戻る

前ページ   次ページ

和書 529056 (124)



戦争犯罪とは何か (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






戦争論 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

戦争に関する基本的な捉え方を、現状に即して展開した本です。

展開された議論を、自分の立場から見た特定の政治的傾向
(「左」など)に帰着させ、その傾向を指す言葉から連想されがちな
(読者の)偏見を利用して、議論を無視させようと煽ったり、
戦争論の本に、細かい歴史記述を一方的に期待した上で、
お門違いの酷評をぶつけたりしている人がいますが、
そのような見方に、不当に影響されることなく、読んでもらいたいです。




ゼロエミッションと日本経済 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ゼルエミッション(廃棄物の無い)社会の構築の提言として
先進事例の屋久島の例や、環境に優しいビジネスに取り組む企業を紹介している。興味深かったのは、北海道の住宅メーカー木の城たいせつ、最近なにかと話題の日亜工業の青色LED。
また、企業のほかに、地域の環境の取り組みも紹介している。風力発電の立川町の話が興味深かった。
ただ、本書のタイトルと日本経済への結びつきが良くわからなかった

今、廃棄物(エミッション)をなくし、資源循環型社会をめざす「ゼロエミッション」構想が提唱されている。環境保全という地球規模の課題にこたえる経済システムとは何か。屋久島の実験をはじめ、「常識」の壁に挑む起業家たち、足元から実践する地域、方向転換を展望する企業など、最新の動向を報告して、新時代のイメージを提出する。




相対化の時代 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

冷戦終結後の国際政治では、パワー、イデオロギー、争点の
いずれにおいても相対化(多元化)がすすんだ。
また、それにともない国家と国際組織も相対化されてきた。
しかしその一方で、市場と市民社会だけは絶対化がすすんでいる。

このような前提のもと、筆者は次のように主張する。

市場と市民社会は対立関係にある。
そして、2つのうち選択すべき(より絶対的であらねばならないもの)は、
「人間の尊厳と平等な権利」を基礎とする市民社会である。

途中「疎外」や「ブルジョア社会」などといった違和感をおぼえる
言葉もいくつか出てくるが、基本的には80年代以降に展開された
公共性や市民社会論の文脈に沿っており、ここ(56頁)までは
大枠において同意できる。

しかし、それ以降がいただけない。

なぜなら、国際政治についても「人間の尊厳と平等な権利」や
「市民社会」を絶対的な基準として用いようとするからである。

そのような考えも“規範”理論としては存在するだろうが、
それはまさに「現実的ではない」という意味においてである。

にもかかわらず、筆者はその考えを沖縄の基地問題や核廃絶と
いった政策の分野に持ち込もうとする。

そこに本書(筆者)の大きな問題がある。





ソウルの風景―記憶と変貌 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

博覧強記という点では四方田氏にヒケをとらない坪内祐三氏が、
『新書百冊』(新潮新書)にて、本書を「最近の岩波新書で
ナンバーワン」と絶賛していた。

正直にいえば、評者はそこまでの評価をする自信がない。ほかに
もっと面白いラインナップがあるはずだとの立場である。

けれども、間違いなく「買い」の一冊である。そこは確信する。

ニューアカの旗手の一人だった著者の筆跡は、非常に乾いている。
熱情に心躍ることもないようだし、静かな情景描写、人物描写、
そしてある事象ごとの背景説明に紙幅が費やされる。基本的には
各章読みきり型。

その先に、右翼、左翼といった「立場」からみる隣国像とは異質の、
文字どおりの意味で等身大の韓国が見えてくる。日本大使館の前で
抗議する元慰安婦たちが、韓国でどのような位置に置かれているか
の描写は秀逸だし、光州事件からだいぶ経った今でも、知識人として
の責任(無力さ)に打ちひしがれている男性に関する描写もまた心を
打つ。そして政治的には、金大中大統領(当時)に対する反対勢力を
取り上げ、韓国に根強き「地域差別」の根深さを伝えている。

お隣の国だから仲良くしましょう、とのスローガンは、唱えるだけで
は空念仏に等しい。自分にとって「嫌だな」と思える点、受け入れがたい
点をじっくり見つめることから相互理解の芽が育つとすれば、そのとき
良き伴走者になってくれるのが、本書だと思う。






