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和書 536082 (35)



地球を抱きしめたい (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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 1986年に教育社から出た単行本『ニカラグア密航計画』の改題・文庫化。
 著者はアメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、アジアを長年に渡って放浪した人物。その経験を生かして小説家になったという。本書は放浪時代の思い出を断片的に書きとめたもの。しかし、一般の貧乏旅行者とは旅の凄さが違う。なにしろ、旅の最後にはゲリラに加わってニカラグアに密航してしまうのである。
 途中まではバラバラの話ばかりだ。アフリカで危険な目にあったこと、ヨーロッパの冷たさ、アメリカのインディアンの儀式に参加したこと。どれもいやこと、苦しいこと、理不尽なことばかりで、読み進めるうちに沈鬱な気分になってくる。そのなかで、ゲリラに加わる話が浮かんでくるのである。なるほど、道は決まっていたのかと思う。
 世界の救われなさを感じさせてくれる本だった。




沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか 新潮文庫
販売元: 新潮社

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 他の方も仰っているが 内容が散漫である点が惜しい。散漫である理由はシンプルだと思う。テーマがきちんと絞られていないからだと思うのだ。

 題名では瀬島龍三という方に絞っているかのようだが 中では 731部隊の石井中将であるとか ある意味で 話が違う方向に向いている部分が多い。それはそれでエピソードとしては良いのだが そもそも731部隊は それだけで一冊をなすべき内容であり ちらりと紹介するには向いていない。
 また これはしょうがないと思うが 戦後の瀬島という方の活躍ぶりも情報が少なすぎる気がする。「しょうがない」と言ったのは そもそも かような国家機密を簡単に書けるわけがないという点に因っている。

 瀬島という方は昨年亡くなった。多くのことを墓に持って行ってしまったわけだが それもしょうがないのだと思う。いろんな人がいろんな事を墓に持っていく。僕自身だって 何かを持っていくわけだ。後は 煙となって立ち昇って 消えていくわけだ。




新版 東京漂流 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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 著者の作品はとにかく重い。無菌室のような現代日本を何気なく生きてきた私にとって、この作品は人間として生きていくために不可欠なひとつの重要な視座を与えてくれたように思う。
 特に「熱狂」の章に見られる、グリア行為をめぐる著者とマンジュールの対話は、いつの時代においても色褪せることのない、揺るぎない普遍性を持っている。また、「ニンゲンは、犬に食われるほど自由だ。」という過激な文と衝撃的な写真は、正常な死をも汚物として隠蔽する異常な日本社会を中和し、隠蔽されていることにすら気付かず日々を送る我々の意識を覚醒するに十分な重みをもっている。
 東京という大都市と四つに組んで戦った男たちの情熱に敬意を表したい。そしてこの日本という国が、著者の表現活動を受け入れられる懐の深い、成熟した国になることを願う。
 それにしても、―「いつくしみ」は人を変える、だが「憎しみ」の言葉は人を変えない。―という、あとがきに付された一文が当時の日本のみならず今日の世界をも鋭く批判しているようで、読後しばらく頭を離れなかった。




遠い「山びこ」―無着成恭と教え子たちの四十年 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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林竹二や斎藤喜博など日本の民主教育を築いた人々はすでに
他界した。無着は昨年ラジオに登場して皆を驚かせた。
あの、懐かしい東北弁での教育相談である。やはり、この本
にあるとおり無着は教育実践一筋の人間である。すばらしい
実践の軌跡であった、感動した。




トットチャンネル (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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「窓際のトットちゃん」の続編。戦後8年経つころの、就職活動をするあたりからが描かれています。特性ゆえに仕事場でたくさんの苦労をされているのがわかります。また、黒柳さんの文章は読みやすくて、わかりやすいので戦前〜戦後の普通の家族の生活やTV界がこんなふうだったんだということに触れられます。年上の彼らとの共通点を見つけるのも楽しい作業でした




日露戦争を演出した男 モリソン〈上〉 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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日本は外交音痴というが、当時も日英同盟のもと、中国在住のジャーナリストが世界の世論を支えてくれていた。
日露戦争を戦史以外の側面から理解する良書。もちろん☆は5つ。




日露戦争を演出した男 モリソン〈下〉 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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日本凡人伝 死を見つめる仕事 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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日本凡人伝シリーズの中でも、この「死を見つめる仕事」では、死に関わる仕事に従事することになった、元凡人・現プロフェッショナルたちの、抑制の効いた淡々仕事ぶりを、これまた冷静かつ客観的に、あざとい言葉を一言も使わずに、まことに魅力的に描いている。死に関わる仕事に携わっている凡人たちのきらりと光る仕事ぶりを読むにつけて、その仕事ぶりを通じて、死に至るまでの生のあり方にまで、思いを馳せることができるのは、筆者の鮮烈な描写の賜である。




人、夢に暮らす (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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謀殺 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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