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和書 508082 (289)



暗い時代の人々 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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 「暗い時代」とは文字通りユダヤ人虐殺をはじめとして、人間の基本的人権が守られなかった暗黒の時代でもあったが、逆説的にそれは真に才能ある人々の真価を浮き彫りにした時代でもあった。アレントがここで取り上げた人々はまさに「才能ある」という形容詞が冠される一流の人々である。
 ちょうど中心に収められているブロッホ論が最も難解で、力を入れて書かれているように思われる。しかし、解説によると、ブロッホの思想にアレントは共感を覚えているわけでもなかったようだ。彼女の哲学者としての、他人の思想を理解する力量をここに見る思いである。
 ベンヤミンについては彼の批評家としての特質を見事に分析している。最近、ベンヤミンの「暴力批判論」がローザ・ルクセンブルグについて書かれたものではないか、という新説が出されているので(「変成する思考」)両者について論じられているのは興味深い。
 あきらかに異質なのは師ヤスパースを論じた二編である。ここにはヤスパースの業績を一歩退いて明らかにし讚えようとする意図は勿論感じられるが、ヤスパースへの敬意が透けて見えるのである。これは他の九人を論じるときの、むしろ冷ややかとも言える語り口とは一線を画しているようにわたくしには感じられた。
 なお、初版から翻訳には定評があったようだが、確かに阿部氏の訳は大変素晴らしい。アレントは日本語訳には恵まれているようである。




クラウゼヴィッツ―『戦争論』の誕生 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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「戦争論」の著者、クラウゼヴィッツの人生をたどった、きちんとした「論文」。

伝記物にありがちなロマンティシズムに陥らず、著作や書簡に基づいて丁寧に事実を申し述べ、「戦争論」という現代の社会にも大きな影響力を持つ著作が、どのようなクラウゼヴィッツの中で形成されていったかを叙述している。

淡々とした筆致は、一見無味乾燥のようにも思えるが、価値中立に、史的事実がクラウゼヴィッツの人生にどのような影響を及ぼし、かつ、「戦争論」の叙述にどのように影響を与えたのかを分析的に描き出すには適している。

クラウゼヴィッツのパーソナリティに客観的に触れてみたいという人にお薦めする。

また、下手な解説書を読むよりも、難解な「戦争論」の理解の一助になる本だと思う。




暮しの老いじたく (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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暮らしの哲学―やったら楽しい101題 (ヴィレッジブックス)
販売元: ソニーマガジンズ

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 枝葉を落として、簡潔になり、文庫になって価格も手ごろになって、たくさんの人に読んでもらっているのは、とても嬉しいことだ。ただ、フランス語の原書に比べると、かなりの抄訳とまでは行かないが、読者が損をする長さに削られているので、将来的に完全版が出る運びになることを期待したい。
 できるだけ原文に近い長さで読みたい人は、もう少し背の高い、オレンジ色の、初版の方を買いましょう。




暮しの文化人類学―現代日本人の生活様式を衣・食・住・家計に探る (二十一世紀図書館 (0049))
販売元: PHP研究所

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クラシック音楽によるらくらく脳力開発法―心がやすらぎ、眠っている才能を引き出す
販売元: 千曲秀版社

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クリシュナムルティの瞑想録―自由への飛翔 (サンマーク文庫)
販売元: サンマーク出版

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自分自身の人生は、自分自身で歩む。
現実から逃避しないように、自己憐憫にひたらないように、過去に戻らぬように、注意深く自分自身の思考を観察して理解していく。
すると、その延長線上にある、自分の内面の鏡である「周り、周囲、世界」を見つめられるようになり、その意味を理解できるようになる・・・。
(これであってますでしょうか?)

思うに、この方は、現実や科学や物質的な世界における努力というものを、否定してはおられないのではないかと・・。むしろ、その逆ではないのでしょうか?
ただ「努力して偉いヒトになる」というのを、否定されたのだと思います。

私の好きな「才市さん」の世界と一緒だな、と思いました。
みんな言われることは同じですよね。
頑張って生きてみようと思います。
生きるのが面白くなりました。





クリスタル・パワー―謎の古代エネルギー
販売元: 二見書房

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この値段に石が付録としてついてくるので、損はしないと思います。本のサイズも決して大きくないのですが、内容はかなり専門的な感じがします。今まで水晶のことを知らなかった私も、不思議な世界に足を一歩踏み入れたという感じです。石のお手入れの方法から癒しの方法まで、なかなか充実した内容でした。表紙の色が黒のうえ、中のイラストがちょっと個性的で、それがかえって神秘的な本のイメージを強調していると思います。




栗田式記憶法入門―脳力全開! (PHP文庫)
販売元: PHP研究所

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最近巷に出回っている記憶法の本と内容はさして変わりがないがないが、作者が記憶法ブームの第一人者であり、優れた速読法(SRS速読)を編み出した人物でもあるので、記憶法の本の内ではオススメである




クルド人もうひとつの中東問題 (集英社新書)
販売元: 集英社

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題名からわかるように、この本は「クルド」を紛争・国際政治の観点から、問題として語る視点に終始している。

大手のベテラン新聞記者が書いていることもあってか、文章は「わかりやすい」ものの、「民族」「国家」といった用語・概念をためらうことなく早急に用いている感がある。
例えば、題名の「中東問題」は、いわゆる「アラブ・イスラエル紛争」を指しているものと思われるが、前者の呼称は日本では大手マスメディアが一昔前に使っていたものにすぎない。
その上で、「中東問題といえばアラブ・イスラエル紛争だが、それだけではない」と、アラブイスラエル紛争以外のいわゆる中東地域の諸問題を過小評価する意識があると思われる。

人名・地名に関しては、日本のマスメディアがやりがちな「長母音省略」が目立ち、
用いている文献も全て英語・仏語のものである。

読んでいて非常に「理解しやす」く、スラスラと読み進められる本だが、その視点と書き口に日本のマスメディアの「中東報道」の偏向性が表れていないわけではない。
「クルド」を「国際問題」の観点からマクロ視する上では、いい入門書になるであろう。


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