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和書 529056 (339)



殺人博士からの挑戦状―完全犯罪のトリックを見破る (ワニ文庫)
販売元: ベストセラーズ

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佐藤内閣回想 (中公新書)
販売元: 中央公論社

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里山再生 (新書y)
販売元: 洋泉社

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現在の里山の危機的状況を多角的に論じている。
「里山」の定義の難しさを指摘していて、林業を行なわない様な雑木林の山等を里山と考えて良いようだ。
おそらく里山再生のための解決策は「手入れ」だと言う事だろう。これは養老孟司先生の考えと全く同じであり、ただ自然を守る(放っておく)のではなく人間が積極的に利用することにより生物の多様性を維持した自然と共存するというスタンスだ。
ただ、素人には?と思う記述がある。
無農薬野菜には、そんな天然の毒性物質が沢山分泌している可能性がある。セイヨウミツバチは野生化する心配はない(交雑の可能性は?)。等々。また断定調な文章と推定調な文章があり、出来れば論文等を引用してその根拠を示していただくと理解が進むと思う。ゴルフ場における自然の変遷を述べるのには研究データは引用しているのだから。
また明らかにおかしな記述としては、「花粉を吸い込むと、血清中の免疫グロブリンEが抗体を作り。。。。。」とあるが。血清とは血液を遠心分離して得られる上清部分であり、免疫グロブリンE自体が抗体の一種である。




サハリン棄民―戦後責任の点景 (中公新書)
販売元: 中央公論社

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 1946年に生まれ、1976年以来サハリン残留朝鮮人帰還運動に関わってきた、著名な国際法研究者が、問題が一段落した後1992年に刊行した本。戦前・戦中に炭坑資源開発のためサハリン(樺太)に渡った労働者の中には、強制的・半強制的に募集・連行された主として南部(韓国)出身の朝鮮人が数万人いた。彼らは大日本帝国臣民として動員されたにもかかわらず、戦後の引き揚げの際には日本国籍を一方的に剥奪され、ソ連領となった現地に置き去りにされた。日本は自己の責任に無自覚で、露骨な血統主義に基づき日本国民のみに入国を許した。他方ソ連は戦争による国土の疲弊や外交的配慮により彼らの韓国帰還に消極的であり、北朝鮮は敵国への送還に猛反対していた。韓国も自国の貧困、ソ連との国交の欠如に加え、責任の所在や送還費用をめぐる日本政府との対立ゆえに、サハリン残留者を事実上放置した。こうしてサハリン残留者は、長らく東西冷戦の犠牲にされ、家族との面会も帰国もかなわないまま、多くは無国籍者として過ごさざるを得なくなったのである。例外的に日本への引き揚げを許された朝鮮人の中から、同胞のできるだけ早期の帰国を求める運動が生じ、1970年代になってようやく日本の市民運動・自民党政権・民社党政治家等との連携が実現したが、日本人の多くは左右を問わずこの問題を他人事と見なしており、また北朝鮮・ソ連は頑なに送還を拒否した。1975年樺太残留者帰還請求訴訟が提訴された後、日韓政府の対応は軟化し、韓国の留守家族の運動、ソ連・北朝鮮の誤解を解く活動、超党派の議員懇談会の結成等が行われ、またソ連でのペレストロイカの進展により、1990年ついにサハリン−韓国間の直行便による帰国が実現した。著者は冷戦下の各国政府の酷薄さを批判しつつ、特に日本政府の戦後責任に関する不作為の積み重ねに厳しく警鐘を鳴らしている。





砂漠化防止への挑戦―緑の再生にかける夢 (中公新書)
販売元: 中央公論社

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砂漠の緑化とは、既に砂漠化した場所、例えばサハラ砂漠のような場所に緑を育てるということをイメージしがちである。

