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和書 554118 (242)



男装の科学者たち―ヒュパティアからマリー・キュリーへ
販売元: 北海道大学図書刊行会

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ダーウィン―進化理論の確立者
販売元: 未来社

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ダーウィン自伝 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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ダーウィンの死後発表された彼の自伝は、妻エンマ・ダーウィンの強い意向もあって、彼の宗教観と人物評の部分が削除されたという。この無削除版の編集に携わったダーウィンの孫娘ノラ・バーロウは、本書巻末に削除個所の一覧を示してくれているので、それらをひとつひとつチェックしてゆくだけでも面白い。彼の妻が躊躇したのもなるほどとうなずける点が多く、それだけ興味深い部分になっているのだ。温厚、誠実な人として知られたダーウィンだが、スペンサー、カーライルらなどについてのコメントは実に辛らつで、これらが読めるだけでも編者には感謝しなければならない。もちろん、ストレートな自伝としても本書は面白い。医師の息子として生まれたダーウィンは、兄弟らとともに当初医学部に進むが、結局!ものにはならず、このままでは単なる狩猟好きのごくつぶしになると危ぶんだ父親の意向によって、聖職者(!)になるべく専攻を変えるが、いざ大学を卒業するというときに偶然ビーグル号に乗船する機会を得る。その一種なりゆきまかせの彼が、後にキリスト教的世界観を揺るがす進化論を確立するのだから、なんという皮肉だろう! 本書後半の付録には、自伝の内容に関連のある書簡やメモが収められており、それぞれ興味深いが、サミュエル・バトラーとの行き違いにかかわる部分などは、やや些末にすぎるので、面倒なら飛ばしてもかまわないと思う。翻訳はあとひと息頑張ってほしいので、あえて★ひとつマイナス! なお、本書の解説を担当している新妻昭夫氏は、『ダーウィンのミミズの研究』と題するユニークな科学絵本も執筆している。いちおう小学生向けだが、ダーウィンに興味を持つ人にはぜひおすすめしたい。




ダーウィンと家族の絆―長女アニーとその早すぎる死が進化論を生んだ
販売元: 白日社

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まれに見る家庭人でもあったダーウィンは、敬虔なクリスチャンの妻エマとの間に10人の子供をもうけたが、そのうち3人に先立たれ、なかでも10歳まで成長した長女アニーの死は彼に大きなショックを与えたという。エマはアニーの形見の品を小さな箱(原題の Anni’s Box)に収めていたが、それを150年ぶりに再発見したのがダーウィンのひ孫にあたる著者。これに触発された彼は、さまざまな資料を渉猟しながら丹念にダーウィンと家族との絆をたどった本書の執筆に至る。

資料の中核となったのが、ダーウィンが残した膨大な量の書簡とノートブック、エマの日記、そしてケンブリッジ大学をはじめイギリス各地に保管されている関連文書であることは言うまでもないが、著者はそれに加えて、同時代の小説、詩集、旅行記、子供向けの読み物、新聞記事、あるいは教会での牧師の説教の記録や、召使い心得などを参照し、関係者ゆかりの人々への聞き取り取材まで行っている。そうした豊かなディテールのおかげで、簡素な自伝では単にうかがい知るだけだった家庭人ダーウィンとその家族の肖像がくっきりと浮かび上がってくる。

その家庭生活がダーウィンの学問的思索に大きな影響を与えたとする著者は、彼の主要著書中の対応箇所を具体的に示しており、このあたりはたいへん興味深いものがある。ただ同時に本書は、ビクトリア時代の(特に富裕階級の)人々の暮らしぶりや死生観、そして信仰と理性との折り合いのつけ方などに興味を持つ文化系の人にも興味深く読んでもらえるものと思う。

なお、Hippolyte Taineという人名を初出でテーヌと表記した直後にタインと受けていたり、いくつか意味を取り違えているのではと思われる部分はあるものの、原著にはない中見出しを加えるなどの工夫も施された訳文は全体に読みやすい。一般受けはしそうもない地味な本書の刊行に踏み切った版元の意気込みも高く買いたい。




ダーウィンの時代―科学と宗教
販売元: 名古屋大学出版会

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ダークレディと呼ばれて 二重らせん発見とロザリンド・フランクリンの真実
販売元: 化学同人

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ワトソンの「二重らせん」が、彼本人のみの視線で書かれているのに対し、
こちらは当事者らとはほぼ関係のない第3者である著者が彼女を知る人々への
入念な取材をもとに書いた非常に客観的な記述です。

しかも、当の二重らせん発見の当時だけではなく、
ロザリンド・フランクリンの家系をさかのぼり
時代的、民族的、社会的背景まで入念に書き込んでいて
彼女がどういうバックグラウンドのもとに考え、行動していたのか
とても丁寧に推測しています。

二重らせん報告時のエピソードもさることながら、これが
第二次大戦直後の出来事であるという事実にも驚きます。
こんな、女性に大した権利も地位もない時代に
強い姿勢を貫きとおしたフランクリンに驚かされます。
当時の学術界(特にイギリス)が生々しく描き出される中、
ロザリンド・フランクリンという人物が鮮やかによみがえります。

彼女が世を去るくだりは涙なしでは読めません。
「二重らせん」単独で読んではいけない!と言いたくなります。




ダービーオーナーは社長失格?―フサイチ王国勝利の方程式
販売元: 双葉社

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技術者派遣会社VSN(ベンチャーセーフネット)社長関口房朗の人生哲学書。

日米ダービー制覇や、メイテック社長時の突然の解任騒動の舞台裏はなかなか面白かったです。




チーズとうじ虫―16世紀の一粉挽屋の世界像
販売元: みすず書房

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「カオスから世界が生まれ、チーズにつく蛆虫のように天使たちが生まれた」と主張した男の言葉が本のタイトルだ。
この男は十六世紀イタリアの粉挽屋で、文字を書きギターをひき村落では顔役だったが、村の司祭とソリが合わなかったために、異端者として告発されてしまい、そこで上記の発言をやってのけたのだ。当時は裁判までが知識層の言葉であるラテン語で行われていたが、この男は「誰にもわかる言葉でされなければおかしい」と主張していた。著者は男の発言を抽出して、当時の世界において、それが何を意味するかを丹念に説き明かして行く。「チーズとうじ虫」というどこかファンタジックなイメージに眩惑されるうち、自分の頭を使って考えたることが罪だった時代の壁に対峙させられる。




知にして愚―“緩”の精神が、奇跡を生む
販売元: 祥伝社

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ローマ教皇―キリストの代理者・二千年の系譜 (「知の再発見」双書)
販売元: 創元社

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二日にヨハネ・パウロ2世が亡くなり、教皇の関連本が多く出ることだろう。
この本は、「ローマ教皇」という存在が、なぜ二千年ものあいだ、継続し、カトリック教徒の敬愛を集めてきたか、一冊で簡単な百科事典なみの解答を用意している。

著者がイタリア人、おそらくカトリック教徒だろうから、異教徒の者に読みやすいかといえばそうではないが(こっちは生活に根ざしたカトリックの信仰をまるで知りませんので。)、ヨーロッパの強国と肩を並べ、その宗教的権威故に軍なしでも最強の存在であったという、歴史が語られる。
しかし、世俗とまったく離れていたのではなく、教会大分裂の時代や、権威だけを強国にいいように使われコケにされていた時代もある。
ことさらに「神秘」を強調しないのが、この本のいいところだろう。


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