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和書 529056 (87)



イギリス・カントリー四季物語―My Country Diary (講談社文庫)
販売元: 講談社

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 1994年に東京書籍から出た単行本の文庫化。
 ロンドン南東のケントに家を借り、数年間に渡った暮らした記録。ロンドン郊外の暮らしというものが生き生きと書かれており、楽しい一冊になっている。しかし、印象の薄い本であったことも確か。
 一応、四季の風物を取り上げているが、庭いじりとか動植物の様子とかがきっちりと書き分けられてはいない。4年間の暮らしから印象深い出来事をピックアップして記録しただけ。体系的な思考とか、イギリスの真実に迫るような部分はなく、軽く読み飛ばせる。気持ちの良い本ではある。
 面白いのは、ロンドンへの通勤電車の話や中古車の売買について。小ネタ集というところだろう。




イギリス貴族 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 イギリスの貴族について、全般的に紹介した良書。イギリス貴族の起源、生活、領地、教育、芸術との関わりなどが手際よくまとめられている。
 特に、20世紀以降の貴族の生活に触れられている点が面白い。王子であっても大学進学に試験が課されるようになったり、相続税が導入されたり、悪徳会社の役員になったり。
 現在の貴族は必ずしも贅沢な生活を続けているわけではないようだ。普通に働いたりしている。イギリスに旅行すれば、案外、身近なところで貴族を見かけるかも知れない。




イギリス気ままカレンダー (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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12ヶ月のそれぞれに、ロンドンを中心としたイギリス生活のエッセイを書いています。
アスコットやクリスマスのように季節そのものの話もあれば、関係ないけどその月にいれたってかんじの話もあり。
移民問題のような真面目な話もあることはあるけど、基本的にタブロイド記事をそのままもってきただけな雰囲気だった。
ファッションと称して王室ゴシップが相変わらず出てくるし。
正直興味のない話題ばかりでつまらない。
イギリスのゴシップに興味がある人ならおもしろく読めるのかもしれません。




イギリス交際考 (文春文庫 (232‐4))
販売元: 文芸春秋

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イギリスでの日常の生活から,歴史的背景・経済構造・人種差などなど「ホッホー」と納得いけました.この本の内容が,古さを感じないワケはまだ近代日本は若いはわかいいって事だとおもう.楽しく勉強になったので★4つ!




イギリス紳士のユーモア (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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タイトルとは異なり、「ユーモア」というよりも、イギリス紳士そのものの沿革と特徴を作者独自の視点で書き下ろした作品。まさに書き下ろしであるため、根拠となっている事実を適宜拾い上げながら、作者の生活体験を踏まえ、時に漫談調に語っている読み物である。

印象的だったのは、「無駄に時間を過ごすことこそ紳士の最高の贅沢」といった指摘や、「表面のダンディズムではなく、精神ダンディズムを目指すのが紳士」といった視点、それにイギリス人の真髄であるユーモアの重要性などはまさに正鵠を射た指摘だろう。

冷静さを欠かさず、常に悠揚迫らぬ態度でいる「英国紳士」の精神性とそのルーツについて、一つの視角を与えてくれる書である。
学術性が高いとはいえないが、類書にないテーマ設定と、読みやすさは評価できる。




イギリス紳士のユーモア (講談社現代新書 (1023))
販売元: 講談社

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作者もあとがきで書いてあるように、「イギリス紳士のユーモア」という題名であるが、ユーモアを中心に書かれている箇所は本の一章分である。他の章では、学校や生活環境といったイギリス紳士の育つ背景やライフスタイルについて書かれている。
私はこの本を読む前までは「イギリス紳士」を漠然としたイメージとしてしか捉えていなく、この一冊を読むことで、その具体的なイメージを得ることができた。それに加え、イギリスという国自体に対しても、教育や文化等を学べた。
決してイギリス紳士に特化せず、イギリスに旅行に行く人、留学に行く人にも興味深く読める本だと思う。




イギリス政治はおもしろい (PHP新書)
販売元: PHP研究所

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   民主主義政治制度と言えば、すぐ英国が例に挙げられるが、イギリスには正文法の憲法がない慣習法の国であることが示すように、その政治は、過去の苦難の歴史の残滓を継ぎ接ぎしたモザイクのような制度の上に立っている。

   この本は、ブレア政治を皮切りに、イギリスの民主主義、そして、その政治を、豊かなエピソードを交えながらかなり深く掘り下げて語っているが、タイトルに”おもしろい”とあるように、大衆受けする語り口で、本質論を外した読み物に終わってしまっている。

   現在を語るなら、”英国病”で瀕死の状態にあった英国経済を、ビッグバン等強引な政策で活性化し、再び、英国を、米仏露等と対等に渡り合う政治大国に押し上げたサッチャー政治を語るべきであろう。国益とは、一体何なのかを語って余りある。

   30数家族しか居住していない南極に近いフォークランド諸島が、アルゼンチンに占領されると、英王室の次男アンドリュー・ヨーク公を乗船させた艦隊を派遣し戦闘を構えて奪還したあのサッチャーが、ウインブルドン現象と言われて、英国金融界や名門メーカーが外資に支配されても、果敢に英国経済の復興を外資導入を図って実行した、これが、イギリスの現在の本当の政治である。(余談ながら、対極には、多数の国民が拉致されても何も言えない、そして、外資を恐れて、ハゲタカ・ファンドと呼ぶ国がある。)

   メイジャー首相の時に帰国したので、その後は良く知らないが、外国人の私に、一度、選挙の投票用紙が来たことがある。永住権があったからであろうか。何れにしろ、英国は、何か問題があった時にも、この国でこうなのだから仕方がない、と諦められる政治をしてくれる国であると思っている。

   




イギリスにおける労働者階級の状態―19世紀のロンドンとマンチェスター (上) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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イギリスにおける労働者階級の状態―19世紀のロンドンとマンチェスター〈下〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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イギリス・ニッポン 言わせてもらいまっせ (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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色々な意味で今回の著作が高尾さんの「頂点」だったと思います。イギリスでの日常に関する逸話がいつも通り面白いのは勿論ですが、これ以降、高尾さんが大きく取り上げるようになった「日本の戦争責任問題」「英国人捕虜」に関する記述内容と比較すると、この「言わせてもらいまっせ」での歴史に対する「バランス感覚」は一番「まとも」という感じです。

「英国人は、他国を蹂躙しても、敵から支配を受ける屈辱というものを知らない人々だ。だから、蹂躙された国々の痛みや悲しさが現実味を伴わない。しかし、自分たちがされた立場になると限りなく保障と謝罪を求める人たちである」と分析し、日本について小バカにしたような記事を書いた英国人新聞記者に対しては「戦闘員でもない市民、女、子供、老人しか残っていなかった街へ原爆を落としたことが正当化できるなら、捕虜にした敵国人兵士を残虐に扱ったことのほうが、戦時としてははるかにあり得ることだと私は考えますが、どうですか?」と問いかける。

しかし、この本以降「靖国神社はおかしい」となり、ホステス時代に客として店に来た元日本兵から聞いたという、フィリピンで「赤ん坊を銃剣で串刺しにした」「少女を教会に追い込んでレイプした」(こうした話は世間では「眉唾」或いは「与太話」と呼びますが)といった話が、検証や根拠が提示されることなく感情的に書き散らされ始めます。「日本兵の皆がやっていたことだ」と。

トピックによってはその断定的な物言いが小気味良く、それこそが高尾さんの魅力でもあったのですが。それにしても。


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