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和書 529056 (387)



自爆テロリストの正体 (新潮新書)
販売元: 新潮社

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・敬虔なイスラム教徒が自爆テロに走る
・貧困のどん底にあるイスラム教徒が自爆テロに走る
といったステレオタイプを否定しており、
 そこそこの教育を受けたものの、その後社会で進むべき道を見失った人たちが、自爆テロに走る
との説が述べられています。つまり、劣等感が人を自爆テロに走らせる、と。

日本での、新興宗教、マルチ商法、自己啓発セミナーの被害と似ているとの事です。

ズル賢い大人が、自分を見失った若者たちを操作している構図。自爆テロに若者を走らせるズル賢い大人は、DVDや本を売って稼いでるとの事です。

古今東西いつの世でもいるんだろうけど、「大義」って言葉を軽々しく使って、まわりを巻き込んで、自らの目先の利益に利用する連中は、許せんなあと思いました。騙される方も悪いんだろうけど。





自閉症の子を持って (新潮新書)
販売元: 新潮社

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このごろはテレビなどで解説されたりして、だいぶ自閉症も市民権を得てきたなぁと思うのですが、自分の子がそうであるとカミングアウトするには、まだまだ勇気の必要な日本社会でもあるわけです。それを本のタイトルにした著者の勇気には、まず拍手をおくります。自閉症に関する「医学的な」解説は他書に譲るとして、この本には、自分の子が「あれ?くせが強い?」と感じた瞬間から、社会のあちこちで不条理な思いをし、これからどうやって生きて行こうか?という答を考えて行く過程の、1人の平凡な(失礼?)父親が出会うさまざまな苦悩と決断が書いてあります。疲れと焦燥から我が子を折檻してしまうあたり、世間の厳しさを知ってるお父さんならではの人情でしょうし、それを敢えて文章にしてしまうのはジャーナリストの使命感でしょうか。世の中には「障害者」と知ったとたんに目つきを変える人達もまだまだいて、必死な親が選択する前途は様々なのですが、でも、どのような途であれ、前向きに希望を持って生きたい、という気持ちには共鳴できますよね。「くせ」を抱える本人達を説明した本は多くなりましたが、世間の中で、親の立場の人達がどのように生きているか、という部分を語った本はそんなに多くないですね。そのような意味で、新書からの1冊、有意義な一冊だと思います。




ジャンケン文明論 (新潮新書)
販売元: 新潮社

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絶対的な勝ち手はない、一人では出来ない、道具がいらない・・・子供の頃から慣れ親しんだジャンケンは、僕たち日本人、中国人、韓国(朝鮮)人の哲学や生き方を体現しているという。

2つの異なるものを対立するものとしてとらえるのではなく、「Aであり、また、Bでもある」として捉えるアジアの思想。誰もが勝者となり得て、決定的な敗者を生まない社会。こうしたアジアの思想が、「裏か表か」というコイントスに象徴される西洋文明との対比で語られており興味深い。

対立でなく共生、抗争でなく循環、排斥でなく融和。
米国主導の現代の国際政治では「力の論理」が秩序維持の最良の政策であることが強調されますが、ジャンケンの論理のようにもっとしなやかな共生の論理こそが必要とされていると感じます。

文明論として、また、ジャンケンを巡る雑学としても非常に楽しめる一冊。




仁義なき英国タブロイド伝説 (新潮新書)
販売元: 新潮社

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ニュースで「イギリスの大衆紙○○では・・・」と記事が紹介されることがあるが、その大衆紙がここでいうタブロイド紙のこと。そのタブロイド紙の歴史やスクープ・誤報、世論や政府を動かした実際の記事をわかりやすく解説した一冊。実におもしろく読むことができた。

潜入取材、隠し撮り、やらせetc。売り上げを伸ばすためなら何でもやる英国タブロイド紙。タブロイド紙の精神は元ディリーミラー編集長の言葉「まず、記事にする。そして批判を受ける」、これに尽きるのだろう。

著者の推測によると英国民の80%がタブロイド紙が好きなのだそうだ。また、著者は、この世界は「読んでもちっとも賢くならないが面白くてやめられない」とも記している。

タブロイド紙で売り上げ1位を誇る「サン」の発行部数が300万部であるのに対し、高級紙と称される一般紙の売り上げ1位の「デイリー・テレグラフ」の発行部数が80万部に過ぎないのだそうだ。イギリスでは大衆紙の方が多くの人に読まれているということは、なんとなく知っていたがこれ程の差があるのは正直驚いた。そんなタブロイド紙の影響は大きく、時には世論を動かし、時には政府をも動かしてしまうのだから、ある意味恐ろしい気がする。

