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和書 554120 (2)



1960 沢木耕太郎ノンフィクション7 (沢木耕太郎ノンフィクション)
販売元: 文藝春秋

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 本書は1960年の日本を見つめた二つのノンフィクション「危機の宰相」と「テロルの決算」を収録した一冊。「テロルの決算」は社会党委員長と彼を暗殺した少年とが時代の中で鋭く交錯していく様を描いた傑作で、私も文庫で一気呵成に読んだ記憶があります。

 今回私が「1960」を手にした目的は、これまで単行本では読めなかった「危機の宰相」に目を通すことにありました。「危機の宰相」は池田隼人首相が推進した所得倍増政策の誕生から終焉までを追っています。

 物語の中心は、池田隼人と彼のブレーンであった下村治と田村敏雄の3人です。池田・下村・田村は全員が大蔵官僚の出身。しかし決して順風満帆な出世コースを歩んだわけではない「敗者」の3人が、高度成長路線を理論構築していきます。自民党内部にも世論にも彼らの考えを夢想・空論として嘲笑うかのような雰囲気が一時漂いますが、彼らの目標がどう実現していったかは歴史が示す通りです。

 それぞれの人物評伝としてはなかなか魅力的な一冊といえます。彼らとそれぞれの妻とのちょっとしたエピソードなどは生身の人間である彼らの一面を見せており、大変興味深く読みました。

 しかし本書は、そもそも私が本書を手にした際の欲求には応えてくれませんでした。

 私はまさに高度経済成長の落とし子です。生まれた時からテレビも洗濯機も冷蔵庫も身の周りにありました。私を形作ったといっても言い過ぎではないあの経済成長のからくりはどこにあったのか、改めて知りたいという欲求があったのです。

 つまり私が知りたかったのは、高度成長の背景である人物伝や論理構築ではなく、池田政権の個別具体的な金融財政政策です。3人を中心とする高度経済成長論者たちが日々お題目を唱えるだけで日本経済があれだけの飛躍を遂げたわけではありません。本書はそうした政策史が描かれているわけでは残念ながらありませんでした。




1961ケネディの戦争―冷戦・ベトナム・東南アジア
販売元: 朝日新聞社

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1968 (知の攻略 思想読本)
販売元: 作品社

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世界同時的に学生運度の大波が社会を覆いつくした1968年、パリで、バークレーで、東京で。その社会現象を日本では映画産業の斜陽化と労使紛争が50年代から続いている。その延長上で学生運動も連動し、新左翼運動へとエスカレートする。その背景を的確に捉えた鼎談は読み応えがある。1968年を語る本は世界を含めて多数出ているが、自分史の一端を映し出した本が多いなかで、日本と世界との問題の共時性と空間的シンクロニシティを描き出した編集は秀逸である。




2001年哲学の旅―コンプリート・ガイドブック (コンプリート・ガイドブック)
販売元: 新潮社

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 現代人に哲学をやさしく解説、勧めてくれる著者がソクラテス、ニーチェ、ヴィルトゲンシュタインなどの故郷を訪ね多くの写真や逸話をまじえて紹介してくれる。あらゆる哲学を網羅し咀嚼した著者の本領は発揮され、偉大な哲人達を身近に感じさせてくれる。また、素粒子研究の最先端、カミオカンデやウイルス研究最先端、京大ウイルス研などを尋ね、哲学の根本問題(宇宙の始まりと終わり、生と死、など)の今日的考察を試みる。閉ざされた学者ではなく、女性であること、平易で親しみのなる語り口なども手伝って知識のない一般人にも分かり易いように書かれている。ソクラテスと悪妻クサンチッペとの夫婦の会話は痛快で、文明は進歩しても社会における人間は何も変わっていない、裏をかえせば、哲学者の苦悩、学説は今日的にも意味があることを教えてくれる。




2003年の日米関係―ライシャワーセンター年次報告書
販売元: ジャパンタイムズ

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2004年超円高大好況!―基軸通貨ドルがローカル通貨円に救われる時
販売元: ダイヤモンド社

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イラク戦争の勃発や10月1日の110円の円高をきっぱりと
予言した著者。2004年以降の政治経済予測本。

ブッシュは、アメリカの国益を守る為にひたすら力の政
治を進めるしかない。
対して、我が日本は、世界一の貯蓄大国、世界一のレジ
ャー大国であり、なんと幸せな国民であろうか。

世界の事情に詳しい著者の言葉だけに説得力がある。

「奪われる一方の国」も、発想の展開で「世界で稀な与
える国」と言える。
外交下手の日本だが、本書では、逆に自信を取り戻させ
てくれます。

2005年の1ドル55円の円高、好景気をはじめ、本書の記述
のどれだけが事実なのかは未来にならなければ分かりま
せん。しかし、いろんな予測本が出ている中で、ここまで

大胆に言い切っているのは著者ならではの潔さが気持ち
いい。
様々の記述は著者の考えによるところも大きいと思う。
「まさか」と否定することもひとつだが、
「なるほど、そうかも知れないな」と思えること多い。




2045発目の核―仏核実験再開に抗議したある日本人の記録
販売元: PHP研究所

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20世紀の定義〈5〉新コペルニクス的転回
販売元: 岩波書店

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20世紀の思想―マルクスからデリダへ (PHP新書)
販売元: PHP研究所

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本書は、哲学を実用的なものと考えている人達にとってはよい話の種になるかもしれません。しかし永井均氏の言葉を借りれば哲学を「結論はどうでもいいのです。思考の過程こそ重要」と考える人にとっては、あまりにつまらないものに見えるでしょう。端的に言うと20世紀の思想は無駄足だったのだな、と思い哲学を学ぶ意欲が消滅してしまうでしょう(確かに著者はフッサール、サルトル、西田幾多郎、丸山政男についてはほぼ全否定しています。)。ゆえに本書を、入門書と位置付けるのは止めたほうがいいと思います。手軽な哲学の知識であれば、かんき出版の「哲学がわかる」の方がよくまとっまていると思いますし、デカルトの「方法序説」とラッセルの「哲学入門」は非常に読みやすく手ごろな入門書になっていると思います。




20世紀の戦争とは何であったか (講座 戦争と現代)
販売元: 大月書店

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