タイ―開発と民主主義 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

タイの政治経済を40年代から90年代初頭までまとめた本。クーデター実行、憲法制定(改正)、政党結成(集散)、選挙実施、議会政治の開始、安定期、(共産主義の脅威、学生運動の気運、政治家/軍人の汚職などによる)政治危機、そしてまたクーデター、というサイクルを40年代から何度も繰り返している歴史が、具体的かつ分かりやすく紹介されている。57年のクーデターで政権を掌握したサリット元帥による国家設計指針が、その後長い間強い影響力を持っていたという説明には、なるほどと思わされた。また、タイの政治において国王は無視できない存在だが、その国王がどう政治危機回避やクーデターの反対/黙認をしたかが分かるのも有益だった。「タム(social justice)」という社会通念があることも初めて知った。

紆余曲折の政治が続くなか、高い教育を受けた学生や留学生が優秀なテクノクラートになり、より安定した行政、国家開発、外交などが行えるようになっていった歴史的流れも理解しやすかった。本書の最後の部分は、80年代からの経済発展、産業構造の変化、輸出入品の割合変化など、経済発展について。圧倒的な農業依存国家が、どう農業以外の産業を活性化させてきているか、また農業にもビジネス主導のものや村落/仏教に基づいたものなど複数の方法が実施されていることが分かる。




体験ルポ 世界の高齢者福祉 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






体験ルポ 日本の高齢者福祉 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

これも私の専門から読まねばならない必読書です。本書の良い点は一言でいうと体験ルポとあるように、著者自らが、実際に施設に一利用者として入所体験して、実際におむつをあて、ベッドに臥床して過ごす、という体験を赤裸々に語っている点です。かねがね、思うのですが、福祉系の学校では、施設実習というのがあるのですが、あくまでも援助者の側の体験であり、利用者の立場で参加できる実習は聞いたことがないのです。しかし、著者が言うように、真に利用者の立場を理解する意味では、まず、利用者として施設体験してみる必要性がある、と思うのです。一日オムツをあてられて寝ているとどういう感じがするのか、とか。家族介護の意識の男女差も男性の私には実に反省させられる点でした。この書もそういう意味で介護にたずさわる人間は必読です。




太平洋の非核化構想 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






多文化世界 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 本書の読後感は以下二点である。

 一点目。本書の前半部分に説明されている 世界の多文化 に関しては大変解りやすく勉強になった。家にある哲学辞書や ネットで 出てくる内容を調べながら読み進めたものだ。特に宗教に関しては 不勉強であったので 今回本書を読みながら キリスト教の「多文化」を若干にせよ 知ることが出来て 大変幸せであった。
 その意味で 本書はみんなに推薦できる一冊かと思う。

 二点目。本書の後半部分に説明されている「ソフトパワー」に関しては 勉強になると共に著者が志向する「方向性」には 違和感を持った。

 ハードパワーに対し ソフトパワーの存在と力を紹介している部分は引き続き大変参考になった。
 但し 著者がソフトパワー論者の代表者とするナイに関し「アメリカの世界戦略を考える国際政治学者」という表現で 要はソフトパワーを 「特定国の世界戦略に使うパワー」とすべきではないという方向性を出している点には疑問が残った。

 有史以来 現在に至るまで人間の歴史はパワーゲームの歴史であったと思う。それは国家から始まり 家庭に至るまで 人間が住む至る所で起こっている現実だ。
 ナイの主張は その現実を踏まえて 国益を増すためのソフトパワーという路線を出しているわけだが 著者はそれを否定している。
 読んでいる限り「パワーゲームと訣別した人間」という一種のユートピアを志向する中で著者なりの ソフトパワー=文化の力 を語っている。

 問題は その著者の前提がいささか楽観的に過ぎないかという点だ。僕は 今までの歴史とそれ以上に「今この瞬間の自分自身」を考えてみると 正直 楽観論には与しない。それゆえ後半部分が「甘美すぎる」ような気もするのだ。
 勿論将来 人間がパワーゲームを卒業するという可能性は否定しない。但し それが明日なのかと言われると否定する。
 それは現在の地球のサステイナビリティーまで視野に入れた人間の「思想・哲学」のコペルニクス的転向が必要な話だと思うのだ。

 


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