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和書 548206 (319)



あ・じゃ・ぱん (上)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 戦後東日本がソ連に、西日本がアメリカに占領されたという設定のもと、
主役は無論のこと、三島由紀夫、中曽根康弘、田中角栄といった人物が架空の歴史を生きていく。
 幾重にも仕掛けられた虚構の中、戦後への悪意、
歴史への問いが強烈ににじみ出る、まさしく傑出した作品。

 作中のおよそ2/3が引用、借用らしく、作者以外が全てを知るのは恐らく不可能。
中には翻訳文をそのまま使ったところもあるが、訴えられるどころか翻訳者が面白がったとか。
全くのオリジナルでないものを用い、全くのオリジナルを作り出すその手腕には驚嘆するほか無い。




あ・じゃ・ぱん (下)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

矢作さんはハードボイルドな作家さんだと私は勝手に思ってましたが、この作品は凄いの一言です。ハードボイルドであり、偽史パラレルワールドであり、推理小説であり、パロディであり、皮肉たっぷりの批評小説でもあり、エンターテイメントでもあり、無いモノがありません!ってくらいのてんこ盛りです、ボリュームももちろんありますが、かなり引き込まれる物語です!


よく描かれる第2次世界大戦後の「日本は負けなかった」とか「地下にもぐってのゲリラを繰り広げる」とかいう展開ではなく、なんと日本が真っ二つに分断統治されて、富士山は原子爆弾の投下により噴火、現在の富士山とは全く違ったものとなり、東側は共産圏、西側が自由民主主義という昔のベルリンのような状態になっているところへ、父親の影響から日本語を学び、日本の文化を勉強した黒人の「私」が西側のCNN特派員として東側に残って活動する大物・田中角栄にインタビューするために日本を訪れるところからはじまります。もうこれだけでもツカミとして素晴らしく惹かれる展開を、さらに軽快な文体で、しかも異端者(黒人である「私」)が日本を訪れることで感じられる違和感をズレとして笑わせます。当然西側に首都があるわけですから大阪が首都で共通語が関西弁、東京弁は東京官語と言われて東側の言葉になっています。このギャップがまた可笑しい。



恐らく1番今までの矢作作品の中で1番近いのは「気分はもう戦争」なのだと思いますが、それを遥かに凌駕するボリュームと構造と密度です!!パロディであり、パラレルワールドであり、批評と皮肉の効いた見事な小説です。そのうえいつもの矢作さんのキメ台詞も、上手い比喩も、ハードボイルドもありなのですから、まさに総合小説と言っても良い完成度です。言葉を選ぶセンスも相変わらず素晴らしく(誰がダイハツ サイデッカーというネーミングを考え付くでしょうか?)最高です。


私が1番面白いと思ったのは、矢作 俊彦さんという作家が今までの作品から感じられる矢作作品を通してのイメージを利用した上で様々なものを「これはフィクションですから」という顔をして極めて鋭い考察の上に批評(皮肉たっぷり)しているところがある、という事です。しかも多重構造のようになっていてどうとでも読めてしまいます。ただ単に面白おかしくも読めて、フィクションの世界の出来事なのに非常に良く知っている名前を混ぜ、中にはちょっと調べてみたりしないと分からない事や、臭わせる程度の不確かなものを入れる事でその人物の傾向のようなイメージを上手く醸し出し、それを利用した上で皮肉ってみたり、立場を気が付かせてみたり、ともう自由自在にたくさんの登場人物を描き、動かしひとつの世界を成り立たせています。しかもその世界を見た後では、今のこの世界をどこか視点をずらして可笑しくしてくれます、もしくは気が付かせてくれます。



アテンション・プリーズ!ちょっと複雑だけれど、ゼッタイにハマれる笑える小説、たくさんのトピックや元ネタが分からなくても楽しめるそんな小説ですから、笑いをもとめる方に、笑いだけじゃないエンターテイメントを求めているちょっと大人な方にオススメいたします!






