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和書 536082 (42)



中国てなもんや商社 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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中国関係商社勤務の著者による、中国体験記。
中国製品が増え始める'80年代後半〜'90年代前半の日中貿易の現場を、面白おかしく描いています。

ハードカバー版の新刊当時に大笑いしながら読んだ本ですが、最近ちょっと笑えなくなってきました。
身の回りの全てに中国製品が溢れ(私が今、これを書いているパソコンも実は中国製です)、相次ぐ中国産食品問題や、中国の環境問題の日本への飛び火が危急課題となっている昨今、本書の内容には空恐ろしさすら感じます。

信じられないようなミスがあっても、「没問題(問題ない)」「差不多(大したことない)」とばかり返答したり、こちらが思いもよらないような言い訳を返したりと、ゴマカシ・言いくるめは日常茶飯事。
相手が文句をつける前に酒飲ませて潰す、接待漬けにする等の、目を疑うような行動。
著者が所属していたのは衣料品関連の部門ですが、食品関連についても同じようなことが起きていた/いるだろうことは想像に難くありません。

本書での救いは、中国の工場と日本の本社との板ばさみになった著者が、何人も気持ちの通じる中国の人たちと出会えたことでしょうか。
でも、今私たちが直面している中国産食品問題は、いったいどんな方向に行くのでしょうね?
いろいろ考えさせられる一冊です。




君玲(チュンリン)―継母に疎まれた娘 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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壮絶すぎる…その一言に尽きる

天津の資産家の家に五番目の子供として産まれ、自分の誕生と入れ違いになくなった実母の影響から、兄弟にもいじめられ、実父からの愛情も得られず、継母からは妬まれ、疎まれ、さげすまれ…これが実話であるというのが、本当に人の心の憎悪という感情のむごさを感じずにはいられない。

勉強することで自分の存在を知らしめようとして、精一杯愛されることを望んだ著書。本当に胸がしめつけられる思いである。

中国という国自体も壮絶な時代であり、著者の家が相当な富裕層であったことも、この物語に出てくる著者を取り巻く兄弟、両親の感情の激しさに拍車をかけた一因であったと思われる。

お金は人の心を狂わすというが、巨万な富があったからこそ、この家の悲劇は起こった。

「チャイニーズシンデレラ」も併せて読むとなお良し。
ただどちらも結末があっけないかなぁ…。

狭い香港、この物語の末裔は今も実在しているのでしょうねぇ…。




馬仲英の逃亡 (中公文庫BIBLIO)
販売元: 中央公論新社

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~♪僕も行くから君も行け、狭い日本にゃ住み飽いた…で知られる馬賊ですが、冒険小説などではその実態はいまいちわからない。
本書の主人公は著者をはじめとするスウェーデン・中国の合同西域探検隊です。舞台は中華世界ではなくその周縁部(夷狄の地)、最重要な登場人物は馬賊の将軍。西域の軍隊=馬賊の戦闘がどのようなものか、部隊編成、装備、戦略・戦~~術、補給…これらがヘディン(巻き込まれた被害者という立場ですが)によってリアルに描写されている。非常に興味深いですね。
馬仲英の馬(マー)という姓はマホメットを意味し、回教徒である。漢民族ではあるけれど東干(トンガン)と呼ばれる回教徒集団の頭目で、トルコ人や非回教徒の漢民族と対立している。彼らの戦争は民族の勢力争いであり、宗教戦争~~でもあり、イデオロギーや世界政治のバランスオブパワーとはちょっと次元が違うとこで行われている。
日本人が書いた中国近代史や日本の大陸干渉史ではわからない、現代中国の北京から見た書き方ではなおのことわかりにくい、中華世界周縁の複雑な環境を理解する助けになると思います。
ヘディンのユーモラスな筆致もなかなか楽しいです。探検隊の動静を日~~を追って書いているので他人の日記を読むようで冗長な本なんですが、現代の本にはない味わいがあります。~




超常現象―解明できない戦慄の真実 (PHPビジネスライブラリー)
販売元: PHP研究所

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鎮魂―企業幹部自殺 (徳間文庫)
販売元: 徳間書店

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鎮魂 吉田満とその時代 (文春新書)
販売元: 文藝春秋

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 吉田満の生い立ちから中学、東京高校そして物書きとしての時代を丹念に追うと共に
昭和という時代を描き出す労作。
 序章から7章までは昭和60年に執筆されたもので、残り3章と「附」である「『戦艦大和ノ最期』の
構成と魅力」が書き下ろしてある。
 7章までは「当時の雰囲気を伝えるために、敢えて筆を入れなかった。」とあるように
その時代の雰囲気がスリリングに伝わってくる。
 戦時中はリベラルな雰囲気の中で育った吉田がむしろ、戦後への疑問を抱いた昭和という時代は何であったのか。
 上山春平や阿川弘之なども引きながら考察する。
 吉田の「アイデンティーへの執着」「鎮魂への祈り」そして司馬遼太郎や鶴見俊輔に対する反論など
初めて知った事実も多かった。
 歴史や日本について考えようとする人すべてにおすすめです。




ツタンカーメンの呪い (ボーダーランド文庫)
販売元: 角川春樹事務所

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妻たちの海外駐在 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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墓どろぼうの話 (てのり文庫)
販売元: 国土社

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東京ホームレス事情 (徳間文庫)
販売元: 徳間書店

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