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和書 529056 (56)



悪魔の発明と大衆操作―メディア全体主義の誕生 (集英社新書)
販売元: 集英社

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副題に「メディア全体主義の誕生」とあるが、確かに誕生までしか扱っていない。それは前世紀に闘われた「総力戦」のために誕生したと言って良いだろう。隔靴掻痒の感があるのは具体的すぎて(これは褒め言葉)我々の現実との距離が測れないのが理由である。

我々は今大量生産製品に囲まれている。伝統的な「大企業」の解釈は「大量生産製品を売る会社」である。マスメディアはその知名度に反して大企業の孫請け程度の規模しかない。この書物の扱った時代のすぐ後、20世紀の後半は大量生産品を売るための外注下請けとしてマスメディアが利用された時代だった。一次産品を原料として高度な「金物」を大衆に製造販売するのが大企業である。でも大衆はどこに? マスメディアはヒトを原料にして大衆の製造を担当した。それまで大衆などというものはなかった。紙面や放送時間は記事や番組のためなどではなく、企業広告のための枠・乗り物だった。あまつさえ記事や番組は「大衆製造」のために意図的に「低劣」にする必要があった。大衆は「自分がちょっと上」意識によって大衆となり、目的は十分に達成された。「お客様は神様です」と言ったのは芸人だが、これを今もって信じている者は大衆である。ただし、相当恥ずかしい。芸の低劣は、それを営業する精神の低劣を意味しない。当たり前だが台本は演じるものであって信じるものではないし、芸人は宣教師ではないから信じていないことを言って良い(宣教師は信じているなら何を言っても良い)。だったらメディアは発信者と受信者の間の「空虚」なのか? 一方で、金持に対する嫉妬表明は別の大衆になるだけの話だし、「世界で一つだけの花」のフリまねを客席一斉にしている内は歌詞をちゃんと聴いているとは言わない。やっぱりメディアは不滅とも言えそうだ。著者には、この辺の現在と未来を、得意の考証とともに (たぶん100倍の分量が必要だが)期待したい。




悪魔の飽食 (第3部) (角川文庫 (6110))
販売元: 角川書店

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本書は、本書によって731部隊を有名なものとした森村による、中国での証言を集める一種の
旅行記である。意味不明なレビューが載っているが、かかる著述を読んだ他者に対する配慮
に欠け、日本人として恥ずかしい。本書では、731に関連する村や事件または作戦が行われた
地において、中国人に対し森村が取材したものだが、金銭(取材費)を払ったと言う事実は
無根である。確かに玉石混交で、現在ほぼ通説となっている事実と照らし合わせると、場所
が異なっていたりするが、直ちに全くの虚偽の事実を述べ立てていると判断してよいかは
疑問が残る。何より本書が明らかにした功績は、戦争中のことはおいておくとして、日本軍
撤退後にも731による被害が発生したという事実にある。ある意味で、原爆症を患いながら
戦後も生きた被爆者、不発弾や地雷により怪我をしているベトナムや日本人(当然に沖縄も
含む)などに対するものと同等の危害が発生したわけである。現地におけるもっと早期の
聴き取りや、ソ連や朝鮮人に対する聴き取り(生きていたら)をしておくべきだった。東京
裁判で731を訴追せず、戦後間もない米軍による731関係者への調査でも人定実験や生体解剖
を行っていないとしている以上、アメリカが本件を掘り下げることは期待できない。調査
結果はハバロフスク裁判、中国による裁判上の証言と明確に異なるがいすれを信じるか、
資料の成立過程なども含めて判断しなければわからない。




