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和書 529056 (123)



スパイの世界 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

小学生のころからスパイ好きです。
久々に読みました、スパイの話。

アメリカ、イギリスが主ですが、KGBの様子、陸軍中野学校についても触れられています。
著者の膨大な知識に圧倒されます。
スパイ小説、作家もフォローされています。
スパイ好きなら楽しく読める1冊。
大人向けのこういったお手軽本がありそうで、なかったように思います。




政治改革 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 「改革」という言葉が、古いものの批判の上に新しい原理や制度を作り出すというよりは、政治家の人気取りや延命のために使われてきたと考える、1958年生まれの行政学者が、金丸信逮捕直後の1993年に書いた本。腐敗防止のための政治改革は、構造的な改革でなければならない。腐敗の原因は、政策的要因(福祉国家における中央への権限集中と、官僚の裁量の大きさ)、行政的要因(情報公開の不備、行政指導の文書化の不備、自民党と官僚の癒着)、政治的要因(自民党の一党支配と野党の「無化」、政治家個人を基礎単位とする政党構造)であり、また責任追及の不徹底を帰結する制度上の空白(政党内の汚職は追及できない)である(腐敗自体は他国にもある)。また、日本の議会がイギリス型の議院内閣制議会とアメリカ型の大統領制下の議会との折衷であることから生じる混乱も分析されている。それに対する対策としては、資格試験型政策(市場メカニズムの活用、基準の明確化)、法化(法律補助、行政手続法、政党一般の規制法と政権与党の規制法など)、議会によるチェック機能の強化、対抗政党の創出(と従来の議会慣行の修正)とそのハンデを補う為の人為的な仕組みの創出、政治家と国民との適切な距離のとり方、比例代表制選挙と両院の権限分担の見直し、地方分権、情報公開、議員の任期制限、有権者登録制、選挙運動規制の緩和、政治参加のための休暇保証と兼職緩和、国会の会期限定の廃止、野党側質問時間の延長、与野党の双方向的議論、議員立法の重視、議員の国政調査権、政策秘書の活用、連座制強化、使途不明金の透明化、公的監査、具体的な使途に即した政党に対する公費助成、ネットワーク型組織の活性化、政党横断的な集まり等が挙げられている。幾つかの要因の変化や議会内勢力関係の変動が見られるが、本書の基本的な主張はいまなお通用するように思う(すべての提言に賛成かどうかは別)。

                      




政治・行政の考え方 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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政治献金―実態と論理 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 「政治にはカネがかかる」とはよく聞く話だが、それが具体的に何なのかを知る上で勉強になった。
 加えて、なぜカネがかかるか、献金の歴史はどうか、外国では政治資金をどう規制するか、企業献金にまつわる裁判など、情報は多い。
 やや筆の進め方に枝葉が多く、話の本筋がわかりにくく感じるところもある。しかし慎重に読めば体系立てて書かれていることがわかる。
 国際比較のところは、詳細に検討したらそれだけで一冊本が書けそうな内容に思えた。筆者は米仏に倣って、日本でも独立した行政組織による政治資金管理を行うことを唱えている。それではなぜ、米仏でそうした制度ができて日本でできなかったのだろうか。
 最後に、新書は新書でも硬派な部類に入るので、気軽な読み物では断じてない。腰を据えて勉強するための本だろう。




政治とカネ (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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政治家の票集めの実態・カネ集めの実態・政治資金規正法の抜け穴――。これらの事柄が、この本では冷静な筆致で解説されています。日本政治の現状に問題意識を持っている人が読めば、必ずや参考になると思います。




政治家の条件―イギリス、EC、日本 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 1923年生まれの経済学者が、ヴェーバーの『職業としての政治』を手がかりとして、信念過剰なサッチャーと無信念の海部首相を比較しつつ、あるべき政治家の条件について論じた、前著『サッチャー時代のイギリス』の結末編に当たる1991年刊行の新書本。第一章では、サッチャーがその「非英国的」な不寛容により保守党内分裂を激化させ、金持ち優遇の人頭税や警官の暴力化、イギリス産業の低レベルでの均衡を引き起こし、結局湾岸危機の下でメージャーに呆気なく交代した経緯が述べられる。第二章では、サッチャー辞任の背景に、「民族国家」が時代に合わなくなり「ヨーロッパ合衆国」が要請されている状況があったことが指摘される(労働党の再編にも言及)。ここで前著の一国史的な見方がやや是正されている。第三章では著者なりに基本用語(信念倫理、責任倫理、釣り合い感覚)の訳語を確定しつつ、ヴェーバーの上記講演を手がかりに、スポイルズ(戦果分与)制を批判し、政治家が事実に即すということをあくまでも基本として、絶えず信念倫理と責任倫理のバランスをとるべきこと、民主主義のためには一定の経済的損失を耐え忍ぶべきであること(民主主義のコスト)、反イデオロギー的な金権政治をなくすために長期的イデオロギーと中・短期的マニフェストに基づく近代政党を作るべきこと、政党の官僚化という事実に抵抗するために絶えず政治家は事実と論理を勉強すべきこと等が提言されている。最後に第四章では、前章を踏まえて信念と論理力のない日本の政治家や、政・官・財の癒着構造(1970年代に変質しつつ持続)が批判され、その対策として官僚対策と小選挙区制導入が、更に北東アジア共同体論や、対ソ軍事国防から平和主義的な対米経済国防への転換が提言される。英国をモデルとしている点や個々の分析にやや違和感を感じるものの、その自民党観を始めとして、面白い分析が多々ある。