日本に置き換えると、朝日・読売等よりも東スポ(僕は東スポの愛読者)の方が圧倒的に支持されているということなのか?と思ったりもしたのだが、東スポは笑いを誘っても世論や政府を動かすということはないんだよな。もっとも東スポがそんなことを考えているわけもないか・・・。





政治の数字―日本一腹が立つデータブック (新潮新書)
販売元: 新潮社

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例えばこういう数字。
・2001年、ハローワークを通じて失業給付を受け取った国家公務員退職者は3617人。
公務員は雇用保険に加入していないので、その失業給付の財源は一般会計である。

・社保庁が24ページの「ウォーキング・ハンドブック」を購入したが、制作にあたって5人の職員に437万円の監修料が払われた。
業者に冊子を作らせ、監修料が個人にキックバックされる仕組み。過去5年で6億円。

前半は数字を使って官僚、政治家批判。「日本一腹が立つデータブック」と宣言した割には、後半はややネタ切れか、トーンダウンして数字を使った議会制度の解説。
知ってどんな意味があるの?と思う数字もあるが、いくつかの数字は意外であり勉強になった。

難を言えば、
・数字がたくさん登場する本なのに縦書きなのでかなり読みづらい。例えば「2007万2437円」は一文字ずつ縦に並んでいて、そういう数字が続くので疲れる。
・50箇くらいの章があり、冒頭に数字が出てきて、本文を読まないと何の数字か分からず、縦書きと合わせて少しストレスを感じる。軽い読み物なら、最初に説明してほしい。





政党崩壊―永田町の失われた十年 (新潮新書)
販売元: 新潮社

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自民、新進、太陽、民政、民主と、5つの政党の事務局で働き、うちいくつかの党では事務局長まで勤めたという経歴を持つ著者が、細川政権誕生以降の日本の政治状況について編年体で整理した本で、ここ10年の日本政治史を手っ取り早くおさらいするための資料としては、手際よくまとまっていると思います。

ただ、現在の政治状況に対する著者自身の分析には、それほど新味は感じられませんし、また、読者が著者の経歴から期待するような、現場のウラ話的なものとか、そこまでいかなくても、現場の雰囲気を伝える生の声みたいなものも、意外と描かれていないので、そのへんが少々物足りなく思いました。

まあ、書けなかったのか、それとも、わざと書かなかったのかは、判然としませんが。




立ち上がれ日本人 (新潮新書)
販売元: 新潮社

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アセアン諸国は90年代後半の通貨危機の際にIMFに支援を求めましたが、マハティール氏はマレーシアを自前で建て直しました。自国民の利益を鑑みて行われた決定でした。このような決定が出来る人物はなかなかないのではないでしょうか。マハティール氏の日本への最近の苦言は傾聴に値します。




団塊老人 (新潮新書)
販売元: 新潮社

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年金を含む団魂問題ではなく、団魂世代の著者が同世代へ生き方を指南した。
世代が異なると、こういうことを発言しなあかん価値観に慄きます。




中傷と陰謀 アメリカ大統領選狂騒史 (新潮新書)
販売元: 新潮社

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ケネディから始まったテレビ討論は、メディアを駆使した壮大なネガティブ・キャンペーンの始まりでもあった――
大統領選につきものの情報戦略や情報操作に焦点を当て、その失敗と成功がドキュメンタリータッチで語られていきます。

2008年、民主党の大統領候補者を決めるオバマVSクリントンで再注目されたネガティブ・キャンペーンも、本書を読んだ後ではその位置づけに妙に納得させられました。
本来一国の長を決める選挙戦とは、このように一年近くかけ用意周到に練られるべきであり、ブッシュの時代だけで4人もの首相が誕生する(というか、誕生できてしまう)日本は体制を考え直したほうが良いのでは、と思ってしまうのは私だけでしょうか?

そこまでして選ばれた大統領がブッシュって…(苦笑)という疑問は残りますが、
本書は大統領に相応しい人物評論ではなく、あくまで選挙戦略分析であり、
ことこれに関してはブッシュの無能さが必ずしも裏目に出ていない(むしろ救われた)事実もわかって、非常に興味深いです。




中東 迷走の百年史 (新潮新書)
販売元: 新潮社

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中東、イスラム圏などというと、ひとまとめにして概説する本が多い中、実は各地の温度差、文化性、歴史からたどる現状の問題などは多様だ。すべて一緒くたにしたら、到底理解できないのだが、この本は大変明快に各国事情を解説してくれるのでありがたい。また、東アフリカ、マグレブ3国などは、なかなかこういう本で取り上げられない地域なので、情報として嬉しい。
また、各章がシンプルな構成で、読みやすいので、「各地各エリアの基本的な問題」がすっきりと理解できる。大変勉強になった。
イスラームをめぐる諸情勢が「いまいちすっきりわからん?!」とお悩みの方は、是非一冊どうぞ。


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