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和書 529056 (218)



キケロ (文庫クセジュ)
販売元: 白水社

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 古代ローマ史と言えば、塩野七生氏による「ローマ人の物語」でカエサル中心のローマ史が未だに主流にあるのが実情ですが、それに対する対抗軸として、共和派の文人政治家キケローの評伝を日本語訳したのがこの書物です。

 この本は、若い頃にギリシャに渡って哲学や弁論術を身につけてローマで数々の名弁護をしたことでローマ政界に進出し、「名誉の階梯」と呼ばれる出世コースを順調に進んでいって最年少で最高位であるコンスル(執政官)に上り詰めた前半生。そして、コンスル時代に起こった「カティリーナの陰謀」に対して、越権行為で首謀者を死刑にしたことから、護民官クロディウスの恨みを買って国外追放処分を受け、そして危険地帯キリキア総督の地位を不承不承に引き受けたり、独裁者カエサルに対しては内心忸怩たる思いで「賞賛」の演説をせざるを得なくなったり、そしてカエサル暗殺後にアントニウスを完膚なきまでに批判した事で、アントニウスの刺客に襲われて最期を迎えるといった、波乱万丈の後半生という2部構成が採られています。

 それらの2部構成でキケローの生涯を紹介した後、共和政を擁護し、市民の正当なる権利を確認する為に闘ってきた記録ともいえる、彼の政治及び裁判での弁論集、そして特に波乱万丈な後半生で産み出された様々な哲学書や政治哲学関係の書物が近代のヨーロッパに多大な影響を与えていることをこの本は指摘します。

 カエサル一辺倒のローマ史に飽きたりない方や、自由の為の武器として使いたい方、そしてヨーロッパの精神を知る為に使いたい方、そして西欧文明を特徴付ける「言葉の愉しみ」を味わいたい方々には、これを身を以って体現するキケローの評伝をお読みになるのがいいでしょう。




機甲入門―機械化部隊徹底研究 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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まずこの本を手に取ることをお勧めする。
日本で軍と呼ばれた組織(自衛隊は軍隊ではないので掲載されていませんw)が装備したほぼすべての車輌に関する開発史を中心とした微に入り細を穿った本である。現状日本軍の兵器資料中市販のものでは図版も多く最高といっていいであろう。

写真資料については文庫本ゆえにいささか鮮明さなどで弱いが、大概はネット検索で一発ポンであるしそれがいやならビジュアル面で優れたB4版の日本軍兵器資料集がいくつかあるのでそれをあたればよい。

ここから技術に対する知識をさらに深めたければ国立公文書館のアーカイブを、運用について知りたければ元兵士の戦記モノや国会図書館のネットアーカイブで各種操典(軍のマニュアル)その他を読めばよいであろう。

とにかく、「まずここから」といった本である。




帰国子女―逆カルチュア・ショックの波紋 (中公新書)
販売元: 中央公論社

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気質に見合った人の伸ばし方 (教育新書)
販売元: 明治図書出版

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奇襲はなぜ成功するのか―身に迫る“不意打ち”への対処を考える (PHP文庫)
販売元: PHP研究所

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北一輝論 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 北一輝という名前は 最近読む機会があった大川周明関係でよく聞いたので 今回本書を読む機会を得た。

 226事件の精神的主導者と聞いていた北一輝である。但し それで片づけられて来ただけだったということを本書を通じて痛感した。
 これは歴史教育にも問題があると思うが 中学ー高校の日本史で 明治以降の歴史を扱う時間と 何より熱意が欠けているような気がする。勿論 縄文土器や藤原時代は大切なのだと思うが 今 この時代に繋がる「歴史」とは そのかなりの部分が明治維新以降ではないかと思う。その割には その部分を教えようという雰囲気が余りにないのではと思う。
 この北一輝も その一つの例だ。せいぜい「右翼の理論家」程度の認識しか持っていなかった僕としては 北が天皇機関説の彼方に 新しい時代を見ていたことは全く知らなかった。その点を今回知っただけでも 実りある読書になったと思う。

 本書で描かれる北一輝は 著者の思い入れというフィルターを通して見える姿であり それが正しいかどうかの判断材料は 今の僕にはない。但し これで非常に北という方には興味を覚えた。大川周明でも同じことを思うのだが 今までに貼られてきたレッテルは 一度剥がして その下に何があるのかを確かめるべきだ。北一輝に関しても 誠にそう思った次第だ。




北の事件簿 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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北朝鮮裏切られた楽土 (講談社+α文庫)
販売元: 講談社

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北朝鮮 哀しい断末魔 (ワニ文庫)
販売元: ベストセラーズ

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北朝鮮が分かる本 (ヘッドラインシリーズ (No.1))
販売元: たちばな出版

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