学者という客観的な眼が入ることにより、専門の穴にこもってしまいがちな仏教書とひと味違った立体的なものになっているのがこのシリーズが読み継がれてきたゆえんであろう。

 本巻は仏教の原点である釈迦を中心とする原始仏教を論ずる。長い間、日本仏教は大乗仏教というフィルターを通して釈迦を見てきた。ところが、大乗仏典は仏陀滅後数百年経って仏陀の名の下にいわば捏造された経典群である。近代仏教学はそのベールをぬぐい去り、実に人間的な仏陀像を示してくれた。本書を手がかりに原始仏教の世界に入っていこう。




空の論理「中観」―仏教の思想〈3〉 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

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龍樹に端を発する中観哲学についての参考書はあまた存在するが、本書もその類の一書である。龍樹の著作を中心にしてその思想を浮き彫りにし、龍樹以降の中観哲学の展開についても詳しい言及がある。

龍樹の思想そのものが極めて難解であるから仕方のない点はあるが、本書(特に梶山雄一稿)も難解である。読み応えがありすぎるといっても良い。気軽に読んでスッキリ分った!というような類の内容ではない。しかし、本格的に中観哲学を学ぼうという学生にとっては必読の一冊であろうし、仏教思想上最大の哲学者とも目される龍樹という大きな頂に挑戦しよう、と思う者は、まずこれを手に取られてみても良いと思う。ただ、ある程度覚悟して読まないと途中で投げ出してしまうかも知れない。




絶対の真理「天台」―仏教の思想〈5〉 (角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

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絶望と歓喜「親鸞」―仏教の思想〈10〉 (角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

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「増谷文雄」「梅原猛」。第一巻、「知恵と慈悲<ブッダ>」で原始仏教を論じたのコンビが仏教のもっとも末流にあたる親鸞の巻で再び登場する。仏陀と親鸞の両方に惹かれる人は以外と多い。亡くなられた玉城康四郎氏もそうだった。自力を説く仏陀と他力を説く親鸞。二人を結びつけるのは何か?私は「内省」ということがキーワードになると考えている。

第一部はかなり緻密な論考である。親鸞の人生、著作、思想の3つの観点から親鸞を全体的にとらえようとする。第二部の対談はちょっとした息抜きになる。

梅原氏は親鸞と聖徳太子の関係に注目する。梅原氏にとって聖徳太子は「隠された十字架」以来のつきあいである。「鎮魂のための阿弥陀仏」と言うようなかんてんを提示している。これは少し考えすぎのような気がする。




認識と超越「唯識」―仏教の思想〈4〉 (角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

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高橋信次の新復活 (角川文庫―太陽界からの霊示)
販売元: 角川書店

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饗宴―恋について (角川文庫―名著コレクション)
販売元: 角川書店

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プラトーンの対話篇を代表する傑作『シュンポシオン』の邦訳です。
有名なアリストプァネースのアンドロギュノス論をはじめとする古典期アテーナイ市民の「愛(もちろん男性同士の恋愛)」をめぐる饗宴中の会話が巧みに描かれています。
固有名詞の母音の長短も明示してあるうえ、注釈も行き届いているので、十代の若い人々にも読みやすい作品に仕上がっていますよ。
岩波や中央公論など他の出版社から上梓された翻訳本と比較しながら読んでみるのも一興でしょう。
さらにプラトーンの『プァイドロス』や『リュシス』といった対話篇も本書に続いて読んでいって欲しいものと願います。


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