作者は言う。砂漠の緑化とはそのようなことを言うのでは無く、砂漠化しそうな地域、砂漠より緑がある地域の緑を増やして行くことであるということを。

そして、砂漠化する原因は人間活動で自然回復力が妨げられることにより発生するが、それ故に緑化は管理されていなければ成功することは困難である。

しかしながら、人間生活を考えていない管理・規制では上手くいかない。そこで、共生を考えて砂漠化防止をしていくのが、作者らの挑戦である。




差別とハンセン病 「柊の垣根」は今も (平凡社新書)
販売元: 平凡社

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1960年代の後半に、インドのアグラの近くの”インド救ライセンター”を何度か訪問したことがあり、この作品にも出てくる宮崎松記医師やそこで働く日本人の看護婦の人たちに、あったことがありました。もう、どんな話をその場で聞いたのかすっかり忘れてしまいましたが、子供ながらに、なぜ日本人がインドまで出かけてきてこのような活動をしていたのかは、小さな疑問として頭の片隅に残っていました。しかしながら、この問題の日本での歴史的な経緯については、最近まで、まったく知らないままでした。この作品は、この問題に対するジャーナリストによって書かれたルポルタージュです。前半はあるケース・スタディを中心としており、なんと戦前から現在までの60年以上にわたる、一人の元患者の軌跡がフォローされています。後半は資料編となっており、検証会議報告書のまとめとなっております。病気自体の性格が医学的に解明され、特効薬もできた戦後以降も、なぜ隔離を前提とした法律が最近まで残されてきたのかという大失態に対する全体像を得ることができます。




差別の民俗学 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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まだ学問が政治的な力を持っていた時代。赤松は、既存の民俗学(柳田民俗学)が排除したものを3つあげる。それが、性、差別、犯罪である。
差別という繊細にして野蛮、秘匿されやすいわりには普遍的な命題に対し、著者は一層繊細なアプローチを心がけている。
「常民」や「民主化」「近代化」といったキーワードによって物事を単純化して、問題を隠蔽することに警鐘を鳴らす。
事態の多様性を損ねずに受容し、複雑な認知をすれば、上下に短絡に差別可能にする境界線は曖昧になるのだ。
万能で安易で簡単な処方箋など存在しないのだ。そうやって丹念に、臨床的に個なるものを見つめていくしか。

農村社会を革命する時代に、なぜ民俗学だったのか。
赤松の著作は、民俗学に見せかけて革命運動史になっている。むしろ、運動の身を隠す仮衣としとの民俗学という面さえ見える。仮の身の行商であり、行商という仮面の聞き取り調査。
著者も書いているとおり、その時代を生きていない私には、私と同時代の人が想像して描く戦前より、実感がわかないほどはるかに遠い世界の様相だった。




彷徨(さまよ)えるユダヤ人 (レグルス文庫)
販売元: 第三文明社

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レオン・ポリアコフの『反ユダヤ主義の歴史』が筑摩書房から刊行され話題になっているようだ。いまや総合版元として商売も大変だろうに、こういう良書を刊行する同社に尊敬措くあたわざるといった感銘を受ける。実に立派である。
それはさておき、石上のレグルス文庫版は日本語で書かれたユダヤ文化論の先駆けであり、太宰治と弘前高校で同窓だったという伝説の作家の渾身の名著。大書店の棚にはまだ残っているケースがあり、ユダヤ文化に興味を持つものは取り敢えず必読の1冊、見つけたら迷わず購入されんことを。
自身の体験を枕に語り始めながら、ユダヤ教とユダヤ民族について論じて、これほど透徹した文章は未だお目にかかっていない。知見としては今や通用しないものもあるのかも知れないが、ドイッチャーの『非ユダヤ的ユダヤ人』やサルトル『ユダヤ人』などと共に、新書がリードしてきたユダヤもの名著の古典である。最近では鈴木輝二『ユダヤ・エリート』(中公新書)がアメリカのユダヤ人を扱い「亡命者のアメリカ史」として興味深い。




サムライの挫折
販売元: 三幸社

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査問 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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本書が興味深いのは、「新日和見主義批判」についての具体的叙述にとどまらず、その根本原因を60年代から70年代にかけての日本社会の変貌に見いだしているところだ。60年代は、学生・大衆の「自然発生的」力を背景とした運動が広がりをみせた。それは共産党系の運動にも当てはまり、議会での議席は一桁を超えることはなくとも、60年代半ばの全学連再建過程の闘いや労働運動こそが、共産党の「魂」であった。
しかし、70年代に入り、こうした「自然発生性」は大きく陰りを見せる。運動は全般的に交替し、75年のスト権ストにみられるように、労働組合運動と一般大衆との乖離は激しくなっていく。革新自治体は叢生し、共産党の議席は飛躍的に増大していった。しかしその過程のなかで共産党は「議会主義」へと傾斜していく。こうした共産党の方向転換のなかで、この「事件」は起きたのだ。50年代の革命運動家での苛烈な査問と、70年代における査問の質の違いも、こうした背景の違いに規定されていると思われる。
こうした運動の質的転換という視角から、ここの「事件」を捉えているという点に、当事者的な怒りを禁欲しつつ、自己史と社会史を客観的に論じようと努める著者の誠実さがあらわれている。


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