                      




世界政治をどう見るか (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 1942年に生まれた国際政治学者が、諸外国に出かけた際の経験をも交えつつ、冷戦後の世界政治のあるべき方向性について論じた、1993年刊行の本。冷戦崩壊は、軍事費が経済を圧迫したことによる二大超大国の弱体化と1970年代以来の多極化・多中心化、地域統合の深化と民族紛争の多発に見られる国家中心主義の破綻を伴っていた。したがって、今やパワー・ポリティクスに基づくリアリズムが批判されねばならない。それは主権国家間の紛争状況を中心として立てられたモデルであり、その国家中心主義ゆえに市民の英知(NGOなど)や国内の諸問題を軽視する傾向があり、また紛争を前提とするがゆえに現状肯定や軍事中心に傾きがちであり、国際社会の相互依存・共存を捨象しがちである。特に勢力均衡論への本書の批判(第二章)や富のギャップについての分析(138〜144頁)は興味深い。以上の分析を踏まえ、著者が提言するのは、道義的な視点を謙虚に打ち出せるネーションづくり、予防外交や平和的国際貢献の重視、地域的安全保障の枠組みづくり(二国間同盟から多国間主義へ)、兵器売買の抑止、さまざまなレベルでの国際化等である。分析や展望にやや楽観的な傾向が見られるものの、1993年時点でこれだけの提言をしていることは、きちんと評価されるべきだろう。真のリアリズムとは、現実との厳しい緊張関係を保った上で、リベラリズムやアイディアリズムとの厳しい対話を重ねることから生まれるという著者の立場は全く正しい。私見ナは、本書の国際政治学的分析を多国籍企業の展開という国際経済学と連結することが望ましい。





戦後政治の崩壊―デモクラシーはどこへゆくか (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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「大蔵省支配の終焉」(岩波書店)など、山口教授による国内政治の政治学的分析には以前から一目置いています。ただ彼の少々硬直的な憲法に関する立論には、様々な国際情勢の変化もあり、多少の違和感はどうも否めません。また、残念なことに、今回の著書では保守系2-3世議員に対する批判が感情的に出ており、訳の判らない「風」だけで当選したパッパラ議員より大分マシな上、庶民の感情を共有する2-3世議員がいることが看過されている。いずれにしても能力のある良質な議員、当選することのみしか興味の無い悪質な議員を選ぶのも我々国民ですし、「選挙制度が曲がっている...」と技術的な言い訳はほどほどに、憲法で言われる主権者たる国民に対する批判と、政治運動を(少なくても理念的)に主導するくらいの迫力が知識人には欲しい。大衆批判ができない知識人には、最後で「逃げる」匂いがして仕方が無い。教授は、筆者と同世代でもあり、期待しているだけにシャープでしかも深みのある政治批評を待っています。




戦後政治史 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 学校教育ではほとんど学ぶことのない(何でだろう?)戦後の政治の流れを、衆参選挙と自民や社会党の党首選を軸にして概括的に語った良書です。現代の日本(永田町)政治がなぜこのようになっているのか、政治とは名ばかりの派閥争いはどのようにして続いてきたのか。戦後政治の知識がポッカリ欠けてしまっている人はこの本から政治に興味をもたれるといいと思います。学者ではなく現場の新聞記者が書いているところがこの本の成功の理由のような気がします。要するに知識人が権力者を見下す、という余計な視点がない。それでいてその平明な新聞記者らしい文章の中に、結果的に日本政治理論の陳腐さが伝わってくるのです。これを読んでから新聞の政治欄を読むとけっこう変わりますよ。




戦後政治史 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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戦後政治史を学ぶ上での第一の入門書、
学生の必読書として知られる1995年版を2004年に増補した版。
石川氏が闘病中だったために(刊行直前に逝去)
山口二郎北大教授が増補分を担当している。

データを駆使した分析は定評のあるところで読んでいて非常にスリリング、
政界の権力闘争がまるで大河ドラマのように次々と展開して行き、
思わず引き込まれる。
ところが、山口大先生の執筆箇所に差し掛かると状況は激変する。
まるでなんばで新喜劇見てはるような感じですわ、ガクーっときますねん攻撃だ。
とにかく言うこと書くことすべてが的外れ、はずしまくりで脱力すること請け合いである。
圧巻は末尾、〆の箇所、
「小泉ブームは完全に終わった」
「2007年までは国政選挙を行う必要がなく、それまで小泉政権は安泰だが、
自民党にとってつかの間の、そして最後の安定でしかあるまい」
繰り返すが、この増補版が書かれたのは2004年である。
その後の政局は皆さんご存知のとおり。
おそらく石川氏も天国で呆れ返っておられることだろう。
岩波版新喜劇を楽しみたい方にはこの増補版を薦めるが、
真面目に政治を勉強したい方は、面倒でも1995年の旧版を買いましょう。


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