悪魔の飽食―第七三一部隊の戦慄の全貌! (続) (角川文庫)
販売元: 角川書店

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 光文社カッパ・ノベルズで初版が出たとき(1981年)の衝撃はものすごかった。それまでごく部分的にしか知られていなかった旧日本軍の細菌戦部隊(七三一部隊)の概要が、これ(『悪魔の飽食シリーズ全三部作』)によってほぼ明らかにされ、一般読者にも知れわたることになったからだ。
  『第一部』は七三一部隊元隊員からの聞き取り調査、『ハバロフスク公判記録』、医学雑誌等に発表された七三一部隊の元上級隊員による論文、などをもとに書かれた。つづく第二部の『続・悪魔の飽食』では主としてアメリカの資料(「トンプソン・レポート」など)に基づいて著述され(この『第二部』の巻末にはアメリカ側の資料につての松村高夫氏による解説がついており、理解の助けになる)、最後の『第三部』では中国の現地調査に基づいて書かれている。すべて各文献資料やインタビュー等の信憑性を相互にチェックし、執筆された。これを「左翼のプロパガンダ」などと呼ぶことはできない。
 その後の研究の進展により、細菌戦部隊の人体実験、実戦の実態がよりいっそう明らかにされている。『続・悪魔の飽食』で「写真誤用問題」が発生したが、これについては『第三部』の最後の章で事実経過が報告されている。「写真誤用問題」のほか、部分的な訂正はいくつかあったが、内容の大枠について訂正をせまられることはなかった。歴史事実の解明に大きな進展をもたらした本書の価値は貴重である。
 本来なら歴史の空白を埋めるのは歴史学者の仕事と思うが、歴史学者だけがこれをなしうるというわけではない。本書は本多勝一『中国の旅』などとともに、作家やジャーナリストによって(聞き取り調査などの「オーラル・ヒストリー」の手法で)歴史の穴埋めが行われることのひとつの典型作品とも言える。




悪夢の北朝鮮―亡命船「ズ・ダン」号が伝える謎の国の実態 (カッパ・ブックス)
販売元: 光文社

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少し古い本ですが、北朝鮮での日常生活や筆者の経歴などから始まり、脱北するまでの過程が詳細に書かれています。北朝鮮での矛盾だらけの歴史教育や、医学の教科書(筆者は医者)の大半が主体思想について書かれていることなど、外国からでは分からないいろいろなことが分かります。
北朝鮮を知るには、この本がお薦めです。




アグネスの体験的国際交流論 (新コンパクト・シリーズ)
販売元: 日本放送出版協会

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アコロ―喰うものをくれ! (プレイボーイ写真文庫)
販売元: 集英社

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浅沼稲次郎―人間機関車 (人物文庫)
販売元: 学陽書房

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アメリカ合州国 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社出版局

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本多勝一のルポルタージュものの一冊です。高校の社会科の教師にすすめられて読んでみました。岩波文庫の翻訳文体に挑戦して挫折したものには驚きの分かりやすさです。読書の自信がつく本です。僕は受験勉強をしない言い訳に本多勝一の本を読みふけりました。本多勝一で読書生活の洗礼を受けるのは幸か不幸か。それはともかく本多勝一に興味があってまだこの本を読んでいない人にはおすすめです。




朝日新聞記者が書いた「アメリカ人が知らないアメリカ」 (講談社プラスアルファ文庫)
販売元: 講談社

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タイトルが大げさ。「朝日新聞記者」だとか書いてるだけで、何も本質を捉えていない。
本屋で立ち読みすれば、誰も買わない内容。




朝日新聞記者が書けなかったアメリカの大汚点 (講談社+α新書)
販売元: 講談社

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 いくら軽い読み物だとしても、主観的で説得力に乏しい浅はかな考察しかしないので、楽しくもなければためにもならない。「朝日新聞記者が書けなかった」って名乗っても、ケチをつけたがる所とケチのつけ方は、いかにも朝日新聞の記者らしい視点。くだけた語り口調も効果的なユーモアというより、ただ下品なだけでセンスを感じない。こんな内容なら「朝日新聞記者」を名乗って権威付けせず、アメリカ在住の一般邦人として書けば、騙された感もなくて被害もない。だからって面白くなることはないけれど。


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