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和書 538546 (147)



神の狂気の美を求めて―ヒエロニムス・ボッスの旅 (学際レクチャーシリーズ)
販売元: 成文堂

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神々と英雄と女性たち―美術が語る古代ギリシアの世界 (中公新書)
販売元: 中央公論社

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 著者は古代ギリシャの壺絵の研究者。壺に描かれた様々な絵から、古代ギリシャの社会や歴史を解き明かそうとしている。
 本書でも、いくつかの壺絵を取り上げ、そこから何が読みとれるのか、分かりやすく解説してくれる。壺絵には想像した以上の情報が詰め込まれており、推理小説のようで、わくわくしながら読むことが出来た。
 しかし、素人の読者にもわかりやすく書こうとしているためか、かなり概説的な部分が多くなってしまっているのが残念。また、壺絵はメインではなく、文献学的な「歴史」の補助資料に留まっている。著者の専門の部分を書いてくれれば、もっと面白い本になったと思う。




神々の会話~ギターのためのバロック・リュート曲集/イエギン編
販売元: 現代ギター社

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神々は死なず―ルネサンス芸術における異教神 (1977年)
販売元: 美術出版社

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京の祈り絵・祈りびと―「信濃デッサン館」「無言館」日記抄 (かもがわCブックス (3))
販売元: かもがわ出版

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カラヴァッジォ (BSSギャラリー 世界の巨匠)
販売元: 美術出版社

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カラヴァッジォ (BSSギャラリー 世界の巨匠)
販売元: 美術出版社

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カラヴァッジオ (ニューベーシック) (ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)
販売元: タッシェン

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カラヴァッジオのだいたいの絵が掲載されていて、全てカラーです。作家の生涯については解説されていますが、作品ひとつひとつに対しての描写の細かな解説はありません。
ゴシックといえばこの人なのに、いまいち一般的な知名度が他の作家に比べて低い為、画集は全て輸入物の中、日本語のを出してくれただけで星5です。
本書はカラヴァッジオの入門書や、ガイド本といった方がいいかもしれませんが、この値段は損しないと思います。




カラヴァッジョ―聖性とヴィジョン
販売元: 名古屋大学出版会

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カラヴァッジョの絵のことを美術全集以外で初めて見たのは、デレク・ジャーマンの映画でだったと思う。正直なところ映画からは、暴力的な画家だったらしいということしかわからなかった。絵を見た限り、静物画はあくまでも静謐で宗教画は荘厳で感動的なまでの印象を受けるのに、映画は死体をモデルにしただの同性愛者だの殺人者だのといった過激なエピソードに終止しただけで、この画家と作品について理解が深まることはまったくなかった。また5年程前ローマ旅行をした際に、カラヴァッジョの作品を数多く目にした。その感動を胸に図書館や書店で、この画家についての本を探したがほとんど見つけることができなかった。がっかりしてカラヴァッジョのことは忘れかけていたときに、この本を知り購入した。
まず、カラヴァッジョ研究の欧米での層の厚さと、それを紹介しながらも独自の視点を展開する筆者の力量に舌を巻いた。筆者によると反宗教改革期のイタリアで、リアリズム的な表現をとることで、日常の光景にキリストや聖人たちのエピソードがたちあらわれるという宗教的な幻視の表現を実現したのがカラヴァッジョであったらしい。また血みどろの伝記的エピソードは、画業と格闘しながらも宗教的な救いを必死に求めた画家の軌跡であり、その作品から感じる荘厳さと深く結び付けて理解すべきものであるという。カラヴァッジョの作品の本質を見すえる筆者の姿勢に、印象批評的な安易さは全くない。
また緻密な論理構成ながらもその展開にはひき込まれるし、文章は平易で読みやすい。衒学的ないやらしさが全くなく、真に優れた研究は私のような部外者が読んでもわかりやすいものだとわかった。帯によると、これが日本で初のカラヴァッジョの研究書であるという。これほどまでに偉大な画家についての書物が日本になかったことにまず驚くが、初の試みでここまでの成果を出した筆者の技量が並外れたものであることが推し量られる。
カラヴァッジョに心惹かれたことのある人のみならず、イタリア美術、西洋美術、いや美術に関心のある人すべてにとっての必読書だと思う。購入をぜひおすすめしたい。




カラヴァッジョ 灼熱の生涯
販売元: 白水社

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 私がカラヴァッジョの絵画に強く魅せられるきっかけとなったのは、1986年に、NHKのTV番組『ルーブル美術館』(日仏共同制作)のシリーズで、紹介された作品を観てからです。なかでも「聖マタイの召命」と「聖母の死」には、抗し難く引き込まれるものを感じて、書籍出版の『ルーブル美術館』(Ⅴバロックの光と影)を購入し、その図版を何度も眺めたことでした。
 また、この年、映画『カラヴァッジオ』(デレク・ジャーマン監督)が発表され、そのサウンド・トラックを、私が当時興味を持っていたイギリスのインディ・レーベル、el(エル)のミュージシャンが担当していたことから、すぐさまCDを手に入れると、絵画と同様な深い精神性を感じて、愛聴盤になりました。こうしてカラヴァッジョという画家の名前は、私にとって特別な名前の一つになったのです。

 この本『カラヴァッジョ 灼熱の生涯』は、3年程前に『週間美術館49カラヴァッジョ/ラ・トゥール』の末尾に紹介されているのを見て、その存在は知っていたのですが、最近やっと購入して読むことができました。(前置きが長くてすいません) 著者の本業は歴史家ということで、画家の置かれている時代背景からわかりやすく説明してくれています。私のような生半可にしかイタリアの絵画や歴史を知らない一般的な読者でも、理解しやすい内容でした。画家のスキャンダラスな人生そのものが興味を引きやすい点はもちろんですが、画家の不確かな評価や行動に対する著者の明快な推察も歯切れがよく、この本を親しみやすいものにしていると思います。私は毎晩、就寝前に2章くらいずつ、ベッドで横になって読みました。先に買っておいた『フェルメール デルフトの眺望』は、まだ全然読んでいません。(あはは)

 カラヴァッジョは近代的な精神を持った画家の先駆者だといいます。この本の「訳者のあとがき」を読めば、彼が前世紀の前半くらいから再評価が高まって来ていることが知れます。日本では先進国と呼ばれる過程で、ともすれば物質主義が優先され、個人の内部では荒廃や空虚が進んでしまったと言われ始めて、ずい分になります。「聖マタイの召命」での収税人マタイは、よく言われるように、博徒の親玉のようにも見えなくはない。金の勘定をする彼のもとに、神の子(キリスト)が現れて、光明を背に、私に従いなさいと手招きをする。それは、どこか物欲による荒廃からの、精神の救済を促す場面のようだ。こうしたところに、現代人が共鳴し、こころの慰安を感じとっても、なんら不思議は無いのでしょう。


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