あ・じゃ・ぱん
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 第二次世界大戦後に日本列島が東西に分割された、という設定の下にあらゆる者を茶化しつくしてしまい、しかもそれがある種の批評になってしまうという極めて珍奇な小説。
 つ〜か、面白すぎだぞ。三島由紀夫(平岡公威)、田中角栄、和田勉(だと思うが如何に?)、中曽根康弘、渡辺美智雄などが大挙登場し膾のようにさばかれてしまう。見事な手さばき。そして見事な豪腕ぶり。
 もう、うっとり……である。これなんだよ、これ。井上ひさしの『吉里吉里人』の百倍(当社比)は面白い。
 広く、多くの人に読まれるためにもいち早く文庫化だ〜!




あ・だ・る・と (集英社文庫)
販売元: 集英社

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 とってもおもしろかったです。AV業界の実状に迫っているように思います。おそらく、綿密な取材もしたのでしょう。ここにでてくるのは、奇矯な人びとばかりです。電波さんだったり、おそろしくマゾの男、フリークス、スカトロ、ロリコン、そのすべてが一般的見解すれば異常に思えてしまいます。
 普通の人もいます。普通の主婦、普通の女子高生、それが普通のAVにでます。さて、それでは「普通」とはなんでしょう。どうも、私たちの考える普通とこの小説にでてくる「普通」とは意味が違うように思えてならないのです。高橋源一郎は、性と愛(あるいは、死)を利用して、私たちが思う普通という存在を揺るがそうとしたのではないでしょうか。普通は現実によりそったものであるから、このようなドキュメンタリー的手法を使った小説を書いたのではないでしょうか。
 この小説を読むと、私はいろんなことがよくわからなくなってくるのです。たとえば、あるAV女優の話で、スチュワーデス専門学校の話がでてきます。そして、軽く、本当に軽くそのスチュワーデス専門学校を卒業してもほとんどスチュワーデスになれない、という台詞がでてきます。スカトロを愛する人と、卒業してもスチュワーデスになれないスチュワーデス専門学校、私は、果たしてどっちが普通でどっちが異常なのか、あるいは両方とも普通なのか、両方とも異常なのか、わからなくなってくるのです……。




あ・だ・る・と
販売元: 主婦と生活社

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 とってもおもしろかったです。AV業界の実状に迫っているように思います。おそらく、綿密な取材もしたのでしょう。ここにでてくるのは、奇矯な人びとばかりです。電波さんだったり、おそろしくマゾの男、フリークス、スカトロ、ロリコン、そのすべてが一般的見解すれば異常に思えてしまいます。
 普通の人もいます。普通の主婦、普通の女子高生、それが普通のAVにでます。さて、それでは「普通」とはなんでしょう。どうも、私たちの考える普通とこの小説にでてくる「普通」とは意味が違うように思えてならないのです。高橋源一郎は、性と愛(あるいは、死)を利用して、私たちが思う普通という存在を揺るがそうとしたのではないでしょうか。普通は現実によりそったものであるから、このようなドキュメンタリー的手法を使った小説を書いたのではないでしょうか。
 この小説を読むと、私はいろんなことがよくわからなくなってくるのです。たとえば、あるAV女優の話で、スチュワーデス専門学校の話がでてきます。そして、軽く、本当に軽くそのスチュワーデス専門学校を卒業してもほとんどスチュワーデスになれない、という台詞がでてきます。スカトロを愛する人と、卒業してもスチュワーデスになれないスチュワーデス専門学校、私は、果たしてどっちが普通でどっちが異常なのか、あるいは両方とも普通なのか、両方とも異常なのか、わからなくなってくるのです……。




いいがかり (ハーレクイン・ロマンス (R435))
販売元: ハーレクイン・エンタープライズ日本支社

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いいがかり (ハーレクイン文庫―ハーレクイン・ロマンス (BR7))
販売元: ハーレクイン

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いいがかり
販売元: ハーレクイン

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ヒロインは無実なのにヒーローに責められて、苦しんで・・・
だけどだんだんヒーローは彼女に惹かれて行く、という
「予定通り」のコースをたどるロマンスです。

ワンパターンのきらいはありますが、よく出来た
作品だと思います。

ヒロインは好感のもてる女性です。




いいこといっぱい丘の上 (童話だいすき)
販売元: 岩崎書店

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いいとこめっけ
販売元: 新風舎

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