和書 508082 (284)
近代科学を超えて (講談社学術文庫)
販売元： 講談社
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時間・空間内で一意的法則に基づいて事象を記述する近代科学は、
人間の意識とは独立に、外界の「もの」の世界の存在とそのなかに張りめぐらされた法則の存在を認めるマルクスの立場(唯物論)と通底するが、
元来は、創造主たる神への信仰がもたらしたヨーロッパ文化圏の臆見 ― 神のオーダー（命令）で世界にオーダー（秩序：自然法則）ができた ― だったのである。
ここに、自然の中には秩序があり、法則が貫いているのだというドグマが誕生した。
混沌を秩序へと凝縮させる機能を持つ創造力の作動過程 ― 科学理論の形成過程 ― に、合理的な説明など不可能である。
科学理論の形成過程には、心も含めて全人間的営みが作用しているにもかかわらず、科学的分析の場面では、心そのものの排除に全力を尽くすからである。
科学理論の変遷とは、新しい事実群の発見という知識の蓄積作業によって、真理へと連続的に漸近していく過程ではなく、
旧来の事実群を別の概念枠で再編成するという意味の世界（「規約」）の組織換えであり、不連続な変革 ― 革命 ― の歴史なのである。
キリスト教的世界創造信仰としての合理的世界秩序への信頼（１６-１７世紀：ガリレオ、ケプラー、ニュートン）が、
１８世紀において「百科全書派」を筆頭にキリスト教的宇宙観からの解放（「聖俗革命」）へと変革し、
１９世紀に至り、ようやく今日の無神論的力学的世界観、即ち近代科学としての体裁が整ったのだという解説も含め、著者には教えられることばかりであった。
『新しい科学論』『科学のダイナミックス』との併読をオススメする。
近代日本「美学」の誕生 (講談社学術文庫)
販売元： 講談社
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近代の拘束、日本の宿命 (文春文庫)
販売元： 文藝春秋
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福田和也という人の知性には驚嘆する。
自分はこれまで福田和也を「文芸評論家」または「政治評論」の第一人者として認識してきた。だが、この著作の中で彼は“戦後日本”にとどまらず、“近代”全般を視野に入れながら、その中で個人が、はたまた国家と共同体としての二つの日本がどのような行程をたどってきたのかを、平明な、しかし知的な文章で解き明かして見せた。
最近、福田を「アナーキスト」などとする論評も出回っているようだが、この著作を読めばそんな認識を改めざるをえないだろう。彼ほど個人を縛りつつも、救ってくれる可能性のある“現実”に視線を注いでいる知識人は見当たらないのだから…
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近代文化の構造―キリスト教と近代 (講談社学術文庫)
販売元： 講談社
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もとの単行本は1972年初版ですから、もう30年以上にわたって、歴史と文化の学徒に読まれてきた名著が文庫になりました。思想なき現代日本で、思想史の軸を再設定する手がかりとして、本書は依然として価値あるものといえるでしょう。近代文化の構造とその理由は、キリスト教を通してこそ鮮明に語られうるということが、クリスチャンでない読者にも説得力ゆたかに示されます。ぜひ味読されることをお薦めします。
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自然と技術 (近代文芸社新書)
販売元： 近代文芸社
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東南アジアにおけるイスラム過激派事情 (近代文芸社新書)
販売元： 近代文芸社
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内観法と吉本伊信―幸福の発見法を確立した人 (近代文芸社新書)
販売元： 近代文芸社
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物忘れの心理学 (近代文芸社新書)
販売元： 近代文芸社
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タイトルに心理学とありますが、
既存の知識を全く必要とせずに
スラスラと読み進めることができました。
専門用語も出てきますが、その都度わかりやすい身近な例や
実験を引用していて非常にわかりやすかったです。
ただ、物忘れを防ぐの処方箋的なところには
ほとんど話が及んでなく、
あくまで記憶について少し専門的に知りたいと思っている
初心者用の書籍です。
自律への飛翔を願って 子育て相談Q&A―乳幼児期から思春期まで (近代文芸社文庫)
販売元： 近代文芸社
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登張竹風・生田長江 (近代浪漫派文庫)
販売元： 新